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はじめてのオンライン落語鑑賞

今日 初めて落語のライブ配信を視聴しました。

6月11日(金)渋谷らくご 「ふたりらくご」
古今亭志ん五
立川談修

視聴ページに入った後、開演まで時間があったから別の事してて、
気付いたら サンキュータツオさんの挨拶が始まってました。ヤベヤベ

「高座の途中は静かにね」という いつものヤツ。あ~これこれ。渋谷らくごに来たな~と思います。
(「飴の袋 ゆっくり開けても、ただ ゆっくり音が響きわたる」という件がすき)

まずは、古今亭志ん五師匠

わたしの好きな噺家さんの一人です。
この方は枕もしっかりネタとして出来上がってる感じがします。
今日は「検温」「ポイ捨て注意するおばさん」「バーベキュー会場で高座」の三本でした。
検温エピソードはコロナ渦ならではですね。
非接触型の体温計は たまにすごい低体温を提示してきて ウソでしょと思います。

そして本題。
「ここでは あまり かからない噺」といって
始まったのは「子ほめ」
寄席では毎日聴くほど 定番の前座噺ですが、
たしかに、持ち時間30分の渋谷らくごで やる人はあまりいないかも。

久々に落語を聴く身としては、聞き馴れた噺は嬉しかったです。
途中 家のWi-Fiがプッツンして落ちたのですが、戻ったときに「あ、今ここね」と噺の世界にすんなり入れました。
(「居眠りしても 戻ってこれるのが、古典落語のいいところ」みたいなことを雲田はるこ先生も以前言ってました)

「どうみても 半分」お馴染みのサゲのあとは

立川談修師匠

こちらの方は、多分初めましてです。
わたしの行動範囲では、立川流の噺家さんたちを観るのは渋谷らくごが唯一。
なので、ここで初めて知った方がたくさんいます。
談修師匠は20年前から変わらぬ風貌だそう。

志ん五師匠の「コテコテの前座噺」とは「真逆の噺を」と始まったのは、人情噺。
終演後に出たタイトルでは「人情八百屋」とありました。

ある日、八百屋がナスを売りにいった先は、
父親の長患いで 幼い子がろくに食べられないほどの貧乏暮らし。不憫に思った八百屋は自分の弁当とその日の売上を置いて帰ります。
しばらくして、貧乏家族のその後が気になり訪ねると、そこは空き家になっていて……

「捨てる神あれば拾う神あり」という感じの、THE人情噺。
泣くほど感情が揺さぶられることはないのですが、しみじみ「ああ、いい話だな」と思いました。
有り金全部を「持っていってやりな」と言う
八百屋のおかみさんの、思い切りの良さがすてきでした。


そうして 1時間のライブ配信が終了。
しばらくするとアーカイブが視聴可能になったので、見逃したところを補完したり、気になるところを復習したり。
初めてのオンライン鑑賞でしたが、充分楽しめました!

ただ、画面の反射が気になったりして、結構疲れたので長時間の視聴はちょっとムリかもと思いました。
今回のように1時間くらいがちょうど良い。
また来月も、時間がとれたら 渋谷らくごの配信観たいなと思います。




でも やっぱり生がいい。他の客の気配を感じながら 大声で笑いたい。

とも思いました。

ああ、はやく、春よこい。


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