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【谷間のハズレ年?】 2010年NBAドラフトをやり直そう。

こんにちは!たろうです。
私はヒマを持て余した大学4年生でして、NBAのデータを振り返るコラムを書いております。ディアンジェロラッセルが好きです。

今回まとめるのは2010年のNBAドラフトです。2022-23シーズンで13年目を迎えるクラスですね。カリー・ハーデン・デローザンなどの2009年組の一年後輩、カワイ・カイリー・バトラー・クレイなどの2011年組の一年先輩です。

コービーが率いるレイカーズが宿敵セルティックスを倒し、連覇を達成した直後に行われました。2年前にセルティックスに敗れていたこともあり、当時小学生だった僕は泣いて喜びました。

2010年組を総評するとすれば、「ハズレ年」です。素晴らしい活躍を残した選手も多いのですが、どの選手も少し難があるというか、明らかなスーパースターは不在です。また、ネタ枠としてファンの記憶に残る選手も多くなんとも言えない違和感を感じます。

基本的なデータやスタッツランキングをおさらいしつつ、ハズレ指名の選手やTop10の選手を紹介していきます。

基本データ

ロッタリーピック

ポールジョージ・ウォールなどのスターを輩出していますね。NCAAトーナメントで準優勝したバトラー大からヘイワードが指名されましたが、2巡目を含めても優勝したデューク大からの指名された選手はいませんでした。ケンタッキー大から3人がロッタリーで指名されています。

モックドラフトではウォール・エバンターナー・フェイバースのTOP3は相当固い評価でした。15〜20位の評価だったジョージがサプライズピックとなりました。ペイサーズはナイスピックですね!

ドラフトされた60人のデータをまとめると、

  • NBAで10年以上ブレーしたのは、14人(23%)

  • 3シーズン以内に消えてしまったのが、28人(47%)

  • 1試合もプレーしなかったのが、9人(17%)

  • 新人王はブレイクグリフィン(2009年1位)

  • オールスターはウォール・カズンズ・ヘイワード・ジョージの4人

他のクラスと比べると、やや劣ります。生き残った選手も少なければ、すぐ消えた選手も多めです。新人王もルーキーシーズンを全休したグリフィンに持って行かれています。
ドラフト外ではジェレミーリン・イシュスミス・ボバンマリヤノビッチなどがいます。

スタッツランキング

ジョージのオールラウンダーぶりが際立っていますね。ウォールとカズンズも優秀なスタッツを残しています。特にアシスト部門ではウォールが無双していますね。

ハズレ指名となってしまった選手

20XX年のハズレ指名はウエスリージョンソン(4位)エクペウドー(6位)ザビアーヘンリー(12位)でしょうか。エバンターナー(2位)やデリックフェイバーズ(3位)は迷いましたが、ロールプレイヤーとして活躍していましたよね。

ウェスリージョンソンもロールプレイヤーとしてそこそこ生き残りましたが、全てのスタッツでTOP10入りを逃しており、期待外れ感は否めません。
全盛期ハーデンに派手にアンクルブレイクされた印象が強いです。

デジタルタトゥーですね

エクペウドーはわずか6シーズンでNBAを去ります。知る人ぞ知るモンテエリスとアンドリューボガットのトレード(バックスがカリーを嫌ってエリスを選んだ)のパッケージに入っていました。2017年にユーロリーグMVPに輝きました。
ザビアーヘンリーはチームを転々としたのち2014年にアキレス腱断裂という不運に見舞われて185試合しか出場できませんでした。

2010年のre-Draftをしよう

さてここからはランキングに移ります。
そこまでパッとした選手もおらず、逆に選ぶのに迷いました。

1st:Paul George (10th)

シンプルにかっこいいですよね。

ドラフトされたペイサーズを2013.14年にカンファレンスファイナルへと導きました。若くしてレブロンと互角に張り合った当時のPGは最高でしたよね。その後選手生命すらも危ぶまれる怪我を負うもカムバック。ただ、その後は強豪チームを渡り歩き、オールスター級の活躍を続けるも若干パッとしない気もしてします。

2nd:John Wall (1st)

八村とのPnRは無双したはず、、、

圧倒的なスピードでゲームを支配し、オールスターに5年連続で選出されたのもやや昔の話となってしまいました。スパーマックス契約を結んですぐに自宅でアキレス腱を断裂し不良債権化したイメージが強いです。再起に期待です。

3rd:DeMarcus Cousins (5th)

記憶に残る選手です。

恵まれた体格やパワーを持ち、テクニカルファウルを連発するスタイルとは裏腹にパスやシュートなど繊細なスキルも持ち合わせたビッグマンでした。ペリカンズでのADとのデュオが軌道に乗りつつあったタイミングで大怪我を負いました。その後はジャーニーマンと化しています。

4th:Gordon Hayward (9th)

紳士感があっていいですよね

ドラフトされたジャズをエースとして支えたものの、セルティックスへ移籍し大学時代の恩師であるブラッドスティーブンスとコンビを組みました。ドノバンミッチェルがヘイワードなきジャズの救世主となったのが印象深いです。結局ジャズを離れて以降はイマイチパッとしない印象です。

5th:Eric Bledsoe (5th)

もうNBAに残っていないのは驚きました。

4年目にサンズに移籍すると才能が開花したガードです。チームに不満を募らせて"I don't wanna be here"とツイートしたこともありましたね。その時いた美容院のことだと苦しい言い訳をしていました。バックスでヤニスと活躍しましたが、優勝のラストピースとなったジュルーホリデーのトレードで放出され、その後は下降線のキャリアを送りました。

6th:Derrick Favors (3rd)

仕事人という印象です。

ドラフト3位でネッツにドラフトされるも芽が出ず、デロンウィリアムズとのトレードでジャズに移ってからはロールプレイヤーとして活躍しました。ハズレ指名とも言えますが、長年にわたって強豪ジャズを支えた功績は無視できませんね。

7th:Hassan Whiteside (33rd)

圧倒的なウイングスパンでした。

恵まれた体格を生かしてリバウンドを量産したビッグマンです。BIG3が解体したヒートを中心選手として支えた時期もありましたが、それ以降はチームを転々とするキャリアを送りました。

8th:Greg Monroe (7th)

古典的なビッグマンで、ピストンズでは2年後に入ってきたタイプが丸かぶりのアンドレドラモンドに活躍の場を奪われてしまいました。その後バックスなどでプレーしました。

9th:Evan Turner (2nd)

地味にいい選手でした。

オールランダーぶりが期待されたものの器用貧乏に落ち着いた典型例です。Trust The Process期のシクサーズから出てからはブレイザーズなどで優秀なロールプレイヤーとして活躍しました。

10th:Avery Bradley (19th)

レイカーズで優勝しています。

エースガードを封じ込めた名ディフェンダーです。ドラフトされたセルティックスで力をつけ、アイザイアトーマスの全盛期に彼と並ぶSGとしてディフェンス面での穴を補いました。

Honorable Mentions

ジェレミーリンやランススティーブンソン、パトリックパターソンなどが漏れてしまいました。

最大瞬間風速なら彼ですね。

リンはドラフト外ながらニックスで大活躍のシーズンを送り、NYにリンサニティを巻き起こしました。その後は奇抜なヘアスタイルで話題を集めたりしましたが、選手としてはパッとしませんでした。

伝説のシーンですね。

ランススティーブンソンも強烈なインパクトを残しましたよね。見ていて楽しい選手でした。

まとめ:ネタ枠が豊富な2010年ドラフト

これまで2010年のドラフト組を振り返ってきました。まっすぐスターだと言えるのはジョージのみで、それ以外の選手も優秀ではあるのですが、プレー以外で賑わせたネタ枠のような選手がとにかく多い年でした。

カリー・ハーデン・デローザン・グリフィンの2009年とカワイ・カイリー・バトラー・クレイの2011年に挟まれていることも考えると、谷間のハズレ年と言えるでしょう。
ジョージ・ウォール・カズンズの怪我がなければ、とも考えてしまいますね。

また、今回調べながらTOP10入りしたブレッドソー、フェイバース、ターナーあたりがNBAに残っていないのを知って時の流れを感じました。

2010年ドラフトの振り返り、いかがだったでしょうか?
他の年も同じフォーマットで振り返っているので是非見てみてくださいね。

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