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介護日記2#51母の腕の動きと嚥下

最近寒くなってきたからか、
認知症が進んだからなのか、
脳梗塞の影響なのか…
母の腕の動きが
更に悪くなってきた様に思う。
きっと小さな1つ1つの事が
影響しているのだろう。

母はレビー小体型認知症。
介護5。
母の最近の症状は、
嚥下機能や運動機能が弱ってきている。
その時々で症状も変化する。

『嚥下機能』

しっかり最後まで
食べられる時もあれば、
3口食べてから
ストップしてしまう時もあって。

口の中の食べ物を
うまくまとめられなくなり、
口の中に溜めるようになったり、
食べている時、急に傾眠や意識レベル低下がみられる。

誤嚥や窒息のリスクが高くなるらしい。

昨年は一時期食べられない事が多く、noteで記事にした際には沢山心配のコメントを頂いた。

有難い事に、なぜだか…最近スムーズに最後まで食べられる事が増えている。

『運動機能』

筋肉がこわばって自由に手足を動かせない事が多い。

右手は真っ直ぐに伸ばした状態。
左手は、くの字に曲がった状態になったままなのだ。

以前はよく動かしていて、物を掴んだり、鉛筆を握って字を書こうとしていたり、電子ピアノの鍵盤に触れて音を出したりしていたのだが。

なかなかそんな光景もこのところ見られなくなってしまった。

じっと固く握りしめたまま。
その為固まりやすくなってしまうのだろう。

時々だが「手の力を抜いて…」と声かけをしながらマッサージをしてみるが、
腕の内側の筋がバーンと張っている。
特に左手が固く張っている。
ゆっくりさすったり、ほぐしたり。

そうすると少しずつ少しずつ伸ばしたり縮めたりが出来て来るのだが…ほんの数分で元のガチガチの腕の状態に戻ってしまう。

このままどんどん固まっていくのだろうか。それとも春になるにつれてまた柔らかくなってくれるのだろうか。



隣でぼんやり、うとうとしている母を見ながらnoteを綴る。


夕食時にちゃんと目が覚めてくれれば良いのだけれど。

帰宅後すぐに、コップ一杯分のお茶を飲んでくれたので一安心。

さて夕食の準備を始めよう。

食事の準備が終わり
「夕食の準備が出来たから食べよう」
と声をかけるが母は無表情。
目はちゃんと開いている。
スプーンを目の前に持っていくとしっかり口を開けてくれた。

食べる事を忘れていない。

喉の奥に上手く転がして『ゴクン』
と飲み込んだ音がするとほっとする。

再びスプーンを口の前に。

口を開けるまで待って、
暫く待って、待って…

やっと口を開けた。
舌の上にスプーンを乗せると
私の作った食事が上手く喉の奥に運ばれ
『ゴクン』と飲み込む。

繰り返してきた食事介助。
まだ食べる事が出来ている。
どれだけ幸せな事か。

入院中長い間鼻腔栄養で過ごしていた事を思い出す。言語聴覚士による機能訓練のお陰で食べられる様になった。

意思表示が出来ていたちょっと前には
「鼻からの管じゃなくて、ちゃんと食べれるから幸せだね」
と私が話しかけると、
にこりと笑って頷いていた。

今食べる事は出来ているが、飲み込むタイミングが悪くむせる事も時々ある。

誤嚥性肺炎の心配がつきまとう。
今のところは大丈夫だが。

あまり心配しても仕方がない。

まずは今日を生きる。
それだけを考えよう。

読んで下さってありがとうございます
今日も明日も良い事がありますように(すいせん)