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英語国語以外初学から再受験で医学部に受かるまでの勉強内容・勉強時間

共通テストから1年がたち、受験がやっと過去のものになったので自分の医学部再受験体験について書く。インターネットだと完全にラッキーな短期合格とか、なんだか悪循環にハマっている多浪とか極端な例が多いのですが、数学理科を高校入学以降ほぼやってなかった人が受かるまでの現実的な勉強量として参考になればと思います。

結論から書くと、英語と国語だけ蓄積があって、他が初学だと4000~7000時間位かかります。4000時間でも運か要領が良ければ受かりますが、私はどちらも悪かったので更に2500時間を追加しました。この受かるまでの時間に結構幅があるのが恐ろしいところで、たとえ同じ学力だとしてもその年の問題との相性/特定科目のみの難化・易化/本番でのコンディションによって平気でまた来年、になってしまうのが受験なので、この3000時間の幅は10回受けたら3回受かる状態から10回受けたら9回受かる、くらいまでに引き上げるための時間だと思ってください。

再受験した事自体は後悔してませんが、自身の見積の甘さは後悔しているので、私と同じくらいの学力でこれから再受験を考えている方は7000時間verになっても良いように資金計画、住む場所などの計画を練ってから、短期合格狙えるよう集中して勉強してください。ここまで時間をかけれない、努力に見返りが見合わない、と思う人は編入や、他の医療系資格を狙うのも手だと思います。

■スタート地点
-数学:くもん式D教材(小3レベル)相当
-英語:TOEIC 950点(金目当てで米系外資で働いていた)
-その他:ほぼ初学(リアル高校生のときは美大受験をしていた)、全統医進模試で化学9点、生物13点だった。もちろん100点満点。

■ゴール地点
-地方国立大学医学部医学科に上位合格

■0〜1年目やったこと(総勉強時間:4200時間)
<<数学>>
-くもん D~J教材
-青チャート
-各種マーク式問題集・模試
<<英語>>
-DUO
-各種模試
<<化学>>
-web玉化学
-数研出版の教科書
-角川の一問一答化学・化学基礎-スタンダード230
-各種マーク式問題集・模試
<<生物>>
-web玉生物
-数研出版の教科書
-角川の一問一答生物・生物基礎
-各種マーク式問題集・模試
<<国語>>
-各種マーク式問題集・模試
(高校の頃百人一首暗唱したり早覚え即答法を暗唱した記憶)
<<地理>>
-瀬川聡「超重要問題の解き方」
-各種マーク式問題集・模試

おそらく、1年目でも40%くらいは合格可能性あったと思います。もうあと数学の大問半分ほど点を取れていればこの年で受かっていました。しかし自分は60%側になってしまったのでもう1年やることにしました。もう独学を続ける気力がなかったので河合塾に課金しました。

■2年目やったこと(総勉強時間:2500時間)
地理を倫政に変え、ほぼ河合塾のカリキュラム通り。講習は各ターム1個ずつくらい。

2年目の河合塾は最上位クラスに所属し、テキストがいわゆる「受験問題集」レベル(やさしい理系数学とか、新演習とかレベル)だったのですが1年目からこのレベルを解かないで本当に良かったと思いました。このレベルの問題集は、半分以上自分の実力で解けるくらいでないと、演習速度と忘却速度が釣り合わず、やってもやっても身につかず上滑りして、時間だけを浪費していくと思います。

大学受験生だったときに本格的な勉強をしていない科目は、本当に初歩の初歩から、小中学校のレベルからやり直したほうが結果的に早く身につくと思います。

有料部分は参考書紹介です。参考書マニアか私に医学書代をめぐんでやろうと言う人向け。

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