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「自転車保険」は必要か?

今回は義務化のとき話題にもなりました「自転車保険」について。
加入する必要があるのかどうかを解説します。

実は「自転車保険」という保険はない!

自転車保険の義務化が謳われた頃は何となく「自転車保険に入らないと!」という意識が働き、「自転車保険」を必死に調べ、加入した方も少なくはないのでは?
しかしそもそも「自転車保険」という名前の保険はないんです。
例えばこちら楽天の自転車保険、サイクルアシストのHPの記載。

「サイクルアシスト」は傷害総合保険の自転車向けプランのペットネームです。

                  引用:楽天損保サイクルアシストHP

「ペットネーム」というのは商品の名前です。
ふりかけの名前が「のりたま」みたいなイメージですね。
ここには傷害総合保険の自転車向けプラン=「サイクルアシスト」と記載があります。
障害総合保険の自転車向けプランはどういうものか?と言いますと自転車の事故に対応するものは一般的に
①傷害+②個人賠償責任保険
と考えて貰っていいでしょう。
(積立などを独自にプラスしているタイプの商品もあります)
では①と②を解説していきます。

①傷害保険

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外来(外からの原因)・急劇(いきなり)・偶然(たまたま)を要件とした事故によるけがを補償します。
細菌性食中毒、ウイルス性食中毒は含みません。
また地震・噴火・津波等原因により対象外になるものもあります。

傷害保険に加入している、もしくは共済等けがも補償の対象となる保険にご加入であれば自転車事故も要件さえ満たせば補償の対象となります。

②個人賠償責任保険

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日常生活で生じた偶然な事故により、他人にけがを負わせる、他人の物を壊したりしたこと等によって、法律上の損害賠償責任を負った場合の補償です。
交通事故の賠償・職務上のものなどこちらも対象外になるものがあります。

個人賠償責任保険は、自動車保険・火災保険・障害保険など様々な保険に特約として付帯可能です。どれに付帯していても自転車事故は対象となります。
ご家庭で1人入っていれば
・記名被保険者
・配偶者
・被保険者・その配偶者の同居のご親族
・被保険者・その配偶者の別居の未婚の子
補償される人の範囲が広いのも特徴です。
「自分は入っていない」という方もご家族の保険をすべて見ていくとどれかで補償される範囲に入っている、という方がほとんど。
また、それでも入っていない場合はクレジットカードに特約として付帯することができます。
もし今まで入っていなくて個人賠償責任保険特約を保険・クレジットカードのうちどれにつけよう?と悩む場合は
1.補償額が大きいもの(自転車の事故については大体数千万~1億円近くと賠償金額が大きくなる傾向にあります)
2.示談交渉がついているもの
を選ぶとよいでしょう。

つまり、それぞれに入っていれば大丈夫

上記説明でわかるとおり、今現在①と②に該当するものがすでにあれば別途「自転車保険」に入る必要はなく、補償としては十分です。
しかし前述したように自転車事故は賠償金額が多額になることが多いため、それぞれの補償内容については適正なものかどうかをしっかりと確認しましょう。



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