フライライクバード 長良川特別「アリストテレスと競った素質馬!ついに本格化か!?」

こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。

様々な予想ファクターは良質なタイム分析の上に成り立つ!
「まずはタイムを分析からやろうぜ!」
をコンセプトに記事を書いています。


=余談=
コロナが始まって以降、地方競馬の売り上げが爆上りしてます。今日も大井や高知でレコード出してました。
まぁそれ自体は良いことなんだけれども、問題はその金がどこから来てるねんって話だよね。
単純にネット投票の普及や自粛ストレスの発散が原因だろうけど、皆さんそんなに原資あるの?
世の中、大企業でも給与カットやボーナス無しの情報もよく出てます。
個人的には大分購入金額減らしました。
競馬好きとしては応援したい傾向だけども、この違和感に一抹の不安が拭えない。
これ以上書くと競馬記事の範疇を超えるので、やめときます。


告知です!年末にyoutube始めました
「めちゃくちゃ暇過ぎて後は寝るしか手が無いけど、まだ寝る時間じゃない!」なんて時などあれば見てください。
内容はここに書いてあるのとほぼ同じ内容ですが、音声もたまにも良いんじゃないですか?笑



それでは本編をどうぞ。


〇まず過去5年の平均タイムとの比較を行います。


中京芝2200m2勝クラスの平均タイム(2016以降良馬場のみ)
全体時計    2.14.1
上り3ハロン  35.1

フライライクバードのタイム
全体時計    2.11.2
上り3ハロン  35.3

単純比較した場合
全体時計が非常に早い上に、上りもやや遅れているだけ。
突き抜けて最後しっかり追っていなかった分を想像すると、上りも平均程度にあったのかも。


ただし、この数字はそのまま見てはいけません。どのような馬場傾向の中で出されたのかが大事です。
時計の早い日、遅い日を考慮し、高評価、低評価の判断をしなければなりません。


では詳細にタイム分析を行っていきましょう。
(以下、毎度の計算。必要のない方は途中を飛ばしてください。)


中京芝2200m2勝クラス分析】

~血統~
フライライクバード
父 スクリーンヒーロー
母 シングライクバード 母父 シンボリクリスエス

この日大爆発してたロベルト系の総大将みたいな存在。
確実にトラックバイアスがかかっていたと思うので、そのあたりは若干考慮する必要はあるかもしれませんね。



~馬場傾向・タイム分析~

※分析方法は以下の手順で実施

①過去5年の平均勝ち時計とのタイム差を計算
 (クラス平均1.00.0で決勝タイム59.0なら1秒がタイム差)
②比較したタイム差を100m単位で算出
 (レースが1000mだった場合、100mあたり-0.1のタイム差)
③各レースのタイム差(100m)の平均値を算出
 (他のレースの分析結果が-0.1、-0.2、±0の場合-0.1が平均値)
④平均値を分析レースの距離で計算
 (1600mのレースを分析する場合、-0.1×16=-1.6秒)
⑤計算結果をクラス平均値に入力
 (クラス平均が1.36.0の時-1.6を入力=1.34.4)
⑥実際の走破タイムとの差を比較する
 (分析レースのタイムが1.33.0ならば想定より1.4早いとなる)

①~③で当日の馬場傾向を算出します。
これにより当日が時計がかかる馬場なのか早い馬場なのかがわかります。
④~⑥で馬場差を加味した上で、実際の走破時計を分析します。


〇当日の馬場傾向

当日は新馬戦と該当レースを除き3鞍の芝戦の実施があった。

各芝レースの内容が以下の通り。

5R 3歳未勝利   1600m 
  全体タイム    (1.34.1・1.35.6) -1.5
  上がり3ハロン  (36.5・34.9)+1.6
10R 3歳牝限OP  1600m 
  全体タイム    (1.20.6・1.22.2) -1.6
  上がり3ハロン  (35.3・34.5)+0.8
11R 愛知杯GⅢ   2000m 
  全体タイム    (1.58.7・1.59.6) -0.9
  上がり3ハロン  (35.4・34.5) +0.9


※()内は(実際のタイム・クラス平均)、()の右はタイム差
※クラス平均は2016年以降の同クラス同時期良馬場平均

以下を参照

2021.1.16中京


〇レースのタイム差を100m辺りで計算

全体(-0.09、-0.11、-0.04)
全体の平均(-0.08)・・・①
全体時計の傾向=はやい

上がり(+0.267、+0.133、+0.15)
上りの平均(+0.183)・・・②
上り時計の傾向=かなりかかる

以下を参照

画像1


〇①、②を距離2200mで計算

(全体  22×-0.08    )=-1.8・・・③
(上がり  6×+0.183   )=+1.1・・・④

(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)



中京芝2200m2勝クラスの平均タイム(2016以降良馬場のみ)
全体時計    2.14.1・・・⑤
上り3ハロン  35.1・・・⑥


〇③、④を過去5年の同クラス平均勝ち時計⑤、⑥に入力

全体想定タイム
2.14.1-1.8=2.12.3
上り想定タイム
35.1+1.1=36.2
  

フライライクバードの走破タイム

全体    2.11.2
上り    35.3   


〇以上よりフライライクバードのタイムは

全体→ 想定より「-1.1秒」
上り→ 想定より「-0.9秒」


~参考データ~
〇ラップ(逃げ馬連対時のみ重要視)
12.4 - 11.3 - 10.8 - 12.5 - 12.2 - 12.0 - 12.0 - 12.2 - 11.9 - 11.6 - 12.3
12.4 - 23.7 - 34.5 - 47.0 - 59.2 - 71.2 - 83.2 - 95.4 - 107.3 - 118.9 - 131.2

〇複勝圏内馬4角位置(出走12頭)
1着馬 4
2着馬 3
3着馬 6


~考察~
 数字上も圧勝が頷ける内容。
 条件が合っていた感じもありますが、上り時計がダントツで2番手の上りより1.3秒早い時計です。
 単純に他馬が弱かったという意見もあるかもしれません。
 しかし、そこには待ったをかけさせてください!
 上記の計算を当日出走のすべての馬で計算すると、上り時計が想定より早かった馬は「たった4頭のみ」でフライライクバード以外の馬は想定より-0.1秒に過ぎませんでした。フライライクバードは-0.9秒です!
 この日においてこの馬が如何に優れた上り時計をマークしたかがわかると思います。
 じゃあ次にそんな凄いフライライクバードがどこまでの器なのかということですが、試しに同条件3勝クラスの平均時計で計算を回すと、それでも全体時計上り時計共にクラス突破の数字でした。
 OP以上は実施が無い条件なのでこれ以上はわかりませんが、現状では3勝クラスも即勝ち負けできる程度の能力を今回のレースでは示しているようです。
 最初にも書きましたが今回は条件がかなり合っていたと思います。実際春の東京や秋の京都で負けてるように、軽めの馬場や平坦のグングン伸びる芝はあまり得意ではないかもしれません。まぁ人気するでしょうから、軸としてってイメージがいいかもしれません。
 

 



~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。


血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。

未来を「想像する」ファクターを使う事前段階として、必ず時計(タイム)の評価は必須となりますので、ここを疎かにすることは絶対にできません。
だって、どこまで行こうが競馬はタイム競争の範疇を超えることはありませんから。

はい、今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。

良ければまた読んでください。それではまた。

※競馬解雇は予想屋ではありません。 


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