見出し画像

採点系の大会、ライブを考える

先日大盛り上がりの中行われた芸歴16年以上の漫才大会「THE SECOND」。

優勝したギャロップ含めて決勝進出した全8組面白かったです。長らくこの世代のライブに足を運び応援していた自分にとって夢のような大会でした。こういう大会がいずれ出来てほしいと願いながらライブに足を運び続けられた所もあります。ネタ中は芸人さんのみ映すなどお笑いファンが望んでいた配慮や演出があったのも嬉しかったです。

個人的には特に準優勝したマシンガンズの活躍が嬉しかったです。お笑いライブを知ったきっかけのユニット「FKDZ」に属しているマシンガンズ。ユニット発足後に開催されていたTHE MANZAIで他のメンバーが躍進していった中、時を経てTHE SECONDでの滝沢さんと西堀さんがいつものライブの感じでネタやっているを見て目頭が熱くなりました。

三四郎は1番親しいフォロワーさんの推しということもあり、今回の決勝進出は凄く嬉しかったです(フォロワーさんも一昨年モンローズがNHKの決勝決まった時一緒に喜んでくれました)。あの占いのネタも色んな懐かしいワードが出てきて自分ライブ通いの歴史を振り返っているような感じでした。あの客層の前だからこそ出来た漫才とはいえ、しっかりウケて勝ち上がって来たのが本当に凄かったです。誰が何を言おうとあれで勝負に出た三四郎がかっこよかったです!

スピードワゴンは去年の東京センターマイクにモンローズを呼んでくださったこと、超新塾は決勝進出組で唯一調整を見れたのでずっとネタ中ワクワクしながら見てました。吉本勢だと囲碁将棋はライブ通い始め出した頃のトッパレやK-PROライブで沢山見ていたので当時しもきた空間リバティに通っていた頃のことなどを思い出しました。

決勝当日スピードワゴンに向けたマエノさんのツイートやストーリーに泣かされました。

審査員でもあった観覧のお客さんに拍手

THE SECONDの出場者やスタッフさんはもちろん、同じく恐縮ながら拍手を向けたい方々は4時間+の生放送されていた大舞台を見届けた審査員に選ばれたお客さん達です。

THE SECONDの審査方法は他の大会と違い、審査員は大御所芸人さんではなく観覧のお客さんのみ。その観覧のお客さんも予選のノックアウトステージを観覧していること、募集の際に「お笑い愛」をアピールする項目があったことなど様々な条件があったそうです。ちゃんとお笑いライブに足を運ぶのが好きな選ばれしお客さんが選抜されたんだなと今回感じました。

一般的な賞レースの観覧客は若い女性のみに特化していることが多い中、THE SECONDの観客席は老若男女色んな方が座ってました。特定の層や大御所に対して用意するネタより良い意味で対策しづらくしているとも思いました。

対決の終わりに投票タイムを設けたこと、必ず採点させる点もよかったです。放送中もランダムでMCの東野さんが客席にコメントを採点の理由などコメントを振っていたこともあり、いつ誰がコメント振られるか分からない緊張感もあっただろうと想像していました。

コメントが求められる場面がある以上、良い加減な気持ちで審査した人は1人もいなかったと思います。コメントする際にフジテレビのスタッフさん達がお客さんの顔を映さなかったことにもこの時代ならではの優しさと配慮だと思いました。

少なくとも今回放送中にコメント振られた審査員のお客さんは、皆さんしっかり出場者に経緯を示した上で冷静に採点理由を述べていたことが凄かったです。「好きなポイント」と「面白いポイント」を皆さんちゃんと棲み分けて話していました。

自分はネタの完成度や技術点に関しては素人だからと引け目に感じてうまくしゃべれない方なので本当に尊敬しかないです。感想を求められても基本「面白かったです!」や好きだった所しか面と向かって言えません。観覧に参加した審査員の皆様、本当にお疲れ様でした!

お客さん採点系のライブに最近足を運んだ (ねたログ)

最近はマエノさん(もといピノッチオ)のライブで無限大ドームに行くことが月数回あります。今回のテーマに沿って最近行ってる「ねたログ」について書きたいと思います。

ねたログは各出演者が新ネタを下ろし、食べログみたいにお客さんが全組のネタを採点するライブ(1点〜5点。5点が満点)。採点問わず気軽に笑ってほしいとOPで言われるも、EDで全組のネタの平均点数が発表されるので中々シビアな面もあるライブであります(尚、平均点3点以下取った場合今後そのネタはやってはいけないとアナウンスがあるが、どこまで守られてるかは気になる所です)。

採点は全てのネタを見終わった後、Googleフォームで行う。このフォームの良い所は芸人さんの名前に加えてネタのタイトルも記載されている所。14組くらいのネタを見るので誰がどのネタをやったか思い出せるし、ライブレポ書く際も正式のタイトルが分かると凄く助かります(ない場合は大体そのネタのキーワードなどで書いています)。

ミリしらに近いからこそライブの趣旨に沿った採点基準を考えやすい

自分が良く行ってるK-PROさんのライブの場合
、スペシャルライブのナルゲキ最強王決定戦やマジマゼドリームマッチ、若手のバトルライブ(SSゴールドステージ、スクリュードライブなど)などは基本「面白いと思った組、何組でも〇付けられる」システムになっている。しいて言えばトッパレが「1番面白かった組に◎、面白かった3組に〇」少し制限があるくらい(若武者、いぶきには行ったことないのでそこの投票システムはあまり詳しくない)。

他制作だとE-3 STAGEのサンパチ師、モータースライブは面白かった5組に〇をつける。サンミュージックの事務所ライブ・GETライブは面白いと思った組、何組でも〇付けられるシステムです。何組でも〇つけられる系のバトルライブは気軽に見れる所もちゃんと残しているので見やすいです。

マエノさんの凄い所の1つは各事務所やライブ制作のバトルライブのシステムを全部把握している所。その情報で他の芸人さんをイジることはありますが(笑)。

ねたログみたいなライブがもしナルゲキであったら馴染みがありかつ思い入れがある芸人さんしかいないから余程大スベりしない限り全組にホイホイ5点上げちゃうだろうとふと最近思った。ルール違反ではないけど、ライブの趣旨に沿った点数はつけ辛いかなと。甘やかしではないが、特にヘビセン世代のナルゲキメンバーに関してはネタの系統やキャラをある程度知り尽くしている面があるからかもしれない。

その反面吉本の芸人さんは外部のライブに出ている組を軽く知っている程度くらいです。お笑いライブに通って10年+、推しがゲストで呼ばれた時しか吉本のライブに行ったことありませんでした(今もある意味そうだが)。

ただねたログのライブの趣旨を考えると逆に半数以上の芸人さんがミリしら状態だからこそ変な先入観を持つことなく、ちゃんと目の前のネタだけを見て点数をつけることができているかもしれない。面白い、刺さったと思ったら3点、そこにプラスアルファがあれば更に高い点数などこのライブに特化した基準を考えられるようになりました。

(「この人の芸風生理的に無理だ!」て思ったことは10年でもごく僅かくらいしかないので、こういう採点系のライブで極端に低い点数は基本つけていないです。)

あとは結果発表の時全組の平均点数が発表される時、吉本のお客さんにはこういうネタがウケが良いんだなって客観的に思うこともあったり(多分逆のナルゲキでも同じようなこと思っている人もいるだろうけど)、そういう面でも新しい発見があったりします。

今まで吉本の芸人さんは賞レースの予選や決勝の放送が初見になることが多かった分、ピノッチオの応援を通して普段のライブで見る機会が今後も増えそうかなと予想しています。

まだ2回くらいしかねたログに行ってないが、ライブのシステム的にマエノさんが今1番頑張りたいことに対して少しずつ理解できるようになりました。これからもピノッチオとしてまだ漫才で上を目指せるよう応援したいです。

楽屋の手作りおにぎりは毎回の定番らしい。


色々書いたが結局投票や採点がないライブが1番気楽で見やすい。でも芸人さんに取って順位が付くバトルライブも大事って理解もしているのでちゃんと責任持って公平にお客さんとして投票したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?