2021年が終わりますね

10月からじわじわと忙しくなり始め、11月以降土日もほとんどこどもを夫と実家に預けて働いていたのですが、なんと、ついに、仕事が納まりそうです。また年が明けたらダッシュが始まりますがが、しばしの休息が得られるのかと思うと我ながらびっくりです。

で、ほんの少し時間ができたついでに2021年を振り返ってみようと思います。

仕事面
とにもかくにも、今年はここが充実してました。
#あちこちのすずさん
というNHKの番組で、アニメーションを一本担当させていただいたことが大きいです。
「”満州”を生き抜いた少年」というのを担当したのですが、番組内のアニメーションで描いたこと以外にも、ずいぶんと自分でも満州のことを調べました。調べていく中で、どれだけ過酷な環境だったのかがどんどんわかってきて、描かせていただいた少年(現在は元気がおじいちゃん)が生き抜いてくれたことへの感謝がたえず、描きながら泣いたりもしていたくらい思い入れのあるお仕事となりました。
アニメーションの中でも描きましたが、弟妹たち3人は生き残れず、満州で亡くなっています。特に一番下の弟さんについては資料としての写真も残っておらず、私が描く姿がこの子の姿になるんだ、なんて思いながら描いていました。

調べていく中で、たくさんの漫画家さんが満州出身だったことも知りました。
その中でも一番印象的だったのが赤塚不二夫さんのエピソードで、当時赤ちゃんだった末の妹が引き上げ船からやっと日本へと降りた直後に、すーっと眠るように息を引き取ったそうです。お母さんは母乳が出なくて(あの栄養状態で出る方がすごいと思います)それで粉ミルクを持っていたのですが、船に乗る直前に取り上げられてしまったそうです。そういう人は多くて、着のみ着のままなんとかわずかな財産を手に持って運んできたというのに、日本へ行く直前に取り上げられてしまった、というエピソードはいくつか読みました。しかし粉ミルクまでとりあげるなんて…。しかし何よりも印象的だったのは、その時のことを語る赤塚不二夫さんの言葉でした。「あ、親孝行したなって思ったの」とあったのです。赤塚さんは当時4人兄弟の一番上で、一緒にいたのはお母さんのみ。おふくろ一人で4人もこども見るのは大変だから末の妹がすーっと息をひきとったのを見て、そんな風に思ったそうです。赤ちゃんが亡くなる様子を、同じく幼かったはずの赤塚少年がそんな風に思っていたなんて。

戦争の話となると、こうやって悲しいエピソードを分け合って感動を産もうとしてるなんて言う人もいますが、感動なんてどこにもないです。そういうことがあったんだということを知って、悲しんで、そういうことが2度と起こりませんようにと未来を祈るのみです。

と、仕事面はほぼ#あちこちのすずさん 一色な2021年のようですが、他にもあれこれお世話になりました。今年もお声がけくださった皆様、本当にありがとうございました。そうそう、2021年は慣れ親しんだAnimate(Flash)以外に、Toon boom Harmonyという新しいソフトに手を出した記念すべき年でもありましたね。

生活面
2016年に長男が生まれ、2019年に次男が生まれて以降、なんと、こちらも、ついに、少しだけ「楽になった」と感じる瞬間が来るようになりました。もう今までは5年間大変になる一方だったのですが、こどもたち二人をリビングに置いて、トイレに行けるようになったのです!すごい!!奇跡!!!

次男は長男と比べるとずいぶん大人しい子で、自転車に乗せるのに、鍵穴に鍵を指してる間に転んでレンガでお尻をすりむいたりなどがないので少しだけ安心できる子だった上に、言葉を少しずつ覚えてきてくれたので、最近は少し会話ができるようになってきました。伴ってイヤイヤ期も始まってますが、長男より力が弱く、足も遅いのですぐつかまえられるし、とにかく一緒にいて危険回避のための緊張が少なくてすみます。一方5年間緊張しっぱなしで一緒にいた長男ですが、こちらもなんと、5歳になってからだいぶ落ち着きまして、ついに「あぶない」を理解してくれるようになりました。時間の感覚も身についたようで、「あと何回保育園行ったらおやすみ」「時計の針が◯になったらYoutubやめてはみがき」などを理解してくれるようになりました。まあ時計の針が「○」になってから、歯磨き始めるまで説得にまだ10分くらいかかったりしていますが。

いやはや、でも常に時間がなくなる一方だったので、ついに人生が少しだけ好転する日がくるとは!といった感じです。それもこれも長男が7月に保育園を転園してくれたことも大きいです。ありがとう、長男くん。

制作面
すごい勢いでつらつら書いてますが、私の日々に仕事と生活以外あったかな?と思ってたら「創作」という言葉を思い出しました。創作とは烏滸がましいので、制作と呼びますが。こちらについてはカメ吉ブログの絵を時間があればもうずーっと描いています。もはやライフワークですね。今後も続けていきます。来年くらいにはまた絵が溜まりそうなので自費出版しようと思います。

これから面
そんなわけで2021年が終わりますね。
とりあえず納まったものの、まだまだ仕事はありがたいことに繁茂状態で時間はありません。でも2022年には少し落ち着く時期が来ると思います。その時は、やりたいと思っていることがたくさん溜まっているので、そういうことをちょっとずつ形にしながら、これからもお金稼いで、好きな絵を描いて、小さな男の子二人と、おっさん一人(夫)とクサガメ一匹のとの暮らしを楽しんでいこうと思います。

2021年よ、さようなら。あと3日半あるけどね。今日は久しぶりに長男の水泳教室に付き添います。
あ、そうか水泳教室も2021年から始めたことのひとつでした。

5年後、一緒に小笠原の海を泳ぐのが、今の目標です。


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