ジャパンカップ タイム分析 負けたことがあるというのが…

こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。

色々な予想ファクターはタイム分析の上に成り立つ!
まずレースタイムを分析しようぜ!をコンセプトに皆さんにとって「痒い所に手が届く馬」を分析していきたいと思って記事を書いています。

=余談=
歴史に残るレース。
1着という結果以外が許されない3頭がそれぞれのプライドを賭けて臨んだ一戦。
皆さんご存じの通り現役最強「アーモンドアイ」が最強のままターフを去っていきました。
そこに堂々と挑んだ若き三冠馬2頭。
負けはしたが出走して良かったと思う。最強馬に挑戦したからこそ、今後の活躍に対しファンの声援はさらに大きくなるはずだ。
名作スラムダンクの名セリフ「負けたことがあるということがいつか大きな財産になる」これをこれからの馬生で実現してほしい。

それでは本編をどうぞ。


【ジャパンカップ分析】

~血統~
アーモンドアイ
父 ロードカナロア
母 フサイチパンドラ  母父 サンデーサイレンス

いまさら私が解説するまでも無いですね。
現役最強馬。


~馬場傾向・タイム分析~
※分析方法は以下の手順で実施
①各レースの過去5年同クラス平均勝ち時計とのタイム差を比較
②比較したタイム差を100m単位で算出
③100mあたりの馬場差の平均値を算出(当日の馬場傾向が出る)
④馬場差を分析レースの距離に落とし込む(当日の想定タイムが出る)
⑤実際の走破タイムとの差を比較する(想定タイムより早い?遅い?)


当日は新馬戦とJCを除き5鞍の芝レースが実施された。

各芝レースの内容が以下の通り。

条件 距離 
勝ち馬の全体時計(決勝タイム・クラス平均)
上り3ハロン時計(決勝タイム・クラス平均)
の順で記載
(※2015年以降同クラス同時期良馬場平均)

2R 2歳未勝利  1600m 
  全体タイム    (1.35.3・1.35.5) -0.2
  上がり3ハロン  (34.9・34.6) +0.3
3R 2歳未勝利   2000m 
  全体タイム    (2.01.4・2.02.3) -0.9
  上がり3ハロン  (35.0・34.5) +0.5
8R 2歳以上1勝クラス 1600m
  全体タイム    (1.35.2・1.34.8) +0.4
  上がり3ハロン  (33.6・34.1) -0.5
9R 3歳以上2勝クラス 2000m 
  全体タイム    (2.01.6・2.00.8) +0.8
  上がり3ハロン  (34.0・34.0) ±0
11R 3歳以上3勝クラス  2000m 
  全体タイム    (2.00.7・1.59.9) +0.8
  上がり3ハロン  (33.5・33.6) -0.1


このタイム差を100m辺りで計算すると
それぞれ
全体(-0.01、-0.04、+0.03、+0.04、+0.04)
平均(+0.012)
上がり(+0.05、+0.083、-0.083、±0、-0.017)
平均(+0.006)

となる。

以上の結果からわかる当日の芝の傾向は
全体時計 平均
上り時計 平均

100mの平均値をジャパンカップの距離で計算する。
(全体2400m×+0.012)
(上がり600m×+0.006)

計算すると
全体時計で-0.2
上り時計で±0 
 
となる。
(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)

次に、この計算結果を過去5年のJC平均勝ち時計に入力する。
(※平均は2015年以降良馬場開催)


平均勝ち時計は

全体時計で 2.23.7(クラス平均タイム)
上り時計で 34.4 (クラス平均タイム)

これに馬場差(全体+0.2、上り±0)を入力すると

全体時計  2.23.9 (想定決勝タイム)
上り時計  34.4  (想定上りタイム) 
  

この算出結果が、
この日のJCの予想勝ち時計となる。

実際の決勝タイムは

全体時計  2.23.0
上り時計  34.7
    

つまりアーモンドアイは
全体時計で想定より「0.9秒」早く
上り時計で想定より「0.3秒」遅く
走ったこととなる。


~考察~
キセキの演出した乱ペースの結果、非常にレベルの高い決勝タイムとなっています。想定タイムより1秒近く早いです。
その結果上りが少し想定よりも遅いですが、これはどうという話ではありません。「競馬は競争」最終的には勝ち時計が全てです。
ほんとルメールも上手いです。4角あそこにいたら一番良いだろうなと想像するところに居ますからね。あそこの位置なら無駄に外に行くロスを無くせますからね。
コントレイルも良い脚で伸びてはいました。追い出しの時の反応は突き抜けるかと思いましたが、結局届かず完敗と言うほかないでしょう。多少ポジション取りの差もあったでしょうが、ほんとに多少程度だったと思います。現時点では力足らずでした。
デアリングタクトは一番早くから手が動いていた割に最後はもう一回しぶとく伸びています。斤量の恩恵もありましたが、なんだかんだ2番目の上り時計で伸びているのは立派。最後3着までもっていく勝負根性もありました。
3歳馬2頭だけが全体時計、上りタイム共に想定タイムの範囲内でしたので、負けはしましたが、強い内容だったかと思います。


~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。


血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。

未来を「想像する」ファクターを使う事前段階として、必ず時計(タイム)の評価は必須となりますので、ここを疎かにすることは絶対にできません。
だって、どこまで行こうが競馬はタイム競争の範疇を超えることはありませんからね。

はい、今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。

良ければまた読んでください。それではまた。

※競馬解雇は予想屋ではありません。

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