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【Bリーグ展望①】海賊十年~10周年記念試合は宿命の神奈川ダービーで飾る~【川崎@横浜】

今回はBリーグの試合プレビュー書いていく。

(初回にして、今回で最終回かもしれない…)

2/20,21の土日は幻のアジアカップ予選のためバイウィークとなり、その明けとなる2/27の週末に迎える今節。

ピックアップするのは横浜国際プールで開催される、横浜VS川崎の1戦である。

それでは、試合の注目ポイントをまとめていこう。

1.横浜ビー・コルセアーズ10周年試合特別試合

以前横浜の紹介記事でもチラッと記載したのだが、横浜ビー・コルセアーズは今年でクラブ創設から10周年を迎える。

その10周年を迎えるに当たり、今節限定の催しとして、以下を紹介する。

 1-1."ARRIVAL BLACK"の限定ユニフォーム

その記念として、今節はいつものネイビーのユニフォームではなく、

横浜開港の象徴である黒船をモチーフとしたのユニフォームで試合が行われる。開国してください…

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このユニフォームかなり秀逸だと思っていて、他のクラブでも特別な色で試合をすることはあるのだが、ユニフォームもといクラブに欠かせないスポンサーロゴ。これについてもクラブを支援してくれるスポンサーにとって、このユニフォームデザインは一丁目一番地。重要な部分であるのだが、これを元々の色を全て排除し、全て白黒で統一されている。

また、座布団(背景色として白を敷いて色付きで文字を書くこと)もしておらず、統一感あふれるユニフォームとなっている。

スポンサー各位に敬意を払いつつ、他のサードユニフォームとは一線を画したかなり覚悟のこもったユニフォームであることが伺える。

普段とは違い、見慣れぬ景色にはなるであろうが、試合だけでなくユニフォームにも注目だ。

※ハーフタイムなどにも他に催しがあるかもしれないが、未発表のため情報あり次第追記

2.宿命の神奈川ダービー

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Bリーグ発足前、現在神奈川に籍を置く2クラブは、別々のリーグに所属していたため、互いに試合をすることがなかった。

川崎ブレイブサンダース(NBL)

横浜ビー・コルセアーズ(bjリーグ)

しかし、Bリーグ発足後、川崎横浜はついに邂逅を果たす。

以来、この2チームの戦いは、神奈川ダービーと称されるようになり、そこから何度も対戦を重ねてきた。

そもそもと川崎横浜という土地柄もあり、注目度が高い。

それでは、これまでの激戦の歴史を振り返っていこう。

※B1リーグ戦のみで、アーリーカップ等は除く

■2016-17
横浜● 85- 87 ○川崎
横浜● 79- 92 ○川崎
横浜● 81- 83 ○川崎
横浜● 59- 95 ○川崎
横浜● 68- 85 ○川崎
横浜● 57- 77 ○川崎
横浜● 63- 92 ○川崎
横浜● 75- 96 ○川崎
■2017-18
横浜● 75-105 ○川崎
横浜● 80- 91 ○川崎
■2018-19
横浜● 55- 94 ○川崎
横浜● 75- 87 ○川崎
横浜● 70- 79 ○川崎
横浜● 76- 83 ○川崎
横浜● 77- 87 ○川崎
横浜● 78- 92 ○川崎
■2019-20
横浜● 63- 75 ○川崎
横浜● 60- 84 ○川崎
横浜● 70- 97 ○川崎
横浜○ 86- 84 ●川崎
■2020-21
横浜● 77- 78 ○川崎

いやー接戦!(棒)

合計21回対戦し、うち川崎20勝!横浜1勝!

また、15試合が10点差以上のブローアウトと圧倒的に横浜が劣勢となっている。横浜唯一の白星は、昨シーズンの1月にようやく勝ったのみである。

今シーズンはこれまでに、12月に1度のみ対戦しており、その試合では終始川崎がリードする展開となったが最後に横浜が猛追するも惜しくも価値を逃し、1点差で敗北を喫した。

今回はその時から2ヶ月余り経ち、お互いにどのような進化・成長があるのかが注目である。

3.河村勇輝 LAST DANCE -YUKI FINAL-

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12月に横浜に特別指定選手として加入して日本中を湧かせた横浜#0河村勇輝選手が、2月28日(日)のゲームを持って特別指定選手としての活動を終了し、クラブを離れることが決まっている。

まだ大学1年生、19歳である彼ではあるが、クラブへのこれまでの貢献度は測り知れなかった。

そんなスピードスターがプレーする最後の節ということもあり、横浜としては最後に勝利で餞したいところであろう。

また、河村選手が最後にクラブに何を残してくれるかも注目である。

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なお、試合終了後には河村選手にフィーチャーしたイベントも予定されている。ファンは必見であろう。

4.ゲームプレビュー

 4-1.チャンピオンシップに向けて負けられない川崎

現在、川崎5連勝中であり、チャンピオンシップ圏内である東地区3位につけている。

しかし、7位秋田ノーザンハピネッツまでは2.5ゲーム差と団子状態であり、特に横浜相手には取りこぼしは避けたいところである。

(ワイルドカードで2クラブCSにすすめるが、西地区のクラブもあるため、確実に東地区3位以内には入りたいところ。)

対する横浜は現在の勝ち数的にも残りのスケジュール的にもCS進出はかなり厳しいと言ったところであり、今年は降格もないのだが、来シーズンを見据えた場合に少しでも強豪相手に勝つ経験をしていきたいところである。

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 4-2.点を取りたい川崎、失点を抑えたい横浜

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※スタッツは、以下を参照

ここからは、これまでのスタッツより、それぞれがどんなバスケットをしたいチームか?を紐解く。

川崎アシストが非常に多く、リーグ1位平均得点4位につけておき、どちらかというとオフェンスを得意とするチームである。

対する横浜は、平均失点では川崎を上回っており、ディフェンスに重きを置くスタイルである。

また川崎強力なインサイドを要しており、優秀なガード陣から供給されるパスを、理不尽なシュートでお馴染みな川崎#22ニック・ファジーカスを始めとした選手が確実に得点までつなげてくるので、この攻撃パターンをいかに抑えるかが勝負の分かれ目である。

 4-3.両チーム、勝利へのキープレイヤーは?

【3PTの成功率が鍵を握る。辻、大塚、増田の成功率がポイント】

川崎インサイド中心の攻めから、キックアウトしてエクストラパスを続けての3PTなども得意としている。

ファウルトラブルに陥りがちであり、特に河村選手が出ている間はミスマッチを生まないためにゾーンディフェンスを多用する横浜が相手である上で、そのゾーンの弱点である3PTは高確率で沈めたい。

中でも川崎#14辻直人選手、#11増田啓介選手、#24大塚裕土選手といったシューター陣の精度が高くなり、ゾーンを敷いた瞬間に連続で3PTを決めることができれば、かなり優位に試合を進められるであろう。

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※#14辻直人選手の3PTは入りだしたら止まらない。

また、当然そのためには#35ジョーダン・ヒース選手、#22ニック・ファジーカス選手がインサイドで相手を引きつけられるだけの動きを見せることが必要となる。

【横浜はインサイド陣がDEFで鍵を握る。アウダ、ベクトンが以下に奮闘できるか】

横浜は、川崎のインサイドでのフィニッシュを止めたいが、そのためにはなるべく「アウトサイドのヘルプなし」で相手の攻撃を止めることが重要になる。

そこで鍵を握るのが、#1トリック・アウダ選手、#7レジナルド・ベクトン選手である。

#1アウダ選手は前回対戦時にもファジーカス選手とマッチアップし、うまくアタックを抑えていたシーンが何度かあった。

#7ベクトン選手は、Bリーグでも有数のパワーを誇るが、ファウルトラブルとなることが非常に多く、なんと今シーズン、これまで10回もファウルアウトをしている。ファウルなしでどこまで強力なインサイド相手にディフェンスできるかが重要である。

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ファウルトラブルにより#7ベクトンドーンしてしまわないように注意したい

また、#7ロバート・カーター選手が怪我の状態次第では欠場もあり得るため、そういった点も踏まえてファウル無しで抑えきることは勝利への絶対条件である。#10アキ・チェンバース選手も今節は欠場が濃厚となっており、#22秋山皓太、#30須藤昂矢らのそれを補う活躍にも期待がかかる。

【実現なるか!?河村勇輝vs米須玲音】

特別指定選手として加入している、横浜#0河村勇輝選手、川崎#3米須玲音選手。

二人は過去に何度も対戦しており、最後に2019年ウインターカップで直接対決をして以来、直接対決は果されていない。

河村選手の福岡第一が米須選手の東山に勝ったあと、「来年、絶対優勝しろよ」そう言われた米須選手と河村選手のライバル関係にはメディアも注目が集まると思われ、大学よりも前に、B1リーグ同時出場が果されるのかは注目である。

(河村選手はともかく、米須選手はかなり出場が微妙ではあるが)

5.まとめ

いかがだったであろうか。

見どころの多い神奈川ダービー、ぜひご期待いただきたい

以上!

6.参考

■B.LEAGUE公式サイト

■バスナビDB

■横浜ビー・コルセアーズ公式サイト

■川崎ブレイブサンダース公式サイト


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