Midjourney プロンプト省略の小技(演出)

今回は難しい話をします。

プロンプトを悩まれて試行錯誤することがあるかと思います。
プロンプトどおりに画像が生成されたら、
Midjourneyは超高速のCGと同じで、
せっかくの「AI」がもったいないと思います。

私の経験ですが、Midjourneyは「演出」を学んでいると感じています。
なので「演出」はプロンプトで具体的に指示するよりも、
AIに考えさせる方がプロンプトが省略できて、
その分他のプロンプトが書けます。

百分は一見にしかず、見てみてください。
わかりやすいように、niji モードも使っています。

色のイメージから生成される演出

色の持つイメージに合わせてMidjourneyは演出を変えてきます。
サンプルをご覧ください(プロンプト付き)。
プロンプトに「smile」を入れています。
色の印象もありますが、笑顔の作りも変化しています。

赤・黒・黄

活発さ、攻撃、情熱などのイメージ
pop art , girl face , bat-wings, star , red black yellow , smile --s 200 --niji 6

ピンク・白・紫

明るめの印象と高級感などのイメージ
pop art , girl face , bat-wings, star , pink white purple , smile --s 200 --niji 6

黒・茶色・灰色

暗い、落ち着き、質素などのイメージ
pop art , girl face , bat-wings, star , black brown gray , smile --s 200 --niji 6

お気づきでしょうか。
「コウモリの羽」は指定していますが「角(つの)」は指定していません。

黒い球

black ball in the water , woman with , smile --niji 6

虹色の球

rainbow ball in the water , woman with , smile --niji 6

全身を見せる演出

プロンプトに「赤い靴」を追加しました。
pop art , girl face , bat-wings, star , blue white green ,red shoes , smile --s 200 --niji 6

全身ショット、全身を画面に入れるなどお馴染みのプロンプトがありますが、まずは足元の指定を入れて見るのも良いです。

応用編

①

witch's library, there are many colorful books lined up for a long distance, --s 200

②

witch's library, there are many colorful books lined up for a long distance,
and some books are floating in the air, --s 200

解説

①と②の違いは"and some books are floating in the air" です。
②には「何冊かの本が空中に浮いている」を追加指定しています。
そのとおりになっていますが、よく見て見てください。

ポイントは、飛んでいない本です。
書棚の本と、積まれている本です。
①は整理されています、
②は乱雑です、
映画などの演出で、本が勝手に飛び回っているとき、
全ての本が自由行動してバラバラ、整理されていません。
今にも飛び出しそうな本などもいます。
そして、魔法学校の先生が入って来て、慌てて全ての本が書棚に戻る。

お約束、と言われる演出です。

これを、プロンプトで具体的に指定しなくてもAIが考えて描いてくれます。
最初は最小限のプロンプト、そして演出をしてくれないならプロンプトを追加するのが良いです。

背景に上のプロンプトを使用