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いちおくえんおどり【3】破れた紙幣を交換する

皆様、こんにちは。
先ほど、数カ月ぶりにいちおくえんおどりを踊ったら、すごく楽しかったです。座ったまま踊っても楽しいと分かりました。

先日、また、日本銀行の本店へ行きました。
前回は、明治時代に作られた、石造りの建物や地下金庫を見学に行きまして、1億円分の模造紙幣を持ち上げて楽しかったです。

日本銀行は、国内で最初につくられた銀行で、こちらの本店は東京都の日本橋にあります。

今回、本店に行ったきっかけとしては、コンビニのお釣りで渡された千円札が破れていたんですね。

破れたお札は、日本銀行の本店、支店とか、もしくはその他の銀行で取り替えをしてもらえます。
近隣の銀行に持って行っても良かったのですが、せっかくなので、日本銀行の本店に行ってみようと思いました。


交換前のお札を、日本銀行の植え込みで撮影。
左上が破れていること、お分かりでしょうか

予約の電話をかけた

本店で交換する場合、予約が必要だとホームページで見たため、平日に電話しました。

私「破れたお札を交換したいです」
担当者「かしこまりました。いくらのお札を何枚でしょうか?」
私「(色んな事情で、たくさんある人もいるだろうなあ・・・)
1000円札を1枚です」
担当者「かしこまりました!それであれば事前のご予約は不要です!」
私「分かりました」
担当者「念のため伺いますが、お札の破片は、すべてそろっていますか?」
私「そろっています!(私の場合は、簡単なお客さんなのだろうなあ)」

なかなかたどり着けない

当日。駅にて、最寄の出口が閉鎖されており、Googleマップもうまく使いこなせず、そのうえ、途中の橋が工事中で封鎖されていたため、だいぶ道に迷いました。

遠回りのおかげ様で、
たくさんの桜を見ることができました
東京の桜がすごく儚く凛として見えるのは、
やはり空襲とか関東大震災があって、
何度もぐちゃぐちゃになった町だからだろうなあ
都会を守っている、桜の木々のはたらきを感じ、
ちょっと涙が出そうになります
写真中央にあるのが、
明治時代に建てられた、日本銀行本店の本館です

セキュリティが厳重だった

これはわりと近年建てられた部分です。
重厚でうつくしい!

日本銀行本店に到着し、現在、見学用に使われている石造りの明治時代の建物をグルッと回り込んで、近代の建物の方に来ました。

入口は普段見ないような大きな空間で、明らかな高級車が出てきたり、警備員さんがたくさん立っており、あっけにとられました。
私みたいに来訪する人は片手で数えるほどで、明らかに警備員の方が多いです。

警備員「本日はどのようなご用件ですか」
私「破れたお札を変えて頂きに来ました」

ガラス扉の中に入ると、警備員が複数名いて、空港のような荷物検査と、金属探知機が登場して、びっくりしました。
検査を終え、次のガラス扉を通過すると、また別の警備員が私を待っていて、きりっとした笑顔で呼びかけられました。

別の警備員「破れた紙幣の交換をご希望の方ですね。〇番窓口はこちらでございます」
私「もう用件が伝わっていらっしゃるんですね」
別の警備員「はい、無線で伝わっておりました」
私「そんな、アラアラァ
別の警備員「笑」

本店の中は撮影禁止でしたが、先日見学した明治時代の建物と似ている内装で、美術館のような重厚さと落ち着きがあり、とっても素敵でした。

非常に大きな空間ですが、お客さんはすごく少なく、進んだ先でも厳重な警備が行われていました。
破れた紙幣の鑑定は、お客さんから見えないところでやるそうで、その間は座って待っておりました。

窓口の方「お待たせいたしました。こちら、交換した1000円札です」
私「ありがとうございます。初めて来ましたが、すてきな内装でびっくりしました」
窓口の方「周辺の桜もとってもきれいなので、良かったらご覧になって帰って下さい」
私「来る道を間違えに間違え迷いに迷ったので、おおいに堪能しました
窓口の方々「笑」

最近、自分がどんな老後になるか想像がついてるところがあって、とにかく周りを笑かそうとする系の年寄りになる気がします。

替えて頂いたお札は新しいものでした。
本店の外のうつくしい外壁で撮影

もったいないので、タンス貯金にした

替えて頂いた1000円札は、手放すのも惜しく、せっかくなのでタンス貯金にしました。
桜とか、たくさんの方に出迎えて頂き、時間をかけて鑑定してもらい、取り替えて頂いたものですから。

又、先日noteでお知り合いになったとある方から頂いた、銭洗い弁天で洗いましたよーというありがたい500円玉も、タンス貯金に致しました。

自分のお金に対する関わり、価値観、考え方を変えるために、日本銀行には昨年と今年で、計、3回も訪れました。

最初は、たまたま、日本銀行とゆかりのある渋沢栄一さんの邸宅を見学に行ったことが始まりでした。
そこで気持ちが緩んだので、貨幣博物館に行きまして、次に、渋沢栄一さんのお墓参りに行きました。

次に、本店の明治時代の建物を見学に行ったところ、渋沢さんのお墓参りで余ったお線香やお菓子をお供えした人が肖像画で飾ってありました。

単なる御親戚じゃなかったんか~敬三さんよォ、お前さんの顔を見ることがあるなんてぇ~!とビックリ。

今回は、本店で、現在の職員さんから実際の対応をして頂きました。

硬貨の貯金を、
こういったケースにしてみました。
今までより見やすく、分類しやすい!

昨年から始めた硬貨の貯金ですが、よく使っている銀行だと、硬貨の預け入れをしづらい制度であるため、どうしようか迷っていました。

本日たまたまですが、何年も使っていないけれど口座を持っている某銀行が、ATMで硬貨を預入できるという情報を、何かの拍子にネットで見て、すぐに銀行と連絡を取りました。

本当に、何の経緯で、その画面が出てきたか分からないんですよね。
不思議なんですが・・・。

少しずつですが、貯金しやすい流れになっていて、色んなことが変わりつつあります。

お金に対して辛い思い出や悪い印象がたくさんありましたが、せっかくだから、豊かさの流れに加わって、恩恵を受けていき、自分も良い世の中をつくるために使っていける人でありたいんですよね。

数年前は、私の関心が偏っていたかもしれませんが、日本は貧しくなっていっているという話をネットで見ることがすごく多かったです。
それからお金に関わる仕事についたことで、逆に、お金に余裕がある人ってこんなにたくさんいるんだ?!!と日々ビックリするようになりました。

私が自罰的な性質であることもあって、お金を貯めたら良くないと思い込んでいたんですが、日本中でたくさんの人が、私が持ったことのない額を蓄えて、より増やしながら毎日生きているという現実がありました。

私は、どうやってお金を学んでいるか

お子さんを育てているお友達に、
「れいなさんは、お金とか障害とか暮らしの制度についてよく知っていますよね・・・。
色んな制度があるのは分かるけど、役所の人って、向こうからは教えてくれない
ですよね」
と言われました。

こう言われたことにびっくりしてしまって、うまく返事できたか分かりません。
そのお友達からすれば、私は制度をよく知っている人なんだということが意外でした。

自分がどんな生活をしているかで、入ってくる情報が全然変わってきます。
私は思い返すと、バイト先の先輩に教わって、確定申告だけでもやってみよう、というところから始まったように思います。

それと、数年前、当時の婚約者に勧められて簿記の勉強をかじったことが下支えになっています。

その数週間後にたまたま流れ着いた今の仕事のおかげ様で、税金とか経理の初歩についてようやく理解することが出来ました。
そして、自分自身が経験し始めたことで、債務整理も少し分かっています。

自分が分かるようになってきたと同時に、税金についてほとんど知識がないまま年配になって、税金というものが感情を乱されるほどにものすごく怖い人がたくさんいることも、日々実感するようになりました。

私は、20代のときに何度も貯蓄とかFP、税金について本を読んだのに、読み始めると頭に入ってこず、いつも怖い怖いと思っていました。
あれは一体何でだったんでしょうね。

思い返すと、今よりも、人生の色々が波乱万丈な状況でした。
人間は生活が落ち着いて、心身が安定して、安心できないと、色んな情報を理解する余裕も出てこないのでしょうか?

又、一時的にものすごくお金持ちになったけれど、それでも知識が身に付かなかったという人もいると思います。

私が今、ようやくお金周りを理解しつつあるのは、60歳以上も雇用する職場で、年配の同僚と並んで、しっかりゆっくり時間をかけて内容を教えてもらっているからです。
当然その分、時給は安いと思います。

又、派遣なのと、繁忙期にまた雇用され直したりもする仕事なので、そのたびに新しい人と並んで同じ研修を受けているから、内容が腑に落ちるんですね。

定年退職した人とか親世代の人達が、分からない分からないと言いながら一緒に研修を受けていることで、だいぶハードルが下がって、学習を続けられているところがあります。

ふつうの職場だったら、そんな風にじっくり教えてもらえないですよね。
これは今の仕事に就いて良かった点です。

しかも、たまたま、近所の80代のおばあ様が、
「私も似てる内容の仕事をやってたのよ~!」と、
喜んで話を聞かせてくれて、意外な共通点が見つかって嬉しかったです。

お金について皆がよく分かるには

お金に関して「会社の年末調整でぜんぶやってくれるし、別にそんな風に知らなくてもいいわ」という人もいます。
また、どこまで知りたいかによっても変わると思います。

私は、株とかNIISAとか、資産運用についてはまったく頭に入らず分かりません。ただ、お金について、自分が20代の頃よりは知っています。

知りたいけど頭に入らないとか、税金やお金がとにかく怖いという人は、どんな関わりから始められるんでしょうか。

渋沢栄一さんの邸宅の公園とか、日本銀行の見学は、すごく良かったです。
私は、近代日本のお金の取り扱いを始めた人や組織なんて、陰謀と裏がたくさんありそうだから、敬遠している方がいいと思っていました。

「お金なんてものを使わない暮らしの方が豊かだ」という言葉に興奮して、物々交換とか、自給自足に憧れたときもありました。

でも、お金のことが頭に入らないと、怖くて苦しいばかりでした。
お金は怖くて苦しいものだったから、どんどん手放してしまっていました。

又、ずるいことをして大金を手に入れている人達に出会うと、そこまで嫌わなくてもいいのにというくらいの憎しみに溢れてしまっていました。
それこそ、消えてしまえ!と思うくらい憎く感じられるのでした。

そんな人達に対して、私の時間を使って、そこまで苦しまなくていいはずなのに、重い感情でいっぱいになる。
それは、自分が持っている、お金への辛い気持ちが投影されて噴出していたのかもしれません。

一時期、有名人が出版する本で「お金を貯めるなんてどうかしている。経験に替えるため、全部使ってしまえ」というような言葉が、流行しました。
使い切るようなことがあってもいいけれど、この言葉も、私の苦しみを根本から変えるものではありませんでした。

ここしばらく、お金に縁の深い場所を「ありがとう」という気持ちで見学させてもらったら、自分の中で色んなことが変わってきました。

読んで頂き、ありがとうございます。
最後まで読んで頂いた皆様が、次にお金について、苦しい思いに気づいたとき、上から、星のかたちの黄色い妖精が降ってきて、「むにゃむにゃ」と言ってくれるおまじないをかけました。

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