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2022GW四国②

松山市から国道379号線を南下すると砥部町に入る。
器に心得がある方はご存知かと思うが、砥部焼という焼き物の産地でもある。街道沿いには焼物店や工房が並ぶ風光明媚な街だ。余談ではあるが私は焼物は良く分からないクチなので、数回訪れていはいるがこの街の魅力の1/10も分かってはいないのだろう。
何故砥部町を目指すかと言われたら、初めて四国を訪れた時に初日に泊まったキャンプ場があり、何がどう良い訳ではないが一つだけ言える事はいつ行っても大体人が居ない為、ほぼ確実に泊まれると言う事。要は不人気という事だ。
この不人気というのが実は私にとっては凄く重要な要素で、野営中に他人と干渉しないに越したことはないタイプの人間なので、極力辺鄙な所へ、人気の無い方へ、とつい山手に行ってしまうのだ。

2020年に初めて四国を旅した時もサイトには私1人だった。
こちらは2022年の1月に来た時の同じキャンプ場。冬季につき薪ストーブを使用。

キャンプに求める物は人それぞれだとは思うけれど、家族連れで行くならともかく私のようなソロの場合は最低限の水場とトイレがあれば良いと考えるので基本的に無料のキャンプ場を利用することにしている。

今回の旅。2022年5月1日

昨今のようなアウトドアブームの前の話、バイクにキャンプ道具を積んで走るなんて、貧乏旅行者の学生さんか、本職の世捨人か、みたいな時代があった。ほんの10年程前の話だが。
私の旅の起源みたいな物は別の記事に譲るとして、いい歳した大人が今回の旅も例に漏れず、貧乏旅行まっしぐらなのである。残念ながら真っ白いシーツの張られたベッドに大の字で飛び込める程、この10年暮らし向きは上向いてはいない。

食事については、基本的に食べれればカップ麺だろうがコンビニ弁当だろうが良しとするタイプなので、こだわりはない。
前述の通り、ベースが貧乏旅行なので地元の名物料理を〜みたいな気もさらさら無い。牛肉で有名な三重県松阪市に行った時も吉野家の牛丼を食べた男だ。

そもそも料理をする、しないの選択如何で荷物の量は雲泥の差となるので、荷物を軽くしたいのならAllコンビニ弁当とかで全然OKだと考える。テントとシュラフがあれば立派なキャンプだ。

キャンプ飯などと洒落た物ではない自炊スタイル。所謂、飯盒炊爨。これにカップ麺か、一品買い足す程度の食事で事足りる。

料理をするならするで、迷うのは燃料の選択だ。
今回は薪を選択した故に荷物のカゴが一つ増えた。
薪については未だに消費量が掴めておらず、今回も荷物の選定に難儀した。車のように見境なく荷物を積める積載量はバイクにはないのだから。
ただ、今回は薪ストーブを使わなかったので随分軽量で済んだし、足りなくて困った事も無かった。
あと、所謂BBQのような炭火を使うスタイルの用意もあったのだが、ただでさえ家族が集う連休の地方のスーパーにそんな小梱包の肉は無く、こちらの出番は全く無かった。

早々に飯を済ませ、就寝。

つづく

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