阪神JF ソダシを差し切るのはこの馬② オパールムーン

こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。

様々な予想ファクターは良質なタイム分析の上に成り立つ!
「まずはタイムを分析からやろうぜ!」
をコンセプトに、皆さんにとって「痒い所に手が届く馬」を分析していきたいと思って記事を書いています。


=余談=
競馬解雇ではソダシについて過去2走分のタイム分析回顧記事を書いています。
その中でソダシに感じるのは決め手の不足です。
札幌2歳Sについてはハイペースのレコード決着だったので致し方無い部分があったかと思います。
アルテミスSは全体時計が平均以下だったにも関わらず、上り時計も同様に平均以下だった点を皆さんは理解しているでしょうか?
多くの人が「重賞で先行して33秒台の上りで完勝」というイメージを持っているならばそこが狙い目だと考えます。

今回は、決め手不足のソダシを決め手勝負になりやすい阪神1600mで差し切るかもしれない馬を考察していきます。

今回はオパールムーン

それでは本編をどうぞ。

【ファンタジーステークス分析】

~血統~
オパールムーン
父 ヴィクトワールピサ
母 コパノマルコリーニ  母父 マヤノトップガン

産駒のイメージとしては、父の優等生な先行抜け出しとは違い、どちらかと言うと大雑把な競馬をする方がズバッと嵌ってる感じ。


~馬場傾向・タイム分析~

※分析方法は以下の手順で実施

①過去5年の平均勝ち時計とのタイム差を計算
 (クラス平均1.00.0で決勝タイム59.0なら1秒がタイム差)
②比較したタイム差を100m単位で算出
 (レースが1000mだった場合、100mあたり-0.1のタイム差)
③100mのタイム差の平均値を算出
 (他のレースの分析結果が-0.1、-0.2、±0の場合-0.1が平均値)
④平均値を分析レースの距離で計算
 (1600mのレースを分析する場合、-0.1×16=-1.6秒)
⑤計算結果をクラス平均値に入力
 (クラス平均が1.36.0の時-1.6を入力=1.34.4)
⑥実際の走破タイムとの差を比較する
 (分析レースのタイムが1.33.0ならば想定より1.4早いとなる)

①~③で当日の馬場傾向を算出します。
これにより当日が時計がかかる馬場なのか早い馬場なのかがわかります。
④~⑥で馬場差を加味した上で、実際の走破時計を分析します。


当日は新馬戦と該当レースを除き4鞍の芝レースが実施された

各芝レースの内容が以下の通り。

条件 距離 
勝ち馬の全体時計(決勝タイム・クラス平均)
上り3ハロン時計(決勝タイム・クラス平均)
の順で記載
(※2015年以降同クラス同時期良馬場平均)

3R 2歳未勝利     1400m 
  全体タイム    (1.20.4・1.22.3) -1.9
  上がり3ハロン  (34.3・35.3)-1.0
4R 2歳未勝利     1800m 
  全体タイム    (1.46.0・1.48.4) -2.4
  上がり3ハロン  (34.9・34.6) +0.3
9R 3歳以上2勝   1800m
  全体タイム    (1.45.0・1.47.6) -2.6
  上がり3ハロン  (33.5・34.3) -0.8
12R 3歳以上1勝   1800m
  全体タイム    (1.45.4・1.47.1) -1.7
  上がり3ハロン  (33.6・34.1) -0.5


このタイム差を100m辺りで計算すると
それぞれ
全体(-0.14、-0.13、-0.14、-0.09)
全体平均(-0.125)
上がり(-0.167、+0.05、-0.133、-0.083)
上り平均(-0.075)


結果からわかる当日の芝の傾向は

全体時計 早い~かなり早い
上り時計 早い

算出結果をファンタジーSの距離で計算

(全体1400m×-0.125)=-1.8・・・①
(上がり600m×-0.075)=-0.5・・・②

(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)


①②を過去5年の同クラス平均勝ち時計に落とし込む
(※平均は2015年以降良馬場開催)

ファンタジーS賞の平均勝ち時計は
(阪神開催のため万両賞で算出しています)

平均全体  1.21.5・・・③
平均上り  34.9・・・④


③、④に(①全体-1.8、②上り-0.5)
を入力

ファンタジーSの想定タイムを算出
全体想定  1.19.7
上り想定  34.4
   


オパールムーンの走破タイム

全体    1.20.2
上り    33.5 
  

したがって

全体時計→ 想定より「+0.5秒」
上り時計→ 想定より「-0.9秒」


~考察~
先日考察したサトノレイナスと同様に、全体時計は平均以下だが上り時計は突き抜けているタイプ。
ただし、今回のオパールムーンについては、1400mから1600mに距離が延長することで追走については気にならない感じ。
後はどれだけ展開が合うかだけ。
実際メイケイエールにはしっかり負けているところは一応考えておく必要はあるが、メイケイエールは折り合いに不安があるので±0の感覚。

実際、ヴィクトワールピサの産駒成績は1600mより1400m、1800mの方が数字が良い所が気になるので、頭という感じではなく紐の相手として買う方が良いかもしれない。


~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。


血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。

未来を「想像する」ファクターを使う事前段階として、必ず時計(タイム)の評価は必須となりますので、ここを疎かにすることは絶対にできません。
だって、どこまで行こうが競馬はタイム競争の範疇を超えることはありませんから。

はい、今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。

良ければまた読んでください。それではまた。

※競馬解雇は予想屋ではありません。

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