ひとりで生きる意味がわからなくなる

私には友達が少ない。
少なくとも自分ではそう思っている。

そもそも友達の定義はなんなのかという話だけれど、ここでは「わざわざ休日に会う予定をつくる相手」ということにする。
学校がない日にわざわざ食事をしたり、映画を観に行くならそれは友達。


コロナ禍に突入してから、2年が経とうとしている。

大学に行く機会も格段に減り、サークルもコロナ禍になる前に引退したので、バイト先、自宅、彼の家、たまに大学。これを行き来するだけの日々。

そんな素朴な生活のなかで気付いたことはたくさんあって、なかでも大きかったのは「私は大人数での集まりが苦手」ということだった。

高校生の頃は、自分はコミュニケーション能力が高いと思っていた。20歳になって違うかもと薄々感じてきて、22歳で打ちのめされてやっとわかった。
大人数の前で面白いことなんて全然話せてない。

2・3年前まで、あまり話したこともない人たちも含めて20-30人集まるサークルの飲み会に、毎度心踊りながら出席の連絡をしていた私は、本当に私だったんだろうか。


タイトルに戻るけれど、「怒り新党」最終回でマツコが「ひとりで生きてる意味がわからなくなってくるのよね〜」的なことを言っていて、ちょっとドキッとした。

私は他人からの評価にめちゃくちゃ左右されやすいので、今の彼氏がいてくれるおかげで自分の存在意義を保てている。これから親は自分より先にいなくなるとして、私が子孫を残さない限り、私の存在を肯定してくれる誰かはいなくなる。今も彼だけに依存しているので、彼がどうにかなってしまったら私はこれからどうしたらいいのかわからない。

でももし今この瞬間に、彼がいきなり死んでしまったとしたら、私はどうやって生活していくのだろう。生きてさえいれば、いずれは健康で楽しい毎日を過ごせるようになるのかもしれないけれど、この試練は歳を取れば取るほど重く感じるものなのかもしれない。

大人って、思ってるよりも大人じゃない。

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