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名前と運動会の関係性

次女の名前には海という漢字が入っている。

私の父は、船乗りだった…のではないが船を運航する会社で働いて、
定年退職してもうだいぶたつ。

うちの長女のときも、他の孫が生まれたときも
名前をつけるときに全く介入しなかった父が、次女が生まれる数日前

「海〇って名前はどうだ」

と突然いった。
父は働いてた会社もお仕事も本当に好きだったんだなあ。

実は候補の名前を考えては字画を調べていたのだが、
気に入ってた名前は漢字にするとことごとく
字数としてはイマイチでどん詰まっていたのだった。

父の考えた名前は、呼び名としてはめちゃくちゃオーソドックスな
私と同世代にもいる名前だけれど海という漢字を使うケースは
いまだかつでみたことがない。
はっきりいうとイマドキではない名前だけれど漢字にすると
ちょっといい感じ、
そして字画数も申し分なかった。

不思議なほどピッタリとあてはまった名前だ。

そんな経緯で名付けられた次女は現在小学4年だが
この年齢、行事になると何故かやたらと雨にやられるのだった。

幼稚園の入園式は土砂降りだったし、
遠足は雨で動物園から屋内施設になるし
幼稚園3年間の運動会は全て予定通りの日程では開催されず
年長に至っては、2週連続で雨で順延してとうとう中止。

海というサンズイの漢字をもつ次女の運命か。

小学校に進学しても土砂降りとまではいかなくても
行事のある日は微妙に天気が悪いのは長女より多い気がする。
快晴に恵まれた記憶がほとんどない。

そんな次女が1年生のとき、小学生初めての運動会は春だった。
小学校は前年まで運動会は秋だったのが、その年から春になった。
あの幼稚園3年間の秋の悪夢からの解放!

そして運動会予定の数日前から
開催日の土曜日の天気予報はなんと快晴だった。
やっと、本当にやっと、晴れの中かけっこができる。

何の疑いもなく本人は楽しみにしていた。
親子で楽しみにしていた、といいたいところだが
運動会といえばのお弁当を作るという
現代日本の、主に母の役割に 母はすこーし気を重くしていた。

・・・・が。

運動会前々日、次女の肌になんかぽつっと赤い発疹ができている。
痒い、と。

何かにかぶれたのかな?くらいのつもりで皮膚科を受診すると
そこで診断されたのは

【水疱瘡】

みずぼうそう、ですか。よりによって『みず』。ですか。

やっとお天気になると思ったら、それですか。
学校は晴れたけれど次女には雨の洗礼。

快晴で子ども達の声の歓声が聞こえる当日。
まるで土砂降りの日のように母子は家の中で過ごしたのだった。

そして今年は今週末が運動会。
曇りの予報が日が近づくにつれて晴マークがみえてきた。
今年はなにも、ありませんように。
ダンスが踊れますように。

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