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「今日みんな元気もらいに来たんだよね!」に心動かされた話 (K-PROプレミアムライブ 4.24.21)

2020年6月のライブ再開以降、少しでもライブシーンを支えたいと思い推しが不在のライブを例年に比べて増やしました。

そんな中気になるようになった1組がモンローズでした。

特にコロナ禍前のライブはモンローズはよく見ていた上の世代との共演があまりなかったので、正直2人のことをあまり知りませんでした。でもネタは面白いし好き。宮本さんの元気さもあって毎回彼らを見た後のライブ終わりは笑顔になっている。「大変な中来てくれてありがとう、楽しんで帰ってね」の気持ちが舞台上から1番伝わってたコンビでした(だから裏であったあわや解散事件を後に知った時はびっくりしました)。

2020年の年末〜2021年の年明け辺りのタイミングでモンローズのライブを増やしてもいいかもと思うようになっていました。しかし色々あって気持ち的にも中々踏ん切りが付かない中、ついにあるライブでの宮本さんの一言がキッカケで決心がつきました。

コロナ禍、特に2021年の緊急事態宣言中は色々気遣うことが多かった

思い返せば2021年の頭は緊急事態宣言中で大半のライブが20時までの終演が求められていた時期でした。

当然開演時間もその分早まるので、その間の平日のライブは無理言って半休取って見に行きました。理由を聞かれても何とかはぐらかして劇場に足を運んでいました。ご時世的にも「ライブを見に行くために半休取ります!」と言いづらいから尚更気をつけました。体調管理に気をつけ、電車もなるべく空いている車両も選び、ライブ前後の外食も控えました。

ライブは楽しみだが色々気をつけていた分、緊張感も高く、神経もすり減りました。コロナ禍前のご時世だったらスルーしていた一部のライブ内や配信内などでの発言で傷ついたこともありました。

時折ライブの帰り道、「このご時世の中、ライブを楽しみにすることは悪いことなのか?」「ご時世的に無観客の方が芸人さん嬉しいのか?」と自問自答する日もありました。こんな状況の中でもライブを楽しみにしている自分の方が非常識なのではと考え込んだりもしました。

居ても立っても居られずあの日気づいたらナルゲキに向かっていた

2021年4月下旬。緊急事態宣言再発令でまた前年の春みたいにライブができなくなる話も出ていました。

最初の自粛期間中のK-PROさんの配信、再開後のライブを通じてライブ主催者や芸人さんがどれだけ試行錯誤して頑張っていたかを知ってしまった分、また見通しも分からない中辛い目に遭って欲しくないと思いました。せっかくお客さんも含めて全員色々我慢しながらも感染者出さないように努力したのに全部泡になるのが嫌でした。

居ても立っても居られず、少しでも力になりたいと思い発令前日にあたるK-PROプレミアムライブ(4.24.21)に行くことにしました。日付が変わるか変わらないかの深夜に取ったため整理番号は90番台でした。でも番号はどうでもよかったです。今はただ劇場でお笑いライブを見たい。それくらい気持ちが沈んでいました。

出演者一覧を確認した。「モンローズ」がいた。年始色々大変だった時期はモンローズ目当てでライブを見に行くこともありました。状況的に、メンタル的に1番見たい芸人さんだったかもしれなかったです。

「今日みんな元気もらいに来たんだよね!」

OPMCはモンローズ、赤もみじ、リンダカラー。この時点ではまだ次の日以降どうなるか分からない状況でした。舞台上、客席から不安の空気が漂っていた。

そんな中、宮本さんがいつも通り元気な大声で言った。

「今日みんな元気もらいに来たんだよね!」

必死に涙を客席で堪えた。明日からどうなるか分からないのになぜいつも通りに振る舞えるんだろう。どうしてこんなに優しく強くいられるんだろう。

ずっとコロナ禍の中ライブに足を運ぶ中、推し含めて誰かに言って欲しかった言葉を1番言って欲しかったタイミングで宮本さんが言ってくれました。有観客でライブが出来ることが当たり前ではなくなってしまった状況でもライブを楽しみにしていいんだ。楽しんでもいいんだ。

(イメージ的に)宮本さんは何か計算して言葉を発するタイプの人ではない分本当にあの瞬間、本心に思っていたことをそのまま言ったと思います。だから他の芸人さん以上に心に響いたかもしれない。

宮本さんにとっては無意識に発した何気ない一言だったかもしれない。でもあのオープニングの一言のおかげでエンディングまでの2時間、不安や嫌なことを全部忘れてライブを楽しむことができました。

本当はその日のうちに5月に開催予定(後に6月に延期)だったモンローズの単独ライブ「幕間は無用」のチケットを取りたかった。でもK-PROさんに払い戻し対応の手間をこれ以上煩わせたくないと思い、正式な発表が出るまで待つことにしました。

そして新しい日程が決まり、チケット販売の再開の初日にすぐチケットを取りました

どんな芸人さんを応援したいかを考えるキッカケになった

予想通り、ライブの翌日から5月末までライブが中止になってしまいました。でも滑り込みで前日のライブに行ったおかげで希望を持とうと思えるようになりました。

ライブ再開までの期間、色々これまでのことを振り返り、これからのことについて沢山考えました。でも宮本さんのあの一言でもう決心は固まりました。

もしかしたら自分が決心したことに対してあまり良く思わない人も出てくるかもしれない。その分公表のタイミングをいつにするか、どんな感じでライブを徐々に増やして行くか、SNS周りをどうシフトしていくかなどを綿密に考えました。そこをしくじったら全ての信頼を失うリスクがあったので。

でも自分は思った。どんな状況でも周り(スタッフさん、芸人さん、お客さん)を思いやって、優しく寄り添える芸人さんを応援したい、目標に突き進む過程を見守りたい。その気持ちに嘘をつけなくなってしまった。その結果、楽しい日々に加え、新しい環境や人と沢山出会えることが出来ました。前よりお笑いライブそのものがもっと好きになりました。

過去との決別との意味合いは全くなく、「ずっと追いかけていた物語に加えてもう1つ同じくらい追いかけたい物語が増えた」という表現が1番しっくり来るかもしれないです。

あの日と変わらず今でも宮本さんの明るさ、元気さに沢山勇気つけられています(もちろんニコニコ笑顔の優しいマエノさんにも同じく)。微力ながらも元気を沢山もらえている分、同じくモンローズ2人の笑顔を守れるようにこれからも(色々気をつけながらも)劇場に足を運びます!

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