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【対談】第1弾NCOMICが目指す未来

NCOMICの赤坂です。
本日は少し長くなりますが、弊社代表と「NCOMICが目指す未来」に関して対談しましたので、ご興味ある方はご覧ください!
直近開催予定の「タテコミ原作大賞!」というコンテストに関しても触れてますので、企画・脚本・ネームを執筆される方は最後までお付き合いよろしくお願いします!


●赤坂:
 NCOMICのこれまでの取り組みと主な事業内容について、ご説明お願いします。

●大田:
NCOMICは日本コミックのグローバル配信を主力事業として展開してきました。
2014年から2018年にかけては、日本のコミックを海外に流通させ、2018年以降は逆に海外で制作された縦コミックを主に日本と、他英語圏などの電子書店で流通させました。

●赤坂:
そうなのですね。
当時の背景を含めてもう少し詳細に聞きたいです

●大田:
主に取次事業に従事しており2014年から2018年にかけては、日本の漫画を中国に流通させる役割を担っていました。
当時の中国では海賊版(違法アップロード)の問題が深刻で、弊社は中国内にて正規版の流通を促進しました。
その後、2018年には中国のマンガ制作スタジオや電子書店が縦コミックを制作するようになりました。縦コミックを初めて見た時、アニメーションのように流れる作画、テンポよくスラスラ読める内容が今後電子書籍市場でヒットする可能性があると気づきました。
そこで目を向けたのが日本です。
当時の日本市場は縦コミックが一般的でなく、版面漫画が好まれており、弊社は縦コミックを日本市場に流通させることを主事業にしようと考えました。

●赤坂:
さすがです。
既に配信されてる中国で勝負するのではなく、まだ未開拓であった日本をターゲットとして考えたのですね。
日本へ流通させる事業を行ってきた中で、一番の成功例などありますか?
                         

●大田:
中国の大手スタジオ(版元)と早い段階で、縦コミックの海外配信権を契約をしていたことですかね。
弊社は中国の人気縦コミックの版権をほぼ持っており、縦コミックブームが来る前に先読みして契約を結んだことが成功事例かと。
私は、形式(縦コミック、横開き漫画)に囚われず、良質な作品であれば売れると確信していました。

●赤坂:
先見の目ですね。
取次ビジネス以外に現在取り組んでいることはありますか?

●大田:
日本の電子書店や出版社と縦コミックを共同制作したりもしています。
例えば、LINEマンガでヒットした「離婚後夜」です。

●赤坂:
取次業務以外にも幅広く展開しているのですね。
縦コミック業界に長く貢献していると思いますが、今まで大変だったことなどありますか?

●大田:
はい。色々細々やっています・・
大変だった事としては、毎年数百タイトルから売れそうな作品を絞り込む作業が挙げられます。各国の電子書店ユーザーが好む作品を分析し、それぞれの書店に合った作品を見極めるのは凄く神経を使う作業です。これはもう習慣になっていて、新作を見つけるたびに「この作品はあの書店で人気が出そうだな」など、大抵の売上を立てられます。

●赤坂:
電子書店の特色を把握し、書店別で流通させる作品が異なるので各書店でのヒット率も高いんですね。手間のかかる作業かと思いますが、大田さん保有するデータが元となり、選定から配信書店選び、その後の販促も企画しているのですね。
他社との差別化など、意識しているポイントはありますか?

●大田:
NCOMICが他社と異なる点は、日本だけでなく世界で売れる人気作品を求めていることです。1タイトルの売上を最大限引き出すために、まずは日本市場で合う書店を選定し、その後世界に視野を広げ独占配信します。作品によっては非独占でも配信し、他社にも流通させることで、売上の最大化を図っています。

●赤坂:
日本のみでなく、世界を視野に入れて考えられてたのですね。
それは創業当初からのVisionでしょうか?創業当時の想いも合わせてお聞きしたいです。

●大田:
はい。創業時から「1%と99%」の考えを持っています。
コンテンツ業界で有名な話ですが、上位1%の作品が人気作品であり、99%の作品が読者に見つからず不人気であったりします。
私たちは、取次事業も今後予定しているオリジナル制作事業に関しても上位1%を目指して事業を行っていきます。
作品一つ一つを大事にし、「コダワリ」を持って作ることで上位1%の作品を生み出せると考えてます。

●赤坂:
なるほど。今年NCOMICは編集部を発足し、上位1%の作品を生み出す事を狙うと思います。そのため現在原案を積極的に募集中ですが、大田さんはどのような作家様となら上位1%の作品を制作できると思いますか?

●大田:
上位1%の作品を作るには、天才が必要だと思います。
ただ、天才といっても幅広くて私たちがお会いたい方は、「まだ世の中に出ていないアイディアを言語化できる天才作家」を求めています。
ベテラン作家、新人作家は関係ないです。むしろ新人が次の時代を作れると考えます。
今後私たちは原案を募集するコンテストなど行いますが、可能な限り全員と会話し一緒に上位1%の作品を生み出せるパートナーを見つけたいですね。

●赤坂:
おっしゃる通りです。
私は感性豊かな作家様と一緒に、上位1%の作品作りを目指したいです。
縦コミックはアニメーションのように見える作画が重要と思われがちですが、私は読者が最も求めている事は、テンポよく読めそして感情移入できる「セリフ」だと考えます。読者が一定のテンポで縦スクロールする中でも難なく理解でき、スラスラ読める演出を邪魔せずに、さらに面白くする事ができる「セリフ」を読者視点に立ち作れるのが、感性豊かな作家様だと思ってます。
そうして、良質なコンテンツを生み出し、縦コミック業界に少しでも貢献したいですね。市場規模3兆円になる見通しの縦コミック業界で、NCOMICはどのように業界に貢献したいですか?
  
●大田:
直近だとやはり、グローバルで電子書店の売上ランキングイン常連の作品を作りたいですね。世界中で愛される作品を生み出し、国境を超えて読者に届けたいです。

中期的に考えると、メディアミックス可能な作品を制作したいですね…
特に、現代恋愛ジャンルがメディアミックスのハードルが低い事を考慮し、若者から大人の女性向けに彼女たちの興味を引くストーリーを提供したいです。
アニメやドラマなど複数のメディアで展開できる作品を通じて、多様なファン層を獲得し、業界の発展に寄与したいと思います。

長期的な貢献としては、時代のトレンドや価値観を変えるような作品を制作したいです。きっと電子書籍業界のトレンドを変えられるような作品を生み出せるのは、次世代の天才新人作家です。

●赤坂:
やはり天才新人作家がキーワードなのですねw
NCOMICが作家様と歩みたい未来はありますか?若しくは大事にしていることなど

●大田:
作家様のこだわりを尊重する事と、天才は絶対に譲れない固執があると思います。それを批判せず見守る包容力が大事ですかね。

●赤坂:
そうですね…
私は作家様がアイディアを自由に表現でき、安心して創作できる環境を作りたいです。
市場のトレンドや、ターゲットとなる読者層、表現の規制や配信先に合わせた作品作り…など。私たちはプロとして簡潔にお伝えしますが、作家様自身のアイディアを尊重し軸をブラさない方向性を提案しお互い納得し、共に気持ちよく作品作りしていきたいですね。


作家様との出会いが大事と考えるNCOMICですが、、、
この度「タテコミ原作大賞!」というコンテストを開催することとなりました!

〜〜タテコミ原作大賞お知らせ〜〜

◼︎「タテコミ原作大賞!」とは!?
 Ncomicが主催する縦スクロールコミックの原作コンテスト!
 受賞者には賞金50万円と大手電子書店での連載確約!
 記念すべき第1回は「企画・脚本」部門で開催!
 ※「企画・脚本・ネーム」セットでのご応募も可能です。
 ※フルカラー等の制作は弊社専属の制作チームが対応させていただきます。
◼︎応募期間
 2024年5月3日(金)〜2024年8月31日(土)となります!
◼︎配信書店一覧
「LINEマンガ」「ピッコマ」「めちゃコミック」「コミックシーモア」
受賞者は担当編集と連載を目指そう!

詳細な情報は、X(旧:Twitter)、やLINE公式アカウントをフォローしお待ちください!

●赤坂:
最後に「NCOMIC編集部」採用募集のお知らせをさせてください。
事業拡大に伴い採用を始めました。
共に上位1%の作品作りをできる方を募集しています。
今まで縦コミックに関係する仕事でなくとも、挑戦してみたい意欲あれば応募いただきたいです!

【求める人材像】
・縦コミックが大好きで、余暇があれば閲覧している人
・人をサポートする業務が好きな方
 (作家さんを全面的にサポートする必要があります)
・俯瞰力があり、全体像を把握してプロジェクトをハンドリングできる方
・分析が得意でご自身の意見を言語化し、わかりやすく伝えることが可能な方

そして赤坂の個人的な思いですが、
今までの人生で様々な経験を積んでいる方と一緒に仕事したいです。
分かりづらい表現をしてすみません。成功体験だけを聞きたいわけじゃないです…!
友達付き合いの悩み、部活で辛かったこと、大恋愛の末に破局、友達や恋人に嫉妬、受験失敗、遊びすぎた大学生活、やらかした就活面接などなど…。

編集者が生きてきた「人生」が作品のアイディアに繋がる事があります。
成功と失敗体験、その時感じた思いや悔しさ、あの時の何とも言えない感情など。

あなたの人生の全ての要素を、縦コミックに活かせると思います。
ぜひ、面接では様々な経験を聞かせてください。

応募はこちらからよろしくお願いします!(5営業日以内にお返事します)

長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございます!


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