君たちはどう生きるか(ネタバレあり)
公開初日にジブリ映画を見るのは初めて!
感想は「宮崎駿のハイライト」に尽きる。
セルフオマージュ?セルフパロディ?
無事に公開もされたし、いつ死んでもいいかなって思ってるんだろうな。宮崎駿ってどんな作品ですか?って聞かれたら今作を見たら早い。
水がキレイだなーて思ったらポニョ見たらいいし、木々のキレイさだったらトトロかもののけ姫だし、飛行機なら風立ちぬだし。
もうほんと宮崎駿詰め合わせだった。
男の子の思春期特有の感じもありつつ、でも戦争中ってきょうだい(男も女もなのでひらがなです)が亡くなっても身内で結婚はあったから、奥さんの妹と再婚するのも不思議ではないかなと。夏子はお姉さんに対して劣等感でもあったのかしら、女アピールがすごい。でもお母さんにはなれないのよね、まだ。
あとキムタクはキムタクだった。声もいい感じに老けていてソーグッドでした。
ワラワラは精子かな。海は母よ。単純に射精。
ワラワラがくるくる〜って上がっていくのはDNAを表していて、イチモツから発射ってこと!?ってなってました。たぶんそれが上の世界に解き放たれるってことです。
キミコさんのお召し物ですが、舵というかハンドルなので、道標でもあり案内人なんですよね。たぶんそれはいまも、昔も。
師匠からの受け売りですが、この世界ももう次元の概念がなくなってまして。5次元にお願いしたことって、叶うんですよね。いいよーって言ってなんでも叶えてくれる。その感じも出ていたとわたしは思う。
そもそも宮崎駿の世界って境界がすごかったと思う。越えてはいけないところを越えたらダメ、ちゃんと共存しましょう!っていう感じだったのが、ポニョからなくなって風立ちぬでギリギリ復活的なところあった気がするけど、今回は最終的に手でぶっ壊したもんだからもう境界線ってないんだよね、わたしがいま生きてる世界も。あるようでない。ないようである。
インターネットが発達して、気軽に誰とでも仲良くなれて、有名人とも話せて、って、ほんと20年前なら考えられないほど境界線がない。だから誰でも世界を創れるし壊すことができる。しかも大抵壊してくる人は異世界の人。侵略者かな。インコって繁殖力すごいっぽい。だからインコモチーフにしたのかな。
しかも最後ってもはやキリストじゃない?石を投げていいものは理論。穢れを知らない人はいいけど、っていう。
伝統芸能ってあると思うんだけどさ、その家の血が混ざっていないとできない、みたいな。でももうその考えもなぁ、っていう。できる人がやればいいと思うんだけど、眞人はできるのにやらなかったという。縛られたくないんだろうな。これを宮崎家に置き換えるのも分かる気がするが、ちょっと違うようにも思えたかな。
あと、パラレルワールド系っていままでにあったかやぁて今更になって思ってる。
いままでの宮崎駿の世界とジブリ作品のことを描いてるとは思うんだけど、そんなもんじゃないなと。この世の中のことを描いてると思ったかな。
じゃあどう生きるか、ってことなんだけど。
君はじゃなくて、君たちなんだよね。
わたしはやりたいように生きていこうかなーて思った!(浅はか)
もう1回見に行こうかな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?