見出し画像

2022/06/11(土) 宮本浩次 縦横無尽完結編 on birthday @代々木第一体育館

022/06/11(土) 宮本浩次 縦横無尽完結編 on birthday @代々木第一体育館

開演10分前に着席した。
宮本浩次 縦横無尽完結編 on birthday@代々木第一体育館

焦った!焦った!
こんなにぎりぎりの会場入りはそうなかったかもしれない。

昨年10月からスタートした宮本浩次 日本全国縦横無尽ツアーは、宮本さんのコロナ陽性をも乗り越えて無事に千秋楽を迎えた。
そして、縦横無尽完結編と題し、東京・代々木第一体育館で2Days

2022年6月11日(土)
明日は宮本さんの56歳のお誕生日!
と心浮かれつつもしっかり仕事を片付けて新大阪を出発した。
駅弁食べたり、車内販売のアイス買って食べたり(ピスタチオおいしかった)
新幹線の時間を楽しんだ。

今回は会場が代々木体育館なので宿泊先は原宿と渋谷駅の間にあるホテルにした。
新幹線を品川で降り、JR山手線で原宿まで乗って、先にホテルにチェックインしようと思っていた。スマホで検索していたらホテルまでの徒歩の時間が渋谷駅の方が近いことに気付き、渋谷駅で降りた。

これが間違いだった。

初めて降りた渋谷駅はすごい人で、交差点がいっぱいあり、どこがどこやらさっぱりわからない。
スマホで地図を見ようにも、人の流れがすごくて立ち止まるのもままならい。
現在地を確認したところ、目的のホテルとは全く逆方向にいた。

この時点で開演30分前。
泣きそうになりながらも、なんとかホテルへたどり着きチェックイン。
シャツを着替えて代々木体育館へ向かう。すでに汗だく。

ホテルから会場までは近かったのは良かったけれど、その道のりも人が多く歩きにくかった。でも大勢のこの人たちもみんな宮本さんのコンサートへ行くんだと気付き、急ぐ気持ちを落ち着かせた。

初日の場所は2階Aブロック4列目
チケット見たときはめちゃくちゃステージに近い?と思ったけれど、代々木体育館はアルファベットの若い順がステージから遠いという仕組み。

ステージ遠いなと思いながらも、アリーナも全部見渡せるからそれはそれでいい。


やっと着席したのは冒頭の通り10分前。
もうほぼお客さんは入っていた。

着席した感想は代々木体育館、おっきい!!
花道ある!!
そして、2階席よく見える!!
あとで聞いたところによると、12000人くらい入るそうだ。

この会場のチケットを完売させている宮本さんすごいな…としみじみする間もなく客電は消えた。


開演17:05。


スクリーンに全国縦横無尽ツアーのハイライト的な映像が写しだされ見入っていたら、花道のセンターステージにいつのまにか宮本さんが立っていた!!

スポットライトを一人浴び、光の世界を歌いだす。


でも、何かおかしい。


アレンジを変えたにしても音程がおかしいし、歌詞が途切れる。


あ…宮本さん泣いている。


この満員の会場に立って感極まっている。
泣けて歌えてないことをわびるように、手をヒラヒラとさせる。


途切れる歌も受け取っていることを伝えたい客席からは、寄り添うような拍手が沸く。

私も焦って到着した緊張がとけたのか、宮本さんの感涙に涙がこぼれた。


光の世界を歌い終わり、深々とお辞儀をして、メインステージへ歩いてゆく後ろ姿がかっこよかった。

続くのは、やさしくも力強く、寄り添ってくれる夜明けのうた。

この歌声を全国47箇所すべてに届けてくれたんだと思うとまた涙が出た。
頼もしいバンドの音。その音に負けない宮本さんの歌声。
代々木体育館のスケールいっぱいに広がっていた。
ツアーでは2000人いかないホールでこれを見ていたなんて、なんて濃いステージを見ていたのだろう。

「ようこそーーーーー!
代々木ベイベーーーー!」

ツアーでは「俺たちもようこそーーー!」と続くけれど今回はなかった。
ここは宮本さんのホームなのだ。


「なんてセンスのいいやつらなんだ…
えっと、特に話すことは考えてなかったけど、リラックスして楽しんでいってくれ!」
「歌いなじんだ曲、とっておきの曲、用意してきたので聴いてください」

次々に披露される楽曲にしばし心奪われる。
正直、記憶がない…


カバー曲であなた。
ツアーでは歌っていなかったのでイントロが流れたときとてもうれしかった。
でも、宮本さん歌詞間違え。
「真っ赤なバラと白いパンジー」の箇所が怪しかった。

春なのにはライティングが印象的。
とても美しかった。


Shiningの曲終わりどうなるんだろうと思っていたら、花道の中央でスモークがたかれ、真っ白な煙に包まれ、宮本さんの姿は消えていた!

えーーー!どこ行った?
初めに登場したときもそうだったけど、床に仕掛けがあるのでしょう。
いろいろ演出すごい。

そして、獣ゆく細道。
林檎さんがゲスト出演されたりしないかなと、少し期待したりもしたけどそれはなかった。
花道で「オレだーーーー!」と言いながら北向きにシャツをバリッと全開。
私は南側に座っていたのでその瞬間は見られなかったけど、観客のどよめきは伝わった。もちろん声は出てない。


花道サブステージ階段からアリーナ南側へ降りてステージのほうへ走る。
「あ、上がるとこねーや」とボソッとつぶやくのが聞こえた。
再びサブステージ階段まで戻り上り、今度は北側のアリーナを走る。、
両方にちゃんとサービスしてくれる。
そのあと、サブステージには戻らず、無理やりメインステージをよじ上っていた

その半裸のままロマンスを歌う。


そして、冬の花へ。


歌う前にシャツのボタンを閉めようとしていたけどまどろっこしいのか止めて、そのままジャケットを羽織って前を閉じる。シャツ少し見えていたけど、今度は裸にジャケットのようだった。

「地元というと地元でもないのですが、東京でコンサートやってます!」
北区赤羽出身の宮本さんとしてはこだわりたいところなのだろう。

sha・la・la・laは自由にのびのびと歌っていてとても気持ちよさそうだった。
花道を歩き、途中客席の方を向くと、お客さんが「きゃー!」と声は出てないけど手を上げたり振ったりして盛り上がっているのを2階席から見るのも楽しかった。
老若男女が宮本さんのステージを心から楽しんでいた。

最後の「sha・la・la・la~♪」の箇所で花道の床の上をゴロゴロ転がる。
坂道手前まできて、一瞬失速するものの、ゆっくりと転がったまま上っていって驚愕した。
もちろん歌いながら。

ありえない景色だった。
でも宮本さんならできるのだと思った。

代々木体育館いっぱいにミラーボールの光がキラキラと降り注ぐ中、宮本さんは花道の坂を転がり上っていった。
忘れられない瞬間になった。

そしてメインステージへ戻り、何も言わずに袖へと帰っていった。


一部終了。18:19。


二部開始。18:25。

スクリーンに映る白黒の宮本さんのどアップと、顔の前にはろうそくの点いたバースデーケーキ?
Passionを歌いながら、ろうそくの火をひと息で吹き消したのち、ステージに宮本さん登場!
心躍る演出だった。
昔エリック・クラプトンがライブで誕生日をパーティーしてるのみて、ダッセェこんなこと絶対したくないって思っていた人がね…こんなにバーステーライブをするなんて。

それだけ愛されているってことだと思う。大勢の人からも、音楽の神様からも。


ガストロンジャーはエレカシでは赤いライトの演出が多いように感じるけれど、今回は白いライトで輝いていた。
そして、アリーナ最後列も2階席最高列も拳が上がっているのは圧巻の景色だった。

風に吹かれて
美しい旋律と歌声。エレカシではギターの音色がごつごつした男っぽい印象の曲だけど、ソロでは小林さんのアレンジが加わりとても美しい。遠く過ぎた過去に手を振るかのように。

そして、顔を上げて前へ歩き出す。宮本さんの歌声にはそんな力をもらえる。


宮本さんのお手振り誘導があったおかげで、客席のお手振りも揃っていていた。
こういう景色が見られるのも2階席の醍醐味。

今宵の月のように
アコギをかき鳴らし歌い始める姿はやはりかっこよくて、ハンドマイクで縦横無尽に歌う姿もよいのだけれど、アコギを携えた立ち姿は似合っている。
背負うだけで弾かないことも多いけれど、それもまた好き。

この日の今宵の月のようにも最初だけアコギ弾いて、あとは持っているだけだったし、マイク持って花道へと歩きだすから、ギターのシールドが引っ張られ、行くのをやめるかと思いきや、ギターのベルト外すし、ベイーンって床にギター落ちるからもう笑うしかなかった。

花道途中に捨てられたアコギをスタッフさんが回収に来た。コンサート中にスタッフさんが花道てくてく歩いてギター取りに来るって、やっぱり初めて見た人はあれ?となるはず。エレカシファンは慣れているけれど。

スタッフさんは回収したアコギ持って玉田さんのそばで座って待機。

すると案の定、歌い終わりに宮本さんがギター無い!ってなったのでかけてあげてコードをつなごうとするけれどなかなかうまくいかず、(宮本さんが動くから)最後の最後でなんとかギター間に合うという、もう愛しかないスタッフさんの動きに感動だった。

「古い曲ですが、素晴らしさを発見しました」
「愛してるぜ!人生も!きみも!この場所も!」
「おれたちはミュージシャンです!!!」

音楽を心から愛してやまない人の言葉だ。

 
あなたのやさしさをオレは何に例えよう
「凄腕の五人衆。メンバー紹介。大好きなんですメンバー紹介」
「五人衆。オレも入れて」

名越さん、宮本さんとギターで会話できるのすごい。

玉田さん、ドラム盛り上げ上手。スティックを放り投げて、手ドラム!

落ちたスティックを拾ってブンブン振っていたキタダさん。

「まるで引率者じゃないけど、あったかく見守ってくれた、我らが司令塔!
たけし!こばやし!!」

自分は「宮本で~す!」と頭に指をぷすっと指していた。

十六夜の月
「流れ流れて漂う今も♪捨てたもんじゃねえ♪」
のところで、腕組みして歌う姿が良かった。

rain
イントロ始まったら花道のサブステージに円形の雨!!
もうびっくりした。
雨が本当に降ってくるなんて。
円形のふちだけに雨が降って、中は降っていない。
でもわざと濡れに行く宮本さん。
この時間は2階席暑くなっていたけど、ステージはどうだったのだろう。
水しぶきも冷たくて気持ちよかったのかな。

「誕生日!前夜祭!!」
P.S I love you
心込めて歌ってくれていた。
2部終了。19:19。

暗いステージ、花道の水を拭いてくださっている多くのスタッフさんの姿が見えた。
グッツ売り場でも飛沫除けシートが張られ空気の通りは悪そうで、西日が当たり暑そうだった。
私たちがコンサートを心から楽しめるのはたくさんのスタッフさんの尽力のおかげ。
ありがとうございます。

アンコール
宮本さん、白のNハリコラボシャツ

東京協奏曲
小林さんが宮本さんのために作った曲。
宮本さん一人で歌う。
スクリーンの映像が東京の街を映し出し、まるで飛行船にでも乗っているのかようだった。

歌声は最後まで途切れることなく歌いきった。
昇る太陽とハレルヤ

「素敵な時間がたくさん、たくさん、やってきますように」
2階席Aブロックの端までちゃんと届いた

最後は握手とハグ。
ステージでストーンズ風挨拶。
花道まで移動して、サブステージでもハグとおじぎ。

宮本さんは特に何も言わず、手を振り、とても晴れやかな顔で帰っていった。

ずっと、楽しかった。
本当に楽しい時間をありがとうございました。

終演。19:45。

2022/06/11(土) 縦横無尽完結編 on birthday #宮本浩次 セットリスト
01.光の世界
02.夜明けのうた
03.stranger
04.異邦人
05.きみに会いたい -Dance with you-
06.あなた
07.化粧
08.春なのに
09.shining
10.獣ゆく細道
11.ロマンス
12.冬の花
13.悲しみの果て
14.sha・la・la・la
15.浮世小路のblues
16.passion
17.ガストロンジャー
18.風に吹かれて
19.今宵の月のように
20.あなたのやさしさをオレは何に例えよう
21.この道の先で
22.十六夜の月
23.rain -愛だけを信じて-
24.P.S. I love you
25.just do it(アンコール1)
26.東京協奏曲(アンコール1)
27.昇る太陽(アンコール1)
28.ハレルヤ(アンコール1)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?