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「雑談」を仕事にする

仕事のコツは雑談だと思う。話の内容は何だっていい。仕事のことでも、家庭のことでも。こういう他愛のない会話こそが、仕事をうまく回す鍵になるのだ。

雑談というと、時間の浪費と考える人も多いだろうが、これが案外役に立つ。相手の好みや価値観が知れて、モノの言い方の好みや企画の好みが分かってくる。「あ、この人は白黒付けたがるタイプだな」とか、「悩みを抱え込みやすいタイプだな」とか。そこから、最近忙しそうですけど何か手伝えることありますか?と一声かけられたりするのだ。
そう声をかけられると、向こうの表情も明るくなる。仕事で何か壁にぶち当たっているときは、孤独だ。上司に話してもどうせ解決しないし、同僚に話すには愚痴っぽくなってしまうが故になかなか話せない。
そんなときに、気遣いのある一言をかけられるか否かは日頃の雑談の有無によるのだ。

仕事をするのはロボットではない。心のある人間だ。人間には感性というものがある。理性ではなく、なんか良いなと心が動く瞬間がある。そのポイントが人それぞれ違うから、個性がある。組織で働くと、個性はかき消され、集団の一員になることが優先される。
ただの会社のコマとして働く方が良いか、自分という存在そのままで働く方が良いか。
わたしは後者だ。

自分という存在が受け入れられている所属感が、仕事のやる気となり、生産性につながっていく。心を通わせる雑談こそ、仕事のコツなのではないだろうか。

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仕事のコツ

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