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嫉妬を抑える方法

『同じジャンル、同じカップリングで、絵も文字も書かれる作家さんに対して、字書きである自分の嫉妬心が抑えられない』というお悩みについて、私なりの回答を書かせていただきました。

 嫉妬という気持ちは、抱えていると物凄く苦しいものですよね……。負の感情の中でもとりわけ厄介で、制御の難しいものだと思います。

 羨望や憧れに近い嫉妬ならまだ、「自分もあの人のようになるため努力しよう」というポジティブな気持ちに昇華させることもできますが、「絵だけで活動してくれたら……」と思ってしまうようなネガティブな気持ちはなかなか、昇華のさせようがありません。

 そもそも、人はなぜ嫉妬をしてしまうのでしょうか?

 例えばの話ですが、マシュマロ主さんは文豪やプロの小説家に対して同じような嫉妬心を抱くことはおそらく無いとおもいます。それは「自分には敵うわけがないほどの才能を、相手が持っていると知っているから」、「自分よりとてつもない努力をされているであろうことを、推察できるから」、「自分のファンが相手に奪われる可能性はないから」など、いろいろな理由が考えられます。

 ではなぜ同じジャンルの人を嫉妬してしまうのか……。理由は前述したものの真逆なのではないかと、私は思うのです。

 「自分には、相手とさほど遜色ない才能を持っていると思っているから」、「相手が自分とそう変わらないか、それ以下の努力しかしていないと感じるから」、「自分のファンが相手に奪われてしまう可能性があるから」……だからこそ激しく嫉妬してしまう、のではないでしょうか?

 まずは相手のことを良く知りましょう。マシュマロ主さんからの情報から察するに、お相手の方は多作で、なおかつ短編でも読者の心を掴む才能が有られるように思います。そして自ジャンルの作品を日々チェックし、RTし、感想を書くなど、同ジャンルの仲間に好かれ、また自分の作品へ感想を書いてもらいやすいような雰囲気づくりをする努力は、並々ならぬもののように感じました。さらには絵でも人気があるとのこと。絵と文両方で評価されるためには、きっと想像を絶する苦労があったことでしょう。それだけの才能と努力があれば、フォロワーが多いというのも頷けます。

 実際のお相手のことを知らずに予想しておりますので、違っていましたら申し訳ありません。けれど、嫉妬してしまう相手に対して『優れている部分を見つけ、認める』というプロセスを踏むことは、大切なことだと思うのです。なぜなら『相手のどこがいいのかわからない』ままでは、相手が評価されていることが不当なことのように感じられ、『相手が筆を折るのを願うこと』しかすることが無くなってしまうからです。

 ただし、この工程において間違えてはいけないのが『相手の優れているところを認めること』は、イコール『自分が劣っていると認めること』ではないということです。絶世の美人がいたとして、それ以外の人の容姿に価値がないわけではないし、世界一の天才頭脳を持つ人がいて、それ以外の人間の考えることが無価値ではないのと同じことです。

 マシュマロ主さんの文章はとても分かりやすく感じました。きっと文字書きとしてとても実力のある方なのだろうなと思います。おそらくあなたの作品を好きな方や、あなたの作品を心待ちにしている人もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

 はじめのうちはなかなか難しいかもしれません。ですが、少しずつでも相手の優れているところを認め、そして同じように自分の優れているところも認められるようになれば、自然とネガティブな嫉妬の心は薄れていくものではないかなと、私は思います。

 マシュマロ主さんが楽しく創作活動できることを、わたしも祈っております。 

 

 


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