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ウルブスのダブルパンチ

アメリカ時間日曜に行われたウルブス対ペリカンズ戦は、両チームにとってレギュラーシーズンでもっとも大事な試合でした。もし、この試合に負けてしまえば、ウェストでの9位が決まり、プレーイン・トーナメントの「負けたら終わり」の方のシードに入ってしまいます。特にペリカンズは勝てば6位になってプレーオフ進出の可能性があったので(他チームの試合結果次第ですが)、気合いが入っていたと思います。試合も終盤までもつれこみ、レギュラーシーズン最後で最大の試合に相応しく熱い試合になりました。

しかし、熱くなったのは試合だけではありませんでした。

前半残り4:23でのタイムアウト中に、ウルブスのハドルで一悶着ありました。ルーディー・ゴベアーとカイル・アンダーソンが言い合いになり、怒ったゴベアーがアンダーソンの胸にパンチをしてしまったのです。

ESPNのWojによると、アンダーソンはゴベアーに「なぜブロックしないんだ?」と言ったり、ゴベアーがアンダーソンに「なぜFuckingリバウンドしないんだ?」と言い合ったりしたそうです。アンダーソンが彼に「Shut the fuck up, bitch」と言った時に、ゴベアーがキレて、手を出してしまったとの事です。

この後もふたりの怒りは収まっていなかったようで、ハーフタイム中のロッカールームでも言い合いになったそうです。シャムズによると、ふたりは激しい言い争いをして、アンダーソンはゴベアーに「お前のassをノックアウトしてやる」と言ったそうで、すぐにチームメイトたちがケンカにならないように間に入って止めたとの事。その後、ウルブスのプレジデントのティム・コネリーと、ゴベアーとジャズで一緒だったデル・デンプスが場を収めるためにロッカールームに入って、ゴベアーに球団は彼を家に帰す事に決めたと伝えたそうです。

ゴベアーはツィッターで謝罪:「今日感情に身を任せてしまった。何を言われようと、そのように反応するべきではなかった。私はファン、球団、特に私が本当にチームメイトとしてリスペクトするカイルに謝罪したい」

また、マイク・コンリーが試合後に、ゴベアーは選手たちのグループ・チャットでその件についてあやまったと明かしました。

アンダーソンは試合後に、「勝ちたいと思う試合中だった、感情が高ぶる。仕方ない。しょうもない事も起こる。このような事があるのは初めてではない」と話し、「ただ感情が高ぶっただけだ。それだけだ。私たちはそれについて話をして前に進む。私たちは大人の男だ」と言っていました。

Wojによると、ウルブスはまだゴベアーに罰則を与えるかどうか決めていないそうです。もしウルブスがゴベアーに出場停止処分などをしてしまえば、選手たちがそれについて大事なプレーインの試合前にメディアから何度も聞かれてしまって、余計な精神的負担がかかってしまいます。それを避けるためにも、今回は罰金だけで済ますのではないでしょうか。

ゴベアーは土曜のスパーズ戦で腰を痛めていて、試合前は「腰のスパズム(ギックリ腰)」でクエスチョナブル登録でした。ESPNのザック・ロウは試合後に、ゴベアーは腰の違和感と戦っていて、アンダーソンと口論していた時に腰について言及していたと聞いたそうです。ウルブスは控えのビッグのナズ・リードを左舟状骨骨折で失っているので、ゴベアーはチームのために痛みを押して出場しなければならなかったと思われます。それにも関わらず、アンダーソンから「もっとブロックしろ」的な事を言われてしまい、ゴベアーはキレてしまったのではないでしょうか。

そしてなんと、この試合の「パンチ」はこれだけではありませんでした。

ウルブスのジェイデン・マクダニエルズが1Qの終わりにトンネルの壁を殴って骨折してしまいます。

Wojによると、彼はふたつ目のファウルを取られてしまい納得がいかなかったようです。これでマクダニエルズのシーズンは終了です。ウルブスは試合には113-108で勝ちましたが、ここまで来て、スターターと控えのビッグを失うのは痛恨の事態ですね。ウィングのエースディフェンダーのマクダニエルズの不在は今後のプレーインでも大きく響きそうです。ゴベアーも本調子ではないにしても、レイカーズのアンソニー・デイヴィスのPnRディフェンスで必要になると思いますが、試合には出れるのでしょうか。

レイカーズとのプレーインは2日後の4/11(米時間)です。


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