親権変更 24

10月3日

進展を期待できる連絡がありました。
これまで連絡を密にしていた行政機関のFさんから、お母さんが心境の変化で協議の場に出てくると電話連絡があったのだといいます。10月20日に400キロ離れた子供の住所地にあるセンターまで来てほしいと。

この時の私の心境は母親と再婚者に対する怒りが大きかったですが、正直なところ、子供はこちらで育てるという気持ちで固まってるとはいえ、母親と再婚者の対応と謝罪次第ではきちんと取り決めをし、子供が納得できれば帰す気持ちも僅かながらまだ持ち合わせていました。

4日後、行政機関のFさんから連絡があり、協議の場は中止になったことを伝えられました。落胆していると、その6日後再度連絡があり、協議の場が25日の14時と伝えられました。Fさんは電話で

「相手方はお母さん本人、配偶者の方、配偶者のお父様の3名で来られるそうなので平等な話し合いの為、そちらも3名で来られたほうが良いと思われます。」

私は、そこでなぜ関係のない再婚者の父親がいるのだろうとは思いましたが、3名で来ることを了承しました。そして私は

「こちらは私一人で行きます」

と答えました。私は普段は子供の前でも緩めるところは緩め、一見おちゃらけてるようにも見られますが、教育にはとても厳しくしていました。子供がこちらに来てから常々、お父さんはお母さんより厳しいんだぞと話していました。実際に朝起床が遅いときなどは厳しく注意していました。電気の消し忘れ、部屋の片づけなども怠っていると厳しく指摘していました。私の教育は平生は厳しいが、泣いたり、つまずいたりした時には自分を犠牲にしてでも守る、そんなものでした。そんな私を子供はどう見ていたのかは、わかりません。しかしこの時、一人で行きますと言ったのも逃げ隠れせずに、自分の正しいと思ったことは借りてきたような言葉じゃなく自分の言葉で堂々と主張する。例え、1対3であろうが。自分には最後まで味方になってくれる父がいる。そんな姿をこの時は子供に見せたかったのだと思います。


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