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今こそ、原点回帰と未来進化を

Afterコロナにどう対応すべきか、影響はいつまで続くのか・・・と
頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

先行き不透明な状況はまだまだ続きます。
こんな時期にやるべきこと、それは「原点回帰」と「未来進化」です。

「原点回帰」とは、読んで字のごとく、原点に返ることです。
つまり、企業のあり方・我が社の使命を見直すことです。

ここでは、その方法のひとつとして、多くの経営者から参考にされている
「京セラフィロソフィ」と「ドラッカーの5つの質問」をご紹介します。

稲盛和夫氏から学ぶフィロソフィ

●経営12ヶ条(経営の原理原則)
(1)事業の目的、意義を明確にする
    * 公明正大で大義名分のある高い目的を立てる
(2)具体的な目標を立てる
    * 立てた目標は常に社員と共有する
(3)強烈な願望を心に抱く
    * 潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持つこと
(4)誰にも負けない努力をする
    * 地味な仕事を一歩一歩堅実に、弛まぬ努力を続ける
(5)売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える
    * 入るを量って、出ずるを制する。
     利益を追うのではない。利益は後からついてくる
(6)値決めは経営
    * 値決めはトップの仕事。
     お客様も喜び、自分も儲かるポイントは一点である
(7)経営は強い意志で決まる
    * 経営には岩をもうがつ強い意志が必要
(8)燃える闘魂
    * 経営にはいかなる格闘技にもまさる激しい闘争心が必要
(9)勇気をもって事に当たる
    * 卑怯な振る舞いがあってはならない
(10)常に創造的な仕事をする
    * 今日よりは明日、明日よりは明後日と、
     常に改良改善を絶え間なく続ける。創意工夫を重ねる
(11)思いやりの心で誠実に
    * 商いには相手がある。相手を含めて、
     ハッピーであること。皆が喜ぶこと
(12)常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で

●六つの精進
(1)誰にも負けない努力をする
(2)謙虚にして驕らず
(3)反省のある毎日を送る
(4)生きていることに感謝する
(5)善行・利他行を積む
(6)感性的な悩みをしない

出所:『稲盛和夫OFFICIALSITE』より

ドラッカーの5つの質問

第1の質問 われわれの使命は何か
第2の質問 われわれの顧客は誰か
第3の質問 顧客にとっての価値は何か
第4の質問 われわれの成果は何か
第5の質問 われわれの計画は何か

出所:『ドラッカー5つの質問
―成功を収める企業とそうでない企業はどこが違うのか』
山下淳一郎:著/あさ出版
https://amzn.to/2ZUCMC1

次に「未来進化」とは、10年先・5年先・3年先、
そして来年の行き先を決めることです。

過去と他人は変えられません。
変えられるのは、自分と未来だけです。
このマインドセットは重要です。

ソフトバンクグループの孫正義氏は、こう言っています。

「変化が激しいからこそ、遠くを見なきゃいけない。
変化が激しい不確実な時代ほど、目先を見ると船酔いする。

遠くを見ると物事が非常に鮮明に見えてくる。
あらゆる雑音をそぎ落とされて、
非常にクリアな原理原則が浮き上がってくる。」

小説家の司馬遼太郎氏もこのような言葉を残しています。

「遠くを見よ。目先の石ころに捕らわれてはいけない。
遠く見据えるべき一点を捉えないから、
足元の石ころにも愚痴りたくなってしまうのだ。」

それに対して
「今の時代、非連続で複雑かつ予測できないのに、
先を見ても意味がないのでは?」と言われることがあります。

しかし、本当にそうでしょうか?

私は「社長・役員の仕事は、新たな道を作ることだ!」と
弊社の創業者から教わりました。

人、そして企業は、未来へ生きるものです。
未来がはっきり見えた時に、夢や希望を持てるから
頑張ることができ、成長するのだと思います。

社員に未来を見せることこそ、
いまもっとも重要なことではないでしょうか。

いま一度「原点回帰」し、御社の「未来進化」の像を考えてみてください。

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