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Netflixのミステリードラマ

映画はどのジャンルもまんべんなく観る方だと思いますが、小説はミステリーが9割です。
ドラマもミステリー、スリラー、サスペンスというジャンルをよく観てると思います。
で、たぶんこれアルゴリズム的なあれだと思うんですがNetflixで同じようなドラマを連続して観るとどんどん「こんなのもありますぜ〜?」とトップ画面の目立つ場所にミステリードラマが出てくるように…。
しかももれなくおもしろいのでやめられない。
おもしろいのと同時に、配信作品はいまや映画以上に残酷、ショッキング、性的描写などの表現の自由度が高いのでサスペンスとなるとその事件の鬱展開が結構重い。
けどその分、コンプライアンス方面はきっちりしてるのでそういう意味ではとても安心して観られます。

という事で最近観たNetflixオリジナルのミステリードラマをかいつまんで紹介&感想を。

真夜中のミサ

『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』など、定期的にNetflixに良質ホラーを公開してくれるマイク・フラナガン監督作。
『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』が素晴らしかったのでこれも配信されてすぐに飛びついて観た人が多かったと思います。
ゴシックホラーというジャンルなんですが時代は現代。
キリスト教も、日曜のミサもなかなか馴染みのない大半の日本人からすると「こんな事ある??」っていう非日常世界なんですが、孤島や田舎に住んだ事がある人にはちょっと「あるある」かも。
転がる石がどんどん大きくなって最後は荒ぶる大岩が島全体を破壊し尽くす…みたいな増幅系恐怖が連続ドラマならではの演出でゾクゾクしました。
途中で起きる転換には視聴者全員「ええーーーっ」って声出して驚いたんじゃないかな。
1人の人物に起きる悲劇をもって一抹の安堵が訪れた事が示される…っていうラストの皮肉さもたまらない。
これから観る人は主人公の部屋に貼られた90年代映画ポスターが何だったか覚えておくと後でおもしろいです。

チェスナットマン

デンマークのミステリー小説原作の猟奇サスペンス。
Netflixオリジナルは普段あまり目にしない国のドラマを見られるのも楽しみの1つです。
北欧サスペンス、と聞くだけで「寒そうで怖い!」と期待してしまう。
「Netflixから予算もらったぞ、さあ何作る?」となって、各国がどんな作品を作るのか?というのはその国の色みたいなものが見える気がしておもしろい。
このストーリーは連続殺人の根元に「行き過ぎた聖母崇拝」とでも言うべき「母親は母親になったら母親らしく全身全霊で子供を守るべきだ!(父親はそうでなくてもいい)」みたいな社会の意識を浮き彫りにしているのが現代的だなと思うと同時に、こういう問題ってジェンダーバランスの意識が高いとされている北欧にもまだまだ根付いてるんだなと思いました。

ヴァルハラ連続殺人事件

続いてこちらはアイスランド発サスペンス。
おもしろいのが先述した『チェスナットマン』と同様に
・シングルマザーの刑事が主人公
・仕事と家庭の両立が大変で子供が反抗的
・よそから派遣された男性刑事とコンビを組む
…という要素がある事。
(ネタバレになるので書きませんがあと2つあります)
犯人を追う過程でとある過去の事件が明らかになっていく…というのはサスペンスあるあるですが、このドラマのそれは本当に凄惨で心底嫌〜〜な気分になります。

The Sinner ー隠された理由ー

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こちらは現在シーズン3までNetflixオリジナルとして配信されているんですがシーズン1(2017年製作)のみwowowで先行放送されていたみたいです。
今シーズン2の途中まで見たところですが、シーズン1がとにかくすごかった!
事件が発生する1話の時点では本当に動機も何もかもが謎すぎて「あれ?てっきり犯罪ものだと思ってたのにもしかして呪いとか超常現象ものなのかな?」ととまどったぐらい。
けどだんだんと犯罪の輪郭が浮かび上がってくる…その過程がなんとも見事でした。
主人公にトラウマを植え付けた真犯人は誰なのか?
悪夢の舞台となったあの部屋はどこなのか?
…が最後の最後まで二転三転して、サスペンスとしてなんとも贅沢。
ビル・プルマン演じる刑事が毎シーズン事件を解決する構成で、この刑事も問題を抱えてるっていうのはよくある設定ですが、それにしても結構厄介な問題だな〜〜っていうのがおもしろいところ。

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