ノーブラで外出して気づいた事〜非日常を味わいたければノーブラで街に出よ

今日は恋愛も婚活も全く関係ない、どうでもいい話をしようと思う。ノーブラというのはノーブランドの略ではない。言わずと知れたノーブラジャーのことだ。

これはお色気満載のエロ系ワクワク話ではない。ブラを脱ぎ捨てて女性を解放しようという高尚な話でもないし、実はノーブラの方が健康にいいみたいな役に立つ話でもない。

ただ、私がここ数十年、外出するときには必ずつけていたブラジャーを、生まれて初めてつけないで出かけた記念すべき半日の話を書いただけだ。暇で暇でしょうがない人だけ読み進めてもらえると嬉しい。

なぜブラをつけ忘れたのか

私は無職なのでコロナも自粛も関係なく、ほぼ毎日ステイホームである。しかしサラリーマン時代の習慣が抜けず、朝は比較的早く起き、起きたら洋服に着替え、誰にも会わないが一応軽く化粧をする。

こういう生活をしているので、基本的にブラをつけ忘れることはないのだ。

息を吐くように、無意識レベルでパンツを履いて、ブラをつける。

そんな当たり前の日常で、何故つけ忘れてしまったのかというと、外出前にシャワーを浴びた際、新鮮なブラとパンツに着替える予定が、ブラだけ洗面所に持っていくのを忘れてしまったのだ。

しかし、部屋まで裸でブラを取りに行くのは寒すぎる。とりあえず後で付ければいっか、ということでヒートテックを着て分厚いセーターを着てしまったのだ。これが間違いの始まりだった。

その日は美容院に行く予定で、私は化粧をしながら自分の姿を見て、「この化粧の濃さと、異常に長い髪の毛、もしかして私、引田天功っぽい・・・？」と、考えていた。

アラフォーで髪が長くて素敵なのは安室ちゃんくらいなもので、一般人で黒髪で超ロングなアラフォーって怖いよね。

このまま怪しげなイリュージョニスト路線を突き進むか、イメチェンするかで頭が一杯なまま、いつしか出発の時間になり慌てて家を飛び出した。

そして、駅の改札を入り階段を登り出した瞬間、「あ、れれれ？！？！」

階段を登る振動でいつもと違う感覚に気づき、さり気なく肩紐を確認してみると、、、な、ナッシング？！一瞬さーっと嫌な汗をかいたが、ここで戻ったら完全に遅刻。さぁ、ナヲ子よ。行くか、戻るか、どっちだー。

３秒程迷ったが、コート着てるし、セーターはざっくりした厚手の生地だし、大丈夫じゃない？？と思い、れれれのれ〜と呟きながら電車に乗り込んだのであった。

誰も見ていないのに落ち着かない自意識過剰なノーブラ女

ブラは普段つけていることが当たり前なので、日常的にその存在を意識することはない。しかし、いざなくなるとこれほどまでに落ちつかないなんて！

空気みたいな存在だけど、いなくなった途端にそのありがたみがわかる家族みたいな存在ではないか。オーマイブラジャー、マイトレジャー！

そして絶対の絶対に誰も気がつくはずはないのに、まぁ電車の中は落ち着かない。

「この車内で私以外にノーブラな人いるのかな」、「知ってる？わたしノーブラなのよ」という他人の目を気にした妄想から、「そもそも女性はいつからブラをつけることになったのか」、「海外セレブの間でなぜノーブラ流行ってんのか」といった疑問まで頭の中はブラのことだらけ。

締め付けるものがないから、解放感いっぱいになるはずが、完全にブラ神に支配されている自分がいた。道を歩いていても違和感がありすぎて、美容院でコートを脱いだらバレるんじゃないかと不安にかられた。

そうこうしているうちに店に到着し、コートを預け恐る恐る鏡越しに自分の姿を確認すると・・・、なーんだ、全然大丈夫じゃん！

それより何より、普段姿勢の良さがトレードマークの自分が、猫背で前のめりになっていたのに驚いた。姿勢がいいと胸が強調されてしまうから、無意識に前屈みに縮こまっていたらしい。

姿勢が悪いと、だらしなくて自信なさそうで年取って見えるものだな。

この先万が一、またノーブラで外出することがあったとしても、海外セレブのように「あえてのノーブラ」と思わせるくらい堂々と歩いた方がいいなと思った。

非日常を味わいたければノーブラで街にでよ

そして誰にも気づかれないことに気が大きくなると、次第にノーブラが心地よくなってきた。

まず、体感的にはいつもより胸が揺れるので、巨乳の擬似体験が出来る。普段はその存在をほとんど感じることのない自分の胸が、思いっきり自己主張しているのだ。

よしよし、いつも隠して寄せたり上げたりごめんよ。今日は思いっきり揺れてくれ！

そして胸の存在を感じると、自分が女であることを意識せざるを得ない。これがいい。女として生きていることを再認識させてくれるおっぱいはすごい。

更に、普通の日本人女性は大抵の場合ブラをつけて歩いているこのご時世、自分はノーブラなのに堂々と街を闊歩するこの特別感。なぜか自信や優越感に似た感情が湧き上がる不思議・・・。

これはやった人しか分からない。

何てないことない日常が、ノーブラで出かけただけでこんなにも新鮮に見えるなんて驚きだ。

しかし、夏の薄着の時はさすがに無理だと思うので、試してみるなら今のうち。ノーマスクでは白い目で見られてしまうが、ノーブラで出かけても誰も文句は言わない。

普段、ありえないと思う常識を破ってみることで、脳内に新しい刺激が与えられ小さな発見や驚きが生まれる。（最後に一応それっぽいことを言ってみただけで深い意味はない）

人に迷惑をかけずに気軽に体験できるノーブラ外出。オススメはしないがうっかり忘れた時も慌てずに堂々としていれば、自分だけの秘密として楽しめるだろう。勇気のある人は試した感想を聞かせて欲しい！

どうでもよすぎてまとまらなくなってきたので、この辺で終わりにする。ここまで付き合ってくれたあなたにブラ神の御加護がありますように。

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