琉球新報・文化面のエッセー「落ち穂」に掲載いただいた文章を転載しています。
2020.7〜12月。毎月2回載ります。
その度に、こちらでもUPしていこうと思います。
文章を書くに…
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2020年9月の記事一覧
琉球新報・落ち穂 第6回掲載エッセー
「紋様の魔法」
紋様に惹かれたのはいつだったろう。本当に小さな頃から、原始的な紋様、縄文土器に描かれているような渦巻きや、アール・デコ紋様が好みだったのは覚えている。多感な高校生〜専門学校時代、ビアズリーの繊細な白黒の世界や、フンデルトヴァッサーの鮮やかな曲線の世界に憧れていた。来沖し、紅型染めをはじめた頃は古典柄を模倣するところから学んだのだが、日本の影響からくる花鳥風月に季節感がなく(藤の
琉球新報・落ち穂掲載 第5回エッセー
「着物を纏うこと」
わたしが「着物」に興味をもったのは、忘れもしない2014年。ベトナムのハノイで参加したグループ展でのことだった。ハノイ在住の友人が発起人となり開催されたグループ展だったが、現地の日本人大使館の方々に大変お世
話になった。彼女らは、いつも公式な場所(その展示会のオープニングパーティーなど)では着物を纏っていた。わたしたちグループ展メンバーも浴衣で参加した。着物がこれだけ大
琉球新報掲載・落ち穂 第4回目エッセー
「言葉を綴ること」
詩人・白井明大さんと初めて会ったのは、2年前の7月だった。
SNSで白井さんの存在を知ったのだが「詩人」という人に、大変興味をもったことを、よく覚えている。
お話する中で、白井さんが学生に半年間、詩のクラスをを待っていることを知り、ぜひ、わたしも教えてほしい!っと挙手したのが、はじまりだった。
翌月8月から、2カ月に1度というペースでワークショップ(WS)を開催し今に至る