親権変更 20

9月23日

子供の告白から一か月。
私は疲れ切っていました。仕事をしながらの常に子供のことを考えていました。この時点で一か月前に73キロあった体重は64キロを切っていました。状況を打開できず、イライラしていることも自分では、わかっていました。子供にも強い言葉で当たることも出てきていました。辛く怯えて暮らしていて、それから解放されたのに・・・子供に非があるわけでもないのに強く当たる。今思えば非常に愚かです。

私は、参考書のみを頼りに雲を掴むような中で勉強をしたり、友達が一人もいない中で懸命に生きる姿、時折見せる純粋無垢な笑顔、それらを見ると若干13歳の子になんて過酷な人生を歩ませてしまったのだろうと10年前に親権を手放すことになった自責の念にかられました。

この頃の私の心境は、責任と不安が入り混じっていました。子供を帰し暴力行為を一切しないと約束させても連絡もせず、逃げ回るような母親では健やかに育つわけがない。しかしながら、この状況が続けば学校さえいけない中でどう教育していくか。疲れ切って帰ってきた私の様子を見て

「お父さん僕なんかの為にごめんね、ありがとう」

僕なんかという言葉に私は涙が止まりませんでした。

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