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限界ジェルネイルを考える。

世はセルフネイル戦国時代。
いや、本当に。
本来、有資格者がサロンでやっているモノを自宅でできる時代。
しかも、初期投資がすごく低く済むのである。
How toもYouTubeで山ほど見られる(ちゃんと自分のサロン経営しているようなネイリストのをだ)。
これはある程度自分学習して挑める人向けの話である。

私、実はセルフジェルネイルは10年程やっている。
友人がその頃、資格取得のために練習台を探していてネイルしてもらって以来、それが面白くて自分でも始めた。
ただ、致命的に他人に施術できるような性格をしていないために、自分にするだけで、特に資格取得する方向に行かず、独学で今に至る。
因みに、関東住まいの頃はお気に入りのネイリストがいたのでサロン施術を受けていたのだが、私が地元に戻った後に店を畳んでしまわれた。ガッデム。

そんなこんなで、今は完全にセルフネイラー、そして、プチプラONLYである。
最近はSeriaの100円ジェルしか使っていない。

最低限の知識と必要なもの

ジェルネイルは樹脂の液体を爪に塗って、対応した光を当てることで硬化させるものである。なので、簡単に言えば爪にプラスチックをぬっている。
やべぇな。
まぁ、一応人間が付けても死なないというようなものであり、無害ではない。

・下準備
何よりここに時間を割くべきである。これを怠ると酷い目に遭う。
専門用語ではプレパレーションとかそのへん。
まず、爪を綺麗にしなければ、樹脂は乗らないし、剥がれるし、菌も入るのだ。カビて緑色の爪になりかねない(グリーンネイルと呼ぶ)。これはもう皮膚科行きである。

①甘皮処理
たかが甘皮されど甘皮。こいつを退治しないといけない。
お湯で手を温めて皮を柔らかくしたところに、キューティクルオイルを塗り込み、それをプッシャーで押し上げ、ルーススキンをこそげ落とす。
まぁ、詳しいやり方は検索してくれ。
ここで必須なのはオイルの類とプッシャーだ。
どっちも100均にある。プッシャーもメタルとストーンという種類があるのだが、100均だとストーンの方がいい。
が、個人的に金をかけるならここだ。金属系、刃物系はどうしても100均は100均なりなのだ。
私はキューティクルオイルは1200円くらいので、ストーンプッシャーはオイルインの700円くらいのを使っている。
メタルプッシャーは甘皮の時はあまり使わない。ジェルオフ用。
どちらにしても、これは丁寧にやる。仕上がりに差が出る。
押し上げて余った甘皮はこれまた切るほうが見た目はいいのだが、切るのに使うキューティクルニッパーやらカッターも100均にあるにはある。
だがしかし刃物系は以下同文。
それでも全部100均で済ますなら、オイル・プッシャー・カッターで税込330円で最低限は揃う。

②表面処理
爪に樹脂の貼り付きがよくなるようにする。
あと、便宜上ここに入れるが爪の長さと形を整えなければならない。
この時にスポンジバッファーやらエメリーボードを使う。簡単に言うと爪やすり。前者は目が細かく柔らかい、後者は目が荒く硬い。
これらは消耗品なので100均で十分だろう。
種類が違うのでまぁ、2~3種類買うことになるだろう。
ということでここに税込330円。
あと、甘皮処理するのにオイルを使うのに、油がついているとジェルが付かない。なんてダブルスタンダード。
菌も入っては困るので、脱脂と消毒が必要になる。
ここで、エタノールである。
エタノールは汎用性が高いので必須アイテムである。
今のご時世、皆様、家にひとつはエタノール消毒剤があるだろうが、ここでは保湿剤などの入っていないエタノールをご使用になられたし。
とりあえずそのへんで1000円くらいで買えるか。コロナに効く濃度ならまぁ大丈夫。
それと、粉を落としたりエタノールを染み込ませて拭くのに、安いキッチンペーパー。それこそ100均のいっぱい入ってるやつね。あいつ。
それで綺麗に爪を拭く。
余力があるなら削った後に出るカスをはらうのに、化粧ブラシ1本。これも100均のが使える。

・ジェルを塗って硬化する
硬化するのにまずライトがいる。UVとかLEDとかジェルの種類に合わせるのだが、このライトが、Wattsという100均チェーンの高額商品(変な日本語だがそうなる)にある。330円。
筆者はこれも持っているが、普段は32Wの人感センサー付きネイル用LEDを使っている。けれど、お金ないですという人はこれで。
そして、ジェル。
Seriaのジェルが爪化粧料登録のされているまともなジェルである。量は少なめだが、初心者に有難いポリッシュ(マニキュア)型の筆付きである。カラーも多い。
最低限ならば、ベースコート・カラー1色・ノンワイプトップコートだ。
欲しければ後々色を増やす方がいいだろう。
ジェルは固めると未硬化が残ってベタベタするので本来はクリーナーで拭くのだが、ノンワイプトップコートは未硬化が出ない。塗って固めたら終わる。
なので、この3つで330円。
限界ジェルネイルの話なので、パーツやらシールは割愛。

・ジェルを落とす
固めて爪には付けた樹脂だが、数週間もすれば劣化する。爪も伸びる。
なので落とす作業も必要だ。
簡単に言うとジェルを少し削り落とし、アセトンの入ったリムーバーを浸し、柔らかくして擦り落とす。
ヤスリとリムーバーとリムーバーを浸すコットンとアルミホイルがいる。
あと、ここでメタルプッシャーがあると楽。
ヤスリは下処理に使うものと同じ番手で問題ない。使い分けはした方がいい。
リムーバー・コットン・アルミホイルは全部100均で揃う。まぁお得。
必ずジェルネイルリムーバーな!!アセトン入ってるやつな!!
プッシャーもここでは浮いたものを剥がすだけなので、安くてもまぁいいか……。うん。
毟ったら爪も禿げるから絶対やるなよ。

と、まぁ、ここまでで、総額3000円してない。怖い。
ちょっと色気出してパーツとカラーちょいちょい増やしても4000円あれば十分。

サロンだと、ワンカラーで5000円前後ではないだろうか。
初心者ネイリストだと安い店とかもあるが。
勿論、技術力がちがうし、使っているジェルも質がいいし、削ったりする作業にはマシーン使うし、店舗の賃料などなど考えると安いくらいではあるのだが、その価値観をぶん殴ってくるこの状況よ。

なんか、たまにはサロンでネイリストさんにちゃんとお金落とそうと思うのだった(そういうオチ?)

以下拙作

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