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宮本浩次57歳の「my room」から

2023/06/12(月) 宮本浩次 Birthday Concert 「my room」@ぴあアリーナMM

2019年からソロ活動を開始した宮本さんは、その年からBirthday Concertを行っている。この年はソロ初ライヴ!宮本、弾き語りと題し、東京・恵比寿にあるライブハウス、リキッドルームにて、キャパ900人のスタンディングだった。
2020年はコロナ禍に伴い、自前スタジオからの無観客、生配信。2021年は人数制限をし、有観客の東京ガーデンシアター。昨年2022年は全国ツアー縦横無尽のファイナルとして東京・代々木体育館で。

そして、今年2023年6月12日宮本浩次57歳の誕生日。
神奈川・みなとみらい、ぴあアリーナMMで行われた。

チケットはソールドアウト。のちに立ち見席も販売されそれも完売。
平日午後7時開演だったので、遠征組には厳しい条件だったがなんとか参加することができた。アリーナクラスの会場で弾き語り。幕が上がるまでどんなステージになるか、ドキドキとわくわくで緊張した。

6月梅雨シーズン、季節はずれの台風も近づいていて、天気予報は曇りと雨マーク。それでも単衣の着物が着たくて、思い切って着物を着た。初めてのみなとみらい・ぴあアリーナへと出掛けた。

本日の座席は2階スタンド4列目
アリーナ中央よりやや後方。
花道もあり、両サイドに縦長のスクリーンがあり、とても見やすかった。

開演7時を10分は過ぎただろうか。
ようやく会場の電気が消え、固唾を呑んでステージ見る。
スクリーンにギターを抱えた宮本さんの姿が写し出された。
おなじみの自前スタジオのような椅子に座り、ギターを優しく爪弾き、歌いだすは、通りを越え行く。
エレファントカシマシのアルバム、エレファントカシマシ5に収録されている曲である。

夜も更けてから
家にたどり着く
見慣れた部屋のなつかしき

ライブでめったと演奏されない曲が一曲目だった。
今回のコンサートのコンセプトが「my room」なので、部屋が出てくる曲がちりばめられていて、そのうちの一曲。

私は初めて聴く、通りを越え行くを、子守唄を聴くようにしみじみと耳を傾けていると、スクリーンの宮本さんが動きだした。自撮りをしていたスマホを掴み、歌いながら移動。舞台袖を通り、ステージへ登場!
わぁ!という歓声と同時に、スクリーンにはでかでかと、

《《《iCloudのストレージがいっぱいです》》》

の文字が逆さまで映し出され、宮本さん登場のうれしさと画面の面白さに吹き出してしまった。

エレカシでも宮本さんのソロのステージでも、開演はわりと、しれっと、さらっと登場することが多いので、今回は見たことのない予想外もはるかに越えた演出で興奮したし、とても盛り上がる始まりだった。

エブリバディ、ようこそー!

と、短く挨拶をして、ステージに置かれたソファに座り、二曲目は部屋を演奏。もちろん弾き語り。


僕の部屋へ来るならという歌詞で始まる、部屋の曲はうっとりする。

街外れの部屋へ招き、椅子をすすめてくれ、コーヒーを淹れ、心癒そうをしてくれる。

今回のステージには椅子やソファ、テーブル、ベットにライト、小さなドラムセット、そして、赤いバラが活けられている。
そうつまり、ここぴあアリーナは一夜限りの宮本浩次の自部屋=my roomという設定なのである。

うっとりするような部屋の曲には後半に高音部分があるのだが、それもきれいに決めていた。
宮本さんの歌声が耳から注ぎ込まれるようで、一曲目から感無量であった。
もちろん、ギター一本。

宮本さん、ギター、めちゃくちゃがんばって練習されたんだと思った。声の調子もすこぶる良さそうである。

歌い終わり、軽く会釈。
テーブルの上にはお洒落な水差しがあり、自分の頭にかけるふりをしてから、カップに水を注いでいた。
会場はスルー。小さなボケに反応仕切れなかったようである。

宮本さんの衣装は皮の光沢のある細身のパンツに、上はこれもちょっと光沢のある、シルク?の黒いブラウス。ゆったりとしたウェスタン調のデザインで黒だから目立たないようだけど、凝った布地のように見えた。

上下ともに光沢のある、ギンギラギンにさりげないいでたちである。

会場にはたくさんのカメラがあり、カメラマンが一瞬も逃さない仕事に集中されているが、ステージ上には据え置きのカメラが、宮本さんの近くにいくつかあり、宮本、独歩の配信ライブの時のように臨場感を伝えてくれていた。特にステージ中央、宮本さんの背中越しと会場全体も狙った広角カメラは、非常にかっこいいカメラワークで、バックのスクリーンにその映像が映されると、見とれてしまうほどであった。


宮本さんはギターを置き、テーブルの上に用意されたノート型パソコンをポチ!
始まるのは解き放て、新時代。

会場、特にアリーナ席は立ち上がろうとするような、やっぱり座ったままのほうがいいのか、結局は着席のまま聴く。スタンド席も着席のまま。ステージでは宮本さんがラップを披露。シュールでこわいくらいにかっこよかった。


ライトを浴びると衣装が黒光りしてビカビカしていた。


宮本さんは重い!と言って、指輪や腕時計を外し、ローテーブルの上に置く。ステージに上がるときはアクセサリーをつけていないけれど、今回はあえてつけて出たみたいだが、慣れてないので重いらしい。

ギターをかき鳴らし早弾き。徐々に耳なじみのあるメロディーが聴こえてくる。

きみに会いたい -Dance with you-

この曲を生で聴けるたびに、一生さん宮本さんに作曲を依頼してくれてありがとう!という気持ちになる。ソロ初ライブの時はこの曲が始まった時は悲鳴が聴こえたことを思い出す。一生さんに提供した曲だけどもうすっかり宮本さんのソロの曲でもある。

高揚するイントロだから会場から手拍子が鳴り響く。
でもそれを制するかのようなしぐさ。
口に人差し指を当てていた。

ギターを弾きながら移動できるように、ヘッドマイクを装着していて、その見たことのない姿はとてもかっこよかった。

歌い終わり、また重い!と言って今度は腕輪を外す。

「マイルームだから腕輪もしてきたけど重い。鉄アレイほどじゃないけど・・・
今日は最後まで楽しんでください。
オレも楽しみにしてきました。」

カップに水を注ぐ。ソロのグッズのマグカップ。まだ売っているマグカップ。

客席から、お誕生日おめでとうー!の掛け声が聴こえ拍手が起こる。

宮本さん「誕生日おめでとう!オメデトウ!」と昨年のBirthday Concertを思わせる返事をする。

エレカシのバンドでの曲も、ソロでも曲も弾き語りのアレンジで始まるのが新鮮でうれしい。中でも印象的だったのはやさしさ。バンドでは音数少なく、若い叫びの歌が、57歳の大人の弾き語りでは、よりかわいらしさと、温かみを感じ、そしてちゃんとラブソングだった。最後のやー!を聴けて胸がいっぱいになった。

この曲は外せない。悲しみの果て。弾き語りでも歌ってくれた。

椅子に腰かけ、「日本の名曲を聴いてください」と言葉を添えて、翳りゆく部屋。

手前のローテーブルにはバラの花が一輪。少し後ろのテーブルには花瓶に活けられた数本のバラの花束があった。

二人でお酒を

客席からの手拍子が気になったようで、歌い始めていたが途中で止めて、
「リズム感悪いんでやめてもらっていいですか?こんなこと言ったら圧迫感ありますか?会場が広いんでわわーっとなるんで。するなら心の中で。気持ちは受け取っておきます。歌を聴いてください」

とのことだった。

手拍子したくなるのは分かるけれど、宮本さんはそれを望んでいない。歌い手が要求するときに手拍子するのは会場が盛り上がっていいけれど、それ以外では無しであろう。この時も宮本さんは怒るとかではなく、ちょっと困った顔を交えながら笑顔で言っていたし、歌い終わってからは、手拍子を止めて歌に集中して聴いていた客席に、「ご清聴ありがとうございました」と言い、その後、水を飲んだあとに、わざとらしく「あ``―!」と言い、「水ですが!」と笑いを誘ってくれていた。

真剣に歌を歌いたいし、聴いてほしい。
宮本さんのステージに対する真摯な姿勢を感じるし、そして、楽しいコンサートにしたいという、場を和ませる気遣いも感じた一場面だった。

夜明けのうた

これも弾き語りで素晴らしかった。宮本さん、どれほどの練習を重ねて今日を迎えたのだろうと思った。

ココロに花を

両サイドのモニターもバックのスクリーンもモノクロになり、めちゃくちゃかっこよかった。この曲の大サビ?の部分で宮本さんが手拍子催促。
歌い終わって、「拍手、やさしいぜー!拍手しろって言われたり、するなって言ったりすみません」と謝っていた。
わがままなのはこちらは百も承知である。


ギターをかき鳴らして冬の花。でも途中から伴奏が流れ、宮本さんはギターを置き歌い続ける。つまりカラオケ・・・と思うとちょっと面白かったが、やはりソロならこの曲を聴きたい。そして、赤い花びら舞う花道で歌ってほしい。もうお約束なのかもしれないがそれも含めて大好き。ブラウスの裾を翻し、ステージへ戻っていく背中がかっこよすぎた。花びらを二枚拾って、両頬に張りつけてポーズもしていた。

歌えば歌うほどに名曲と言って、First Love

宮本さんの柔らかなギターの音色。目が覚めるような美しい旋律でギターを弾く人もいるけれど、宮本さんのギターの音色はそうではなくて、でもその歌声にはこのギターの音色が一番似合うと思う。宮本さんのFirst Love素晴らしかった。


20:13 一部終了


休憩中は誰からともなく手拍子が鳴りがちだが、今回ばかりは宮本さんにもちょっと休憩してもらいたいという思いか、手拍子は聞こえないまま休憩時間が過ぎた。

スクリーンに宮本さんが映し出される。ハードカバーの本を積み上げ、それを枕に寝ながらギターを弾く。


こうして部屋で寝転んでいるとまるで死ぬのを待っているみたい

こんな最高の演出の中でこの曲を聴けるなんてと食い入るようにスクリーンを見つめた。寝転んでいた宮本さんは立ち上がり、歌いながら移動し、ステージに登場。
曲の締め方がエフェクターを踏み、突然転調して終わり、続けて始まったのが赤い薔薇のイントロで、しびれるほどにかっこよかった。

ステージに活けられた赤い薔薇が輝いているように見えた。
この町に­~のところで、会場に向かって片手を差し出したのちに投げキッスをしていた。

エレファントカシマシで歌ってきた曲もソロでリリースした曲も、全部が今までと違って聴こえて、一曲一曲大切に聴きたいと思った。

「みんなありがとう」
ステージを見つめながら、
「ちょいちょい自分のものも持って来ています。
ずいぶん前に買った絵」

抽象的な絵画がステージ下手に飾られていて、それを指差す。絵画やインテリアはとてもお洒落で、ハイセンスな世界に私は感服の念を持って見つめていた。

「懐かしい歌・・・じゃなかった、最近の歌」と言って始まったこの道の先でを歌い、その後に、「魚さんがオルガンを入れてくれた懐かしい、大好きな曲です」と紹介し、オットマンに腰掛けて月の夜を披露。


二部の衣装はNハリコラボ白シャツ、黒スキニーパンツ、黒ネクタイ。

獣ゆく細道
ギターの早弾きがすごかった。この曲は間奏があって宮本さんは踊ることが多いけれど、今回はそうはいかないので、絶え間ないギターの早弾き。歌い終わりはもうブラボー!!と叫びたいほどに圧巻だった。
完全に自分の曲にしていた。


「私、この前までエレファントカシマシのツアーをやってまして、今日は違うものを見せたくて、いろいろ用意してきました」
ヘッドマイクやイヤモ二をつけもぞもぞしながら・・・
「色々手順がありまして。打ち込みのレコーディングしたときの音が聞こえる」とイヤモニをした自分の耳を指す

「少し大きくなった子どもの時にヒットした曲」
と、紹介して恋に落ちて。

アンティーク調の背もたれのある椅子に座り、スタンドに明かりが灯り、そのそばで歌う。これもFirst Love同様、宮本さんのやわらかなギターがすごくいい。

宮本浩次、特濃、全部入り。
とにかくすごいステージを見せてくれている。

ジャケット着て、伴奏が流れる。カラオケでrain。
花道から降りてアリーナを少し歩く。

時代のせいにしたくないの前あたりで、バンビのように跳ねて花道へ戻っていた。
終わりにシンバルを一回だけたたく。

ジャケット脱ぐ。

水を飲む。

「話すのは嫌いじゃないけど、話すそっちより歌を聴いてほしい」

君がここにいる

改めて、なんてかわいらしい曲なのだろうと思う。

憂鬱な雨の日も
輝ける明日も
今確かに君がいるのさ

「今」を生きる、二人の歌。
こんなにかわいらしい曲を、宮本さん57歳のお誕生に弾き語りに選曲した理由をぜひお聴きしたい。
セットリスト全体を通しても、君に会いたいとか、そのやさしさ俺だけにとか、ときめく恋にかけだしそうなのとか、愛だけを信じてなどなど、真っ直ぐすぎる愛を高らかに歌っていた。愛に満ちた曲を純粋に歌うには、心が愛に満たされているからか。曲の解釈は人それぞれ。宮本さんが幸せでありますようにと心から願う。

宮本さん
「鼻をすすってる音も聞こえてる?聞こえないか。オレがよく聞こえるのか。イヤモ二してるから」
「出かけてきてくれて、ありがとうー!」
客席に向かって深くお辞儀する。

「さあ、がんばろうぜ~!」
と、俺たちの明日のワンフレーズだけ歌ってポーズ!
ちょっといたずらっ子っぽい顔をする。

sha・la・la・laは縦横無尽のライブを思いだす
ラストにはミラーボールも登場し、ぴあアリーナがキラキラの光の世界。会場全体が見渡せるスタンド席で良かったと思った瞬間。

続くpassionはずっと花道で歌っていた。誕生日にうってつけの曲。

バックスクリーンのグラフィックというのか映像がかわいらしかった。ネオン看板をイメージしていて、ネオンが宮本さんの形になっていた。

宮本さん「こう腕を挙げると、ギター弾けない。ギターを弾くと手を挙げられない」と仰っていた。

昇る太陽も弾き語り。
宮本さんのギター一本。早弾きがほんとうにすごかった。

ぴあアリーナは4階まであるのだが、入り口の階段もわりと急で、ちょっと怖かった。競技会場も兼ねているので音響について贅沢は言えないのだが、ステージの音の跳ね返りがひどかった。この昇る太陽では特に耳について仕方なかった。、宮本さんのかっこいいギターが跳ね返り、遠くにあずき洗いでもいるかのようだった。

ステージへ戻り、片膝ついて王子様ポーズ。
水の入ったカップを持って、
「乾杯!!」
「水ですが!!」

「おめでとう!」
「横浜べいべー!」
「また出かけようぜ!」


ギターを持ち、下手奥にあるベットに仰向けにころがり弾きながら歌い始める。
こんなに横になってギターを弾いたり、歌えるものなのかと感心してしまう。

すると、下手からスタッフが出てきた。ハンディカメラを持ち、歌う宮本さんに接近して撮影し始める。その映像はスクリーンに映されていた。歌う宮本さんを追いかけるように撮影する。ずっとカメラマンがステージ上にいるのがなんとも不思議だったが、ハレルヤのMVを再現しているかのようだった。
宮本さんは歌いながら、ステージを駆け巡り、ドラムセットの前に座り、少し叩く。使ってもらえてよかったドラム。
そして、ローテーブルに飾られていた赤い薔薇を手にし、そのまま客席に投げ込む!

きゃー!!というか、あー!!というか。
投げ込まれた場所は奪い合いみたいなことはなく、どなたかが受け取られていたようだ。

これは・・・これは・・・、うらやましい・・・と正直に思った。

ぴあアリーナを興奮のるつぼにし、宮本さんは下手へはけていった。


二部終了。21:20

アンコールの拍手が沸きあがるが、宮本さんヘトヘトになっていないか。アンコールの拍手をためらうほどの熱演だった。


アンコール
宮本さん、いつものギターを持って登場。
ギターは詳しくないが、長年の愛用のYairiのギターはやっぱり宮本さんにしっくりくるし、遠目でもそのギターは分かる。

「みなさん、みなさんというか、ひとりひとりで、私からみるとみなさんになる」と律儀に前置き。
「みなさん、今日はありがとうございました」
「誕生日をこれ以上ない、素晴らしい形で、ありがとうございました」

もう、ニコニコの宮本さんだった。

客席からは誕生日おめでとうー!と万雷の拍手。
「みんな、おめでとう!誕生日おめでとうー!」
「よけいなことはいいや、アレだ、聴いてくれ」

とかき鳴らすギターは風

高揚した気持ちが静かに落ち着いてゆく。
そして、冬の夜。

歌い終わり、3方向に向かったおじぎをする。
「いい顔してるぜ!よく見えないけど!」
「絶対いいことある!!」
「かっこいいぜー!やさしいぜー!伝わってるぜー!」

「椅子さん、ありがとうー!!」

最後に届けてくれたのは、P.S. I love you。
ここまで歌い続けて、まだこの曲を届けようとしてくれるのか。
愛がこもっていた。
たくさんの歌を聴けて良かった。


歌い終わって、両手でバイバイ。ステージを降りてゆく宮本さんにカメラが付いていき、スクリーンにその映像が映し出される。

ステージ裏でスタッフさんと握手したり、ペットボトルの水を飲んだりしている。
カメラに向かって「乾杯!」と言っているようだ。

宮本さんからの音声はなく、BGMにはエレファントカシマシのいつもの顔でが流れていた。
コンサート冒頭で出てきた椅子に座り、活けられた薔薇を手に取り、軽く口元へ持っていってから、カメラに差し出すようなしぐさをしていた。
移動しながらネクタイを外したり、スタッフさんがマイクを取ろうしても、宮本さんがルンルンと移動するので外すに外せないという様子。

カメラにこっちこっち、という感じで手招きをし、宮本さんの楽屋まで案内される。階段を上る後ろ姿。ズボンのポッケには先ほどの薔薇の花が絶妙に差し込まれ、びょんびょんと宮本さんの歩く速度にあわせて揺れていた。
楽屋へ着くと、ギターは?ギターないの?とエアギターのしぐさ。
グッズのmy roomのタオルを見せて、肩にかける。
スタッフさんが持ってきてくれたギターを弾く。
何かを歌っているようだがそれは聴こえない。
いつもの顔でが最後まで流れ、宮本さんがしゃがんで腕組している姿で終わった。

そして、会場の電気がついて、あぁ終わってしまったと放心。でもとても心満たされていた。
このライブ終わりの余韻を、これほどまでにやさしく伸ばし、楽しませてもらったのは初めてだった。楽しく、心揺さぶられたコンサート。終わりなんだけど、終わりたくない高揚した気持ちを、はいよーしよしよしとなでられるように落ち着いた。

それにしても、最初から最後まで目の離せない、趣向を凝らしたコンサートだった。
2019年からソロ活動を始めた宮本さんがこの5年間、コラボや、アルバムの宮本、独歩、縦横無尽、ROMANCEそして、全国ツアーを経て、たどり着いた形なのだろう。
正真正銘、57歳を迎えた宮本浩次が詰まったmyroomからの見事な独演会であったと思う。

本当に楽しかった。

宮本浩次さん、57歳のお誕生日おめでとうございます。
健康で、大好きな歌を存分に歌える一年になりますように。
そして、来年の6月12日もBirthday Concertでかっこいいステージをみせてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

2023/06/12(月) 宮本浩次 Birthday Concert 「my room」 セットリスト
01.通りを越え行く
02.部屋
03.解き放て、我らが新時代
04.孤独な旅人
05.きみに会いたい -Dance with you-
06.悲しみの果て
07.やさしさ
08.翳りゆく部屋
09.二人でお酒を
10.夜明けのうた
11.OH YEAH!(ココロに花を)
12.冬の花
13.First Love
14.こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい
15.赤い薔薇
16.この道の先で
17.月夜の散歩
18.獣ゆく細道
19.恋におちて -Fall in love-
20.rain -愛だけを信じて-
21.君がここにいる
22.sha・la・la・la
23.passion
24.昇る太陽
25.ハレルヤ
26.涙(アンコール1)
27.冬の夜(アンコール1)
28.P.S. I love you(アンコール1)
エンディング.いつもの顔で

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