娘に翼を与えるために
僕には可愛い娘がいます。
名前は「流花」ちゃん。
2020年2月20日生まれ。
一重まぶたで、パパ似のゲジゲジ眉毛で、お鼻もぺちゃんこちゃんだけど、僕に言わせると、控えめに言って、天使です。
流花の名前の由来はこんな感じ。
「流」=自由
「花」=自分らしさ
自由に、自分らしく生きてほしい、という願いが込められています。
でも、親のくせして「子供に願うだけ」はあまりに無責任ですよね。
名付けたのだったら、彼女を名前に相応しい人に育ててあげないといけない。
でも、正直言ってもいいですか?
流花ちゃんに「自由に自分らしく生きるための能力を授けてあげること」なんて、今の僕にはそんな力はないんです。
「流花」という名前を付けたときにイメージしたのは、「強くてしなやかな翼」です。
そんな「翼」を彼女には持ってほしい。
そして、自分が思い描くとおり、自由に空を飛び回ってほしい。
でも、そんな翼、どこで売ってるの?
誰が与えてくれるの?
どうしたら生えてくるの??
そう悩んで、僕は一つの答えに辿り着きました。
親に翼が生えていないのに、
子供に翼が生えるわけがない。
外敵のこない木の上で安穏としている親鳥を見て、『私も空を飛びたい』と思うひな鳥はいない。
いつまでもウジウジして海に飛び込まない親ペンギンを見て、『僕も海に飛び込もう』と思う子ペンギンはいない。
いつもぐーたら寝てばっかりの親チーターを見て、『誰よりも早く走りたい』と思う子チーターはいない。
そう。翼を生やさないといけないのは、他の誰でもない、僕です。
空を自由に飛び回る必要があるのも、僕です。
今、気づきました。
『とんでもない名前を娘に付けちゃったなぁ…』
………よし!仕方ない!!
これから飛びに行きます!
歪でもいい。
折れ曲がってもいい。
めちゃくちゃ小さな翼でもいい。
飛ぼうとしているうちに、
そんな翼が僕の背中からきっと生えてくるだろう。
その翼を見て、『私も翼がほしい』と娘が思ってくれれば、僕のミッションは完了です。
僕が死ぬまでにはどうにかしないとなぁ。。
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