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読書感想文~スマホ脳~

この記事をスマホで読んでいる人も多いだろう。

スマホの画面を見なかった日は、何時が最後になるだろうかというくらい、

我々の生活に欠かせないものになっているスマートフォン。

スマホの用途は様々であり、だからこそスマートと呼ばれているのだが、我々は日常の中でかなりの時間をスマートフォンを眺めるのに費やしている。

本書は、そのスマホの大きすぎる魅力に対する人間の知能の低下について、警鐘を鳴らす物となっている。

1.スマホを見ていない時間にも影響を与える

スマートフォンの影響の多くは、その画面を見ているときが取り沙汰されることが多いが、本当の影響は、スマホを見ていない時間帯なのかも知れない。

私も深く共感したのが、スマートフォンを机の上で伏せて置くだけ、あるいは、ポケットの中に入れているだけでも、本来やるべきタスクの集中力が低下するというものであった。

特に感じるのが、資格などの勉強をしているとき。ついついスマホに手を出し、集中力を削いでしまう。

もちろん、スマホがないときも集中力が散って他のことをしてしまうことはあったが、スマホというデバイス一つで何でもできてしまうものの魅力は計り知れない。触ってさえすれば、無限に時間が経っている。

これ読んで改めて思ったのだが、スマホがある状態で受験勉強なんて恐ろしいと思った。スマホのある/なしでは、勉強の質が著しく落ちてしまいそうだ…

2.精神的・健康的な障害

長い時間スマートフォンに触っていると、睡眠の質が悪化してしまう。寝る前にスマートフォンを見ると質が低下するというのはよく聞く話であるが、人類はここ数十年で平均1年睡眠時間が減っているそうだ。

また、スマートフォンを観る時間(スクリーンタイム)が長い人ほど、うつ病にもなりやすくなっており、健康被害が大きくなっている。

よく、「人間がまだスマホに適応していないだけ」というような論調も見るし、私自身もそう思っていた節はあるのだが、そもそも「人間の脳の適応」という進化の過程の速度に対して、近年の情報通信技術の進歩のスピードが凄まじい

例えば狩猟→農耕への進化の過程に対する人体の進化には、何十万年もの年月を要しており、紀元前と紀元後とか、そういったレベルを凌駕している。

こちらといえば、100年前は電話技術すらままならなかったのだ…

「人間の脳」が適応していくスピードに期待することは、それこそ人類の遺伝子を改造するくらいしかできなさそうでそれこそ倫理的にも規模的にも無理そうなので、やはり人間の知性で制御していくしかないという状態であろう。

3.育児にはスマートフォンは不要

あのiPhoneを生み出したスティーブ・ジョブズは、子供にスマホやタブレットを与えていない

よく1歳の子供がYoutubeを使いこなしてすごい!というようなことを聞かれるが、やはりこれは上記の理由からも推奨するべきではないだろう。

スマートフォンは一方的な受け手のとしての役目しか果さないことが多い。特にYoutubeを鑑賞することは、その最たる例であろう。

また、体を動かさなくなってしまうと、脳の発達にも悪影響を与える。

睡眠・運動をしっかりと取れないと、集中力・知能の発達に大きな障害を与える。

スマートフォンはその便利さから簡単に与えてしまえば楽であろうが、それによる計り知れない影響を危惧しなければならない。


いかがだったであろうか?

今回は、荒く要点だけ書いているが、本の中では脳科学的な見地から書いてある。

正確な数字とか、化学物質とかはよくわからないし覚える気もないので、全てスマホの中に入れてきたものを、少しずつ取り出してなるべくスクリーンタイムをへらす必要があるなと感じた。

(かくいうこれを読んだのもKindleだし、読書中に急にLINEを見たりTwitter見たりしてた。だめだこりゃ。)

例えば、腕時計を買ったり、本は紙で読んだり。。。。

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