離婚を考えた日に書く日記3〜家族思いのところが好き〜

「えーっと、後はね、家族思いのところ!」

まだ結婚する前、妻は私にこう言ってくれました。


突然ですがパートナーのどこが好きなのか、5つ答えてください!さあ、走って!!


ピッ

ポッ

ピッ

ポッ


ピッピー

5つ答えられましたか?


私は答えられます。もちろん。


このクイズ何回やったことか。


「私のこと好き?」


好きだよ


「どのくらい?」


んー、◯◯くらい(デカそうな感じの事を適当に)


「それだけ?」


いやいや、他の人は××くらい(小さい感じを適当に)


「ふーん。じゃあどこが好き?」


えーっとね、顔と…

「顔はナシで!5こ!走って!」


えー


(走って!ってリーダーの声で再生されない人は気にせずにスルーしてください)


っていう感じで。めっちゃラブラブでしょ。


こういうアホな感じ好きなんですよ。可愛らしいというか。いつもこうであってくれればいいんですけどね、そうもいかないのが心情というものです。


話を戻しますね。

ここでは答えませんが前述のとおり僕は妻の好きなところなんて楽勝に言えるんです。


このクイズを受けた後は普通のカップルなら反対もやりますよね、僕のどこが好きなのかクイズ。

その時には頻回出ていた答え、それが「家族思い」なんですね。


自慢じゃないですが、私の両親、お真面目な仕事をしておりまして。立派なんです。夫婦仲も良くて憧れてしまう所もあって……


…自慢ですね、やっぱり自慢です。自慢の父と母なんです。


どちらかと言うと厳しく育てられたと思います。しかし愛情もたくさんもらいました。特に反抗期もなかったと思います。


「自分の家庭が間違いない」とは思いませんが、子供にも僕のように両親を好きでいて欲しい。そんな家庭を作りたいと思っていました。



しかし、その家庭は私1人で築くものではなく、妻と築くものです。

妻は妻で素敵な両親に愛情を持って育ててもらっています。私も妻の両親のことがとても好きですし、私のことを快く受け入れてくださっていると感じています。


ただ、私の妻にとって私の両親は「旦那の両親」ってだけの人ですよね。育ててもらってもないし面倒も見てもらってない。

妻が愛した(過去形なのはお察しください…)のは「私」であり、「私を育てた人」を愛する義理はないんです。


両親を好きな私 妻を好きな私

私を好きなはずの妻

私の両親を好きな妻…


…にはならないんですね。



という事で、今回の本題



 嫁 ・ 姑 問 題 ! !


(誇張して書くとYouTuberの動画のタイトルみたいだなと思った今)


いやいや、皆さんも一度は聞いた事があるでしょう、嫁姑問題。


退屈な午前10時頃、菊間アナと河合俊一が多分司会をしてた答えてちょーだいってテレビをよく見てたんですけどね、その中で何度も取り上げられる問題なんですよ。嫁姑問題。



基本的な流れはこう。

①姑がいちいち夫婦生活に首を突っ込む

②姑が嫁に嫌味をこぼす

③嫁は夫に相談するも、夫は無関心

④嫁「キィィィィィィ!!!!」

です。


これを観て、へぇー大変だねぇ。とかなんとなく他人事のように思ってたんですけどね。

自分の家庭がそうなるなんて思いもしなかったです。


私の実家までは車で1時間以内に帰れます。

私にとっては大好きな両親であり、私をここまで育てたのも両親。その両親なら孫もそれはそれは素敵に育てられるだろう、と。もし妻が病気になったり女子会があったりしてもすぐに駆け付けられるし、妻が仕事復帰し他時の子育ても安泰だ、と。

私はそんな事を妻に言ってたわけです。




全国のお母さん方、こんな事言ってる夫(私)に言っちゃってください。





は?てめえの母の世話になるわけねえだろ!!




ね、そうなんです。この僕の甘々な考え方が嫁姑問題を産んだわけです。

始めは実家に帰る事を嫌がっていることすら気が付きませんでした。


私の母、しつこいんですよ。初孫だからか知らないですけど、「ご飯はこれがいいらしい。」とか、「ウンチ出ないならこれをしたら出たわよ。」とか、グイグイ。もちろん悪気がある訳ではなくそれを母の先輩として妻に言うんです。


母のそれはアドバイスのつもりでも

妻にはそうは聞こえないんです。



妻にはこう聞こえるんです。

「ご飯もバランスよく食べれない、うんちも出ない。あなた、ちゃんと育ててるの?」



ね。そりゃ妻も帰りたがらないですよ。


そして妻は私に愚痴をこぼすわけです。

私はうんうん聞くのですが、私はそんな母の教えを受けて育っており、何が問題なのかも分かりません。(そこが一番の問題なのは分かってる!けど先に進みます!)

ですが、妻の発狂を避けなくてはなりませんので母に対してセーブを依頼します。


1.妻への連絡は私を通してください。

2.子育てに関しては私たち夫婦が悩み考えていきますので、助けを求めるまでは手を出さないでください。


いやね、反抗期も無かった私が母にこんな事言うのも頑張った方なんです。

分かりますよ、僕が守ってあげなくちゃ妻の味方はいないんです。

母も感じるものがあったのか、恩の押し売りのような事はなくなりました。

ですが、依然妻は姑に対する嫌悪がなくなりません。


次第に私の育ち方に対しての批判が出てくるのです。

あなたの家は孫に何も買ってくれない。愛情がない。

あなたの家族は私に対して干渉してくる。ほっといて。


僕の日記なので僕にも言わせてください。



もう…許してやってや…。



うちの母が妻に対して執拗に子育てアドバイスを押し付けたのは間違いないです。でも受け取り方を変えればいいじゃない、なんで。なんでそれを皮肉にしか出来ないの?あなたの隣にいるクッッソポジティブな男を見てよ、素直に聞こうぜ、他人の声も聞こうぜ。

なんでもおねだりすれば買ってもらえるって思ってる子供にしたくない気持ちわかって。そもそも何も買ってなくないじゃん、ベビーカーだってチャイルドシートだってアンパンマンの車だって買ってたじゃん。確かに気に入ったものではなかったよ、型落ちだったりさ。でもそこ?そこなの?ものなの?お金なの?

確かにあなたの両親は何でも買ってくれるしご飯も美味しいのいつも作ってくれるし僕には干渉しないよ。素敵な両親だよ。僕も大好きだよ。

でも何でも買ってくれるわけでもないし、遊びに行ってもご飯はありあわせだし、僕らにいちいち干渉してくる両親も素敵だし僕は大好きなんだよ。

そんな露骨に嫌うなよ、ほんと。

お前の機嫌を取るために父と母を貶して、実家との距離を置く。これが夫婦生活ってものなの?


旦那が妻の1番の理解者であれ

分かります。

何が正解かはわかりませんけど、やれる事は私なりにやりました。


だからさ、




「家族想いなあなたが好き。」


その言葉、もう一回聞かせてよ。


好きじゃなくてもいいよ。

嫌いでもいい。

その中のいい所を見てあげてよ。



おわり。










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