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エレカシ35年分のかっこよさ が凝縮された日本ガイシホール二日目

【ネタバレあり】


2023.04.02(日) 35th ANNIVERSARY TOUR 2023 YES.I.DO@日本ガイシホール二日目

エレファントカシマシ35周年アリーナツアー、日本ガイシホール二日目。
昨日初日を終えた後、予約していた近くのホテルへ宿泊。大浴場がありライブで疲れた体がほぐれてゆっくりできた。
二日目はライブまで名古屋へ出て、ひつまぶしを食べ、熱田神宮へお参り。散策したのち、きしめんと宮クリームぜんざいを食べる。よく食べる!

再びガイシホールへ戻り、懐かしい友達に会える。みんなエレカシファンになった頃に出会えた友達。写真を撮ったり楽しいひと時だった。

本日の座席はアリーナ3列51番

アリーナで一桁台はエレカシ30th大阪城ホールが2列目だったことがあるが、あの時はかなり端のほうで、意外とステージは遠かった感想。
でも今回は花道に近く、もちろんメインステージにも近い。
チケット発券した時めちゃくちゃニヤニヤしてしまった。マスクしてて良かった。


着席。
ストーンズのshe`s a rainbowに耳を傾ける。この曲好きだ。


開演。
スクリーンに映るエレカシの35年の歴史。
ファンになって来年で10年になる。
わずか10年だけど、あの曲、あのライブが自分の歴史と共に積み重なっていることをうれしく思う。

メンバー登場。最後に宮本さん。白のパーカーのフードをかぶり一曲目を歌う。この衣装というかいでたちはどういうコンセプトなのか。パーカーの裾の長さやひらひら感も体に合っていて、特注のものなのだろうか。今回のメンバーの衣装みんなそうなのかなと想像する。


デーデはトミのカウベルと石くんのギターで始まる。
宮本さんは歌に集中。
ガイシホール二日目は石くんの登場が多かったように感じた。


歌詞のもしも君にお友達が一人もいないなら・・・とお友達とわざわざ「お」をつけて歌っていたし、ハレンチはそこそこハレンチで(笑
でもそのあとの真顔での「耐えろ」は怖かった。

ステージで男椅子に座り、ちょっとウィスパーボイスっぽい声色で(めったにない、というか初めてだこんなフリは!)


ステキな日々を送って生きたいと思って生きてきました。
あなたもそうでしょう?
そんなあなたにぴったりの曲を用意してきました。
きっとハートも溶けていくでしょう。

耳を疑う言葉を吐息多目の声で聞かされてごらんなさい。
もう吹きだしたいくらいおかしかった。
次に歌う曲が珍奇男だから。

この珍奇男がすごかった。
歌声に殴られるってこういうことかもと思うくらい、若干錯乱しそうなくらい。

ああ、恐ろしや珍奇男よ。

でも、おっとっと言い過ぎ。
もう曲名おっとっとでええやんと笑いがこみ上げてきて、感情が忙しかった。

空気をガラリと変えて昔の侍。

歌に集中していた奴隷天国。

歌いながら上手や下手へ移動し、指を差し、一人ひとりの顔を見ている宮本さん。
よく見えないけどってよく言っていたけど、今回のツアーでは聞いてないような気がする。

17:50
一部終了

二部開始

新しい季節へキミと
金原さんたちのストリングスがとても華やかで、流れるように歌う宮本さんも気持ちよさそう。

ようこそー!
名古屋ベイベー!
35周年!いい感じだぜ!
いい雰囲気だせー!

毎日、オレの心に火を灯す旅、そう思って生きています

この曲はアルバム曲なんだけど、わりとライブで聴く印象がある。
ギターが本当にかっこいい曲でライブではミッキーのギターソロと、ギター俺!で宮本さんが弾くか、やっぱり石くんが弾くかその日によって変わるもの楽しみのひとつ。
ガイシ二日目はミッキーと石くんバージョンでした。
石くんギターソロのとき、スクリーンにでっかく映ってかっこ良かったー!


宮本さんMCざっくり要約
バンドやり始めたときは何年やるとか考えてませんでしたからね、こんな35周年をこんなステキなガイシホールでできました。

いろいろな出会いがあって、メンバーのように思いを共有してきた仲間、今日は10人のエレファントカシマシでお届けします!

ゲストプレイヤーというか、仲間です。
美しく、たおやかで、時にエキセントリックなヴァイオリニスト金原千恵子さん!
そしてそして、ご存知笠原あやのさん!


笠原あやのさんにはご存知!ってつけるのが毎度おかしくてたまらない。


金原さんと笠原さんが加わってのリッスン・トゥ・ザ・ミュージック
素晴らしかった。
宮本さんは鳴り止まない拍手をしばらく聞き入り、ちょっとぐっと来ていた感じだった。


あったかい奴らだな!
音楽が好きなのが伝わっているぜ!

そう、宮本さんこういう言い方をよくする。
音楽が好きな奴らだなとか。
エレファントカシマシが好きでここに来ているのだけど、それは伝わっている?
照れるからこういう言い方だけど、分かっているぜってことでいい?


風に吹かれてピアノヴァージョン
スペシャルな伴奏に宮本さんの歌声が心にしみこみ、いつもと違う感動を覚える。


ハナウタではとてもご機嫌そうで、続く今宵の月のようにでは男椅子の上に乗って歌う。私が見た今回のツアーで初めて上に乗っているのを目撃。


RAINBOWでは花道ステージで最後ばしーっと締めたけど、カメラに向かって上半身反らして停止するから、スクリーンには宮本さんの鼻の穴がしばし映り続ける時間が流れるという。
まじめに見ると宮本さんの鼻の穴の形は左右違っていて、左が右よりちょっと細く低くなっている(どこ見てんの)


昨日初日のことがあるので固唾を呑んで聴いた「朝」
気持ちは分かるけど誰も奇声を上げるなよと心の中で祈った。
悪魔メフィストで奇声をあげていいのは宮本だけだ。


18:51
二部終了

18:56
三部開始


Nハリの黒ジャケット、Nハリの白シャツ、スキニーパンツで登場


次の曲はすごいんですよ。
みんなのうたで歌った曲。10歳のときも歌って、50歳になったからって歌うのも変ですが、エレファントカシマシにとってもやさしい曲になりました。

心をこめて歌ってくれた風と共に。

桜の花、舞い上がる道を
サビで花道横から花びらが舞い上がっていき、ピンク色に染まる空間で宮本さんが歌う景色は美しかった。
私の席にもたくさん降り注いできて、同じ花びらに包まれる瞬間を味わえた。


人生初の桜の花、舞い上がる席をありがとうございました。


続く笑顔の未来へとso many peopleの客席とステージの一体感ものすごく、お互いが熱くたぎるガイシホールの空気は最高潮となっていた。この流れは最高に好き。


宮本さんから愛してるぜ!の言葉。


これはリップサービスとかでなく本当にあの瞬間はそう感じていて、あの空間、客席、音楽、そして自分自身の人生を強く愛している。そう思っているのだろう。
一瞬が永遠。


ズレてる方がいい
宮本さんと石くんとミッキーのギターがめちゃくちゃかっこよかった。

ワンモアタイムで最後もうひとフレーズ歌い、花道に積もる花びらを片手ですくい、パラパラと散らす。


ガイシホール!エブリバデェーーー!と叫ぶと、客席からイエーーーーイと返ってきたからか、宮本さんもウェーーーーーイ!最高だぜ!!と答える。
もう超ご機嫌。


俺たちの明日


10代~♪のところでは花道から降り、くるっと一回り。
先日スッキリ!の生放送でやっていたように、お客さんと同じ目線で歌いながら歩く。
客席も変に触れたりする人もいなく、中には両手合わせる人もいたけど気持ち分かる。


再び花道へ戻り、石くんのサングラスと取り自分でかける。終わったらちゃんと石くんの顔にかけなおしてあげていた。
歌い終わってすごくいい顔していて、このツアー一番の笑顔がほんの一瞬見られた。


名古屋!ガイシホール!
みんなのおかげで、一生忘れられないくらいの日になりました。
という言葉が物語っていた。

新曲yes I do 歌う前に添えられた、
届け・・・!に念が込められていたし、本当に35周年にぴったりの曲だと思う。

このあたりからもう記憶があまりなく、yes I doを歌うとき涙ぐんでいたとか?
こっちが涙ぐんていた!

エレカシの曲、宮本さんの作る歌は歌詞がストレートで熱っぽくて、ややもするとくさくなってしまう。メロディも難しいけど、歌唱力が高ければいいってものでもなく、真っ直ぐな気持ちで心を込めて歌わないと伝わらない。
そんな歌を作り、歌い続ける宮本さんでもステージではどんどん自分をむき出して、さらして、真っ裸になるくらいの気持ちで挑んでいかないと届けることができない。一曲一曲、どれほどの集中力と精神力で客席と対峙しているか想像を絶する。

でもそんな中、客席に届いていると感じ取れた時の快はとてつもないものだろうし、それがあるから歌い続けていけるのだと思う。

ガイシホール二日目はステージからの音楽が客席に届き、客席からの反応と熱量を感じて、さらに歌に還元し、宮本さんの歌声もバンドの音も輝きを増し、心震えるほど感動をくれた最高のコンサートになった。
だからみんなのおかげで一生忘れられない日になったと口にしたのだと思うし、もちろんそれはお互い様なんだという姿勢も見せてくれる。そこがエレカシの最高にかっこいいところ。35年分のかっこよさ。

またこんな感動を味わえるコンサートに行けますように。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

日本ガイシホール二日目セットリスト
01.Sky is blue
02.ドビッシャー男
03.悲しみの果て
04.デーデ
05.星の砂
06.珍奇男
07.昔の侍
08.奴隷天国
09.新しい季節へキミと
10.旅
11.彼女は買い物の帰り道
12.リッスントゥザミュージック
13.風に吹かれて
14.翳りゆく部屋
15.ハナウタ~遠い昔からの物語~
16.今宵の月のように
17.RAINBOW
18.朝
19.悪魔メフィスト
20.風と共に
21.桜の花、舞い上がる道を
22.笑顔の未来へ
23.so many people
24.ズレてる方がいい
25.俺たちの明日
26.yes.I.do
27.ファイティングマン
28.待つ男

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