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今、聖飢魔IIを聞くならCDをオススメするワケ

デーモン閣下率いる聖飢魔II。1999年に解散してからも人気は根強く、今では配信で楽曲を購入できますが、アルバムをフルで聴くならCDを強くオススメしたい!ただ好きなだけの音楽ド素人が、CDを選んでほしい理由を語ります。

なお聖飢魔IIには「大教典(アルバム)」とか「最大小教典(マキシシングル)」とか「活動絵巻教典(ビデオ・DVD)」とか「構成員(メンバー)」とか「戦闘服(衣装)」とかそういう言葉があるのですが、今回はわかりやすくそういうの抜きで進めますのでご了承ください。

※タイトル画像は私物です

過去のアルバムがBSCD2で再版されている

解散までにリリースされてきたアルバムが、リマスタリングされてブルースペックCD2で再リリースされているのです。

ブルースペックCD2(BSCD2)は、ソニーが開発したなんかすごくめちゃくちゃ音がいいCDで、従来のCDプレイヤーでそのまま再生できる規格です。ただでさえ音がよいCDなのに、そのうえ現在の技術でもってリマスタリングされているので、音がよくないわけがないんですよ。

だからめちゃくちゃ音がいい

なんかすごいCDに、リマスタリングの音が入っていたら、音楽のことに詳しくない私でも音がいいんだろうなということがわかります。そして、実際に聴いてみたら……ほんとにめちゃくちゃ音がいい!!!

特に90年代前半くらいまでにリリースされたアルバムの再販版は、全然音が違います。今まで聞こえづらかった小さな音も聞き取りやすいし、聞こえてなかった音まで聞こえているような。
さらに全体の音圧?が上がって?いるようで、過去のCDよりも音が大きくクリアに聞こえるのです。あれです、あの、いわゆる「音の解像度が高い!」(言いたいだけ)状態です。

CDだからアートワークが手元にある

配信で曲を買うのはとっても手軽だけど(私もときどき買います)、CDのよさはディスクやブックレットを手に取って見られることにもあると思うのです。
聖飢魔IIの再販版BSCD2も、当時のブックレットがきちんと再現されています。古いものは、当時のブックレットをスキャンして印刷したかな?という印象がありますが、普通に見る分にはまったく問題ない仕上がりです。

しかも、再販表記が追加されているものの、帯もついてくるのですよ。当時とほとんど同じ状態で、新品のCDが買えるというのは、なかなかとんでもない嬉しさです。
(ちなみに背面デザインは、BMGからリリースされたものも、すべて当時のソニーのような仕様になっています)

歌詞や作詞作曲者がわかるのはもちろん、ブックレットのビジュアルがあるだけで、そのアルバムの世界観をより感じ取りやすいんじゃないでしょうか。

特に聖飢魔IIは1枚のアルバムにテーマを持たせていることが多いので、手に取って帯やブックレットを見れば、また理解が深まると思います。

しかも1枚1,800円(税抜)~とお安い

日本のCDアルバムは1枚3,000円前後が一般的。聖飢魔IIが現役のときも、だいたいそのくらいのお値段でした。そんなアルバムが、アートワークもほぼそのままに、音までよくなって1枚1,800円(税抜)から買えるとか……いい時代になったなあ!!!

当時はお小遣いやお年玉をやりくりして少しずつ買い集めたり、新譜のためにお金を取っておいたりしたものですが、1枚1,800円(税抜)ならちょっとのやりくりでもそこそこまとめて買えるのが嬉しいところです。

とりあえず好きな曲が入った1枚を買ってみて

全部買えとは申しません(私もまだ全部集めてません)。でもとりあえず、好きな曲が入ったアルバムを1枚買ってみるところから始めてみてください。旧盤を持ってる人は、同じのを買って音を聞き比べてみてください。

そして、買ってリッピングしてからも、たまにCDで聴いてみてください。聞こえる音が増えて、好きだった曲をより好きになるかもしれないし、新しく好きな曲が増えるかもしれません。

ハイレゾとか高音質の配信は利用したことがないので比較できませんけど、少なくともCDで聴くのとApple Lossless(iTunesのリッピングで一番音質がいい)で聴くのとでは、CDのほうがやっぱりよく聞こえたと感じています。

私が感動したこの体験を、ちょっとでも多くの人に体験してもらえますように!

おまけ:私が最初に買った1枚と2枚のBSCD2

再販されていたことは知っていたものの、まあいいか……と放置していた再販版を買うことになったきっかけは、2016年にまとめて再販されたソロ活動のアルバムでした。
その中の1枚がエース清水「TIME AXIS」です。

90年代にリリースされた各ソロアルバムの中でも、おそらくいちばんたくさん聴いていたもので、これのリマスタリング再販を知ったときに「これは絶対買う、とりあえず2枚は買う」と、予約してお通販しました。

そしたらもう、全然音が違う!ハッキリくっきりしてる!よく聞き込んでいたし、今でもよく聴くアルバムだからこそ、音の違いがすぐにわかったんでしょうね。

同じような仕様でリリースされているなら、聖飢魔IIのも買わなきゃダメだ!と、数あるアルバムの中から、最初に「BIG TIME CHANGES」「THE OUTER MISSION」を買おう、とすぐに決めました。

「THE OUTER MISSION」はレベッカの土橋安騎夫氏をプロデューサーに迎えた名作で、ファンの中でも人気が高い1枚。その前作にあたる「BIG TIME CHANGES」は、解散まで走り抜けた最終メンバーが揃って、初めてリリースしたアルバムです。
どちらも買った当初から好きなアルバムなんですけど、「BIG TIME CHANGES」なんて聴きすぎたせいか、CDケースが無茶な角度まで自然と開いちゃう仕様になってしまいましたからね。なんてこった……。

2枚一緒に買って、ヘッドホンでBSCD2の音を聴きました。本当にクリアでよく聞こえる。どちらもリリースが80年代後半の作品なので、リマスタリングされた音と、旧盤との音の違いがわかりやすいと感じました。

そしてこの2枚を最初に買おうと決めたこと、当時から好きでよく聴いていたことを振り返って気づきました。「BIG TIME CHANGES」も「THE OUTER MISSION」も、聖飢魔IIのアルバムの中でエース清水長官の曲がタイトルチューンになってる2枚なんです。逆にいえば、長官の曲がタイトルチューンになっているのは、この2枚だけ。(聖飢魔IIの場合、アルバムにタイトルチューンが収録されていることは多くないのですが)

そして最初に買ったBSCD2は長官ソロアルバムの「TIME AXIS」……。なるほど私は単純に、長官やACEさんのギターと曲が好きなんだな……と再確認したのでした。

しかもこの2枚だけで、実は最終メンバー全員が作った曲が聴けちゃうんですよね。私がリアルタイムで追いかけてきた、最終メンバーが作る「聖飢魔IIの世界観」がわかりやすいのも、この2枚のアルバムが大好きな理由なのかもしれません。

そのほかにも「THE OUTER MISSION」収録の「WINNER!」は、好きなだけじゃなく、ちょっとした縁を感じ思い入れがあるのですが、それはまた別のお話。

好きなことを好きなようにほめています