行政書士の試験問題がわたくし的にはツマラナクなっていた

そういえば行政書士については、ブログでもnoteでもほとんど書いていません。

私が行政書士試験に合格したのは昭和62年度です。古い話ですね。
まだ比較的易しかった頃で、ミニ公務員試験のような問題だったと記憶しています。法律科目だけではなく教養問題もありましたから。

あと800字くらいの小論文。
たしか前年までは小論文ではなく作文!だったかな。この年から小論文に変わったらしいのですが、それを知らずに会場で試験問題を見てちょっと焦りました(笑)

その後知らない間に試験制度が変わったようなので、試験実施機関のサイトで公開されている昨年度の問題を見てみました。
著作権の関係で何問か公開されていないのは、ウワ~と思いましたが…

全60問のうち法令は5肢択一式が40問、多肢選択式が3問、40字程度の記述式が3問。一般知識は5肢択一式で14問です。

かつては教養問題に数的処理・判断推理的な問題や、自然科学系の問題もあった記憶があります。現在の一般知識問題を見るとそれらは皆無ですね。
個人情報保護をはじめとする新聞で報道されているような記事を読んでいれば十分解答できそうな感じです。

まあ行政書士は実務では扱う範囲が広いので、開業したての方は専門を
決めるのに勉強会に通うようです。
ですから試験は実務に直結する知識を試そうというのは難しいのでしょう。
法律科目は憲法・行政法・民法・商法を中心に、幅広い知識を問う形になるのは分かります。

たぶん法学部出身者なら、真面目に授業を受けていれば、記憶のどこかに
ひっかかっているはずなので、改めて勉強すればさほど困難ではないはず…です。

でも個人的につまんねーなあと思うのは、前述の自然科学系の問題がなくなったことと、小論文がなくなったことですね。
前者は問題数は少なかったですが、私のように自然科学系を含めた雑学好きな人には得点源なんですよ。

後者の小論文は決して難しいテーマではなく、誰でも何かは書けるはずですが、短時間でまとまった文章を書ける人って、意外と多くありません。
もちろんブログやnoteで書きまくってる人には信じられないしょうけど、「うーん…」と唸っちゃう人は多い。

実務で臨機応変にいろいろな文書や図を、パパッと作成する能力を測るには悪くないと思うんですがねえ。中には家系図を作ってくれという依頼もあるそうですし。

そういう点で800字の小論文って意味があったと思うのですが、採点に時間がかかるのが嫌われたんですかね。

ただ現在の記述式の問題は、応用問題として法的解決方法を問うており、より法律職っぽい問題になったとも思うので、あっても悪くはないです。
昨年度の試験でいえば、問題44の農地転用許可の訴訟についてはパッと分からなかったし。

ここまで読んでお気づきの方もいらっしゃるでしょうけど、私は何でもありの試験や仕事って嫌いじゃありません。(逆にそうじゃないと専門性の高い人に太刀打ちできないという…)

行政書士という士業は、工夫次第でいろいろできそうなのが魅力的です。
30代のいっとき、日本行政書士会連合会が発行していた「月刊日本行政」という会誌を個人的に定期購読していたこともありますし。会員以外でもお金を払えば購読できたのです。現在はなんとPDFで読めるんですねえ。

今後専業ではないけど、開業する可能性はあります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?