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【対談】第6弾 国別に見たタテコミックの特徴

NCOMICの赤坂です。
本日は対談企画第6弾目です!
「国別に見たタテコミックの特徴」について、対談しました。
作品制作する際のベンチマークなどの、参考になれば良いと思います!
その前に、タテコミ原作大賞のお知らせをさせてください!

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●赤坂:
「国別に見たタテコミックの特徴」
本日はこのお題に関して対談できたらと思います。

●大田:
結構攻めたトピックだね。

●赤坂:
読者から見たらどこの国で作られたWebtoonかは特に関係ないけど、
業界人からすると興味深いのでw
まずは韓国産の特徴や良い点など話しましょうか。

●赤坂:
先駆者なだけあって、やはりタテコミックと聞くと韓国とイメージする人も多いですよね。それほど良い作品も多いと思います。
今日本でヒット中の韓国産タテコミックは殆どノベル原作であり、その点は日本の版面マンガとあまり変わらないですね。
前提として、タテコミックは1話あたりのボリュームは70〜100コマ程度で、1話内で起承転結がしっかりしております。1話内に起承転結を作ることは昨今では普通であり、特に特徴とも言える内容ではないです。
しかし、韓国の場合は別です。
上記のように1話内で起承転結はもちろんしてますが、それ以外にも
1話目:起承転転、2話目:結起承転、3話目:結起承転結…など
あえて1話内で「結」を見せず引き延ばし次の話を読ませる、このような特徴が最近増えてきたと思います。

●大田:
そうだね。これってセオリー通りじゃないけど、なぜ誰もやらなかった?ってぐらい普通に浸透しても良いことだよね。
タテコミックは話売りだから、思わず次の話を課金してしまうってことが大切だし。

●赤坂:
はい。その他にも韓国産タテコミックって特徴があって、
主人公視点で物語が一貫して進むんですよね。
当たり前な事かと感じるかもしれませんが、タテコミックの特性上、物凄く重要なことです。
タテコミックは縦スクロールの作品で、1画面で見た時主人公一人しか目に入りません。
※版面作品は複数人が出てきても、見開きで様々なコマを一気に見れどのような場面で何をしているか分かります。
そのため、常に主人公視点で物語が進まないと、読者が内容や状況を理解できず置いてけぼりになってしまいます。
その点、韓国作品は主人公を軸に物語が一気通貫して進み、物事がシンプルに運ばれていくため、毎週複数の作品と併読しても内容を忘れず継続的に読まれているのかと思います。
※最近だと日本産や中国産のタテコミックも主人公視点だけが多くなりましたが、数年前は韓国作品が殆どでした。

●大田:
読者は何十作品も併読して読むから、
分かりやすさ、主人公の動機・行動原理を覚えてるか、がとても重要なことだよね。覚えてないと、記憶に残ってなく何を読んでいたかって翌週には忘れてるだろうし。
日本産タテコミックの特徴や良い点ってどこだと思う?

●赤坂:
良くも悪くもになってしまうのですが、内容がしっかり綿密に作られてるとこ、ですかね。
読者が閲覧していて、作品の設定や舞台、技の効果や世界観など…
疑問点や矛盾点を生み出さない作品は、日本産タテコミックの特徴かと思います。版面で培った構成力や編集者の知見が合わさって、読者がストレスを感じない内容になっているかと思います。
しかし、綿密に練っているが故、説明が多くなったり、テンポ感が悪くなる、1話が説明で終わってしまうなど…
良い点と悪い点は紙一重ですね…
ただ、最近の日本産タテコミックはこの点も解消してきており、読者がスラスラ読め、極力説明も長すぎずスクロールのテンポを遅らせず理解できる内容になっていると思います。

●大田:
元々1巻内で起承転結を作る仕様の版面マンガをメインに展開していたから、最初の頃はタテコミック制作の構成の部分苦労しそうですね。
ただ、最近はレベルが上がってきている点は私も感じますね。

●赤坂:
はい、そういった背景もあると思います。
中国産タテコミックの特徴や良い点ってどういったとこですか?

●大田:
個人的には韓国産タテコミックや日本産タテコミックと比較すると、全く別物かと思っています。
構成やテンポ、作品の世界観やキャラ設定、展開力など…
ただ、すべてが悪いという訳でなく、中国の文化的背景もあると思っています。ショートドラマやTiktokなど、中国ではコンテンツを短くし楽しむ傾向があります。良い悪いではなく、タテコミックの場合短くする=テンポをよくする、ために展開が早く読者を置いてけぼりにする作品が多いですね。
ジャンル的に流行る作品も、日本や韓国と違く中国舞台の武侠マンガや、中華時代劇風のロマンスファンタジーなどが人気の傾向がありますね。

●赤坂:
なるほど、面白い見解ですね。
たしかにテンポが早く、理解しづらくて作品の軸を掴めない作品もあるイメージです。コンテンツを短くし楽しむ背景、即ちテンポをかなり早くするということは、そういった弊害もあるのですね。
英語圏ではどういった特徴がありますか?

●大田:
英語圏の場合は、男女の純愛をテーマにした作品が売れる傾向がありますね。復讐や浮気など、ハラハラし少し背徳感を感じるような作品はあまり好まれないですね。
日本と違うのは、獣と人間が愛し合う作品も人気だね。

●赤坂:
これも文化の違いですね。不倫など男女の罪悪感がある関係の作品は日本だと売れますが…
家族愛が強い北米などは、そういった作品は好まれなさそうですね。
ところで、各国のタテコミックの特徴や良い点など対談しましたが、
NCOMICの作品では何を重要視していますか?

●大田:
我々は作家さんの天性を尊重したいと考えています。
作家さん自身が描きたいジャンルや、自分しか書けないものを一緒に探ることを大事にしています。
市場トレンドももちろん重要ですが、作家さん自身のポテンシャルを最大限に引き出す事が最も大事だと考えています。

●赤坂:
本当そうですね…

最後に「NCOMIC編集部」採用募集のお知らせをさせてください。
事業拡大に伴い採用を始めました。
共に上位1%の作品作りをできる方を募集しています。
今まで縦コミックに関係する仕事でなくとも、挑戦してみたい意欲あれば応募いただきたいです!

【求める人材像】
・縦コミックが大好きで、余暇があれば閲覧している人
・人をサポートする業務が好きな方
 (作家さんを全面的にサポートする必要があります)
・俯瞰力があり、全体像を把握してプロジェクトをハンドリングできる方
・分析が得意でご自身の意見を言語化し、わかりやすく伝えることが可能な方

そして赤坂の個人的な思いですが、
今までの人生で様々な経験を積んでいる方と一緒に仕事したいです。
分かりづらい表現をしてすみません。成功体験だけを聞きたいわけじゃないです…!
友達付き合いの悩み、部活で辛かったこと、大恋愛の末に破局、友達や恋人に嫉妬、受験失敗、遊びすぎた大学生活、やらかした就活面接などなど…。
編集者が生きてきた「人生」が作品のアイディアに繋がる事があります。
成功と失敗体験、その時感じた思いや悔しさ、あの時の何とも言えない感情など。
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本日もお読みいただきありがとうございました!









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