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似た者同士の恋愛だと思っていた。

初めて会った時、彼と自分は似てると思った。
話してて違和感がなく、お互いよく笑ってたから。
彼から告白された時も「似た者同士だし、きっとうまくいく」と思っていた。


が。
逆だった。
「似た者同士」ではない。
「正反対のふたり」だったのだ。


例えば。
付き合って最初の私の誕生日にお揃いのスニーカーを買おうということになった。
メーカーなども何となく決めていた。
それなのに想像以上に難航した。
なんせ色の好みが合わない。

彼は白がいい。
私は黒がいい。

じゃあ色違いでいいじゃんと思ったが、彼がどうしてもお揃いが良いと言う。
結局、白でも黒でもない黄色になった。
メーカーも当初の予定とは違うものになった。
(誤解がないよう言っておくが、このスニーカーもめちゃくちゃ気に入っている。黄色も希望色のひとつだったので)


この他にも。
・お笑いの好みが真逆(彼は一発ギャグやスピーディな勢いのあるネタが好き、私は作り込んだストーリー性のあるネタが好き)。
・彼の大好物(豆腐や春雨)が私はあまり好きではない。
・彼はネット苦手活字苦手のテレビ好き、私はテレビ苦手の読書&ゲーム好き。
・彼は義理人情に厚く理屈より感情優先タイプ、私は感情よりまず論理的に筋を通すタイプ。
・彼は思ったことを察して欲しい、私はハッキリ言ってくれないとわからない。


改めて書き出してみると何だか私の方が男性的だけど、まぁこんな感じのふたりなのである。
では、こんな感じのふたりが付き合うとどうなるか。


結果:めちゃくちゃ仲良し


付き合って三年近く。
私たちはケンカしたことがない。
これは恐らく

「好みや性格が逆でも根本的な価値観が同じ」

というところがあるからだと思う。
好みが違っても私たちはスニーカーが好きだし、選ぶ色が違っても好きな服の系統は同じ。
好みは違ってもお笑いが好きなのは同じ。
好物は多少違ってもふたりとも好き嫌いが少ないから(彼は嫌いな食べ物ゼロ!)食事で揉めることはない。
また、食事や買い物などでは些細な嗜好の違いより金銭感覚が重要で、その辺り私たちはバッチリ合致している。


あと性格の違い。
私は今まで性格が似ている方が穏やかに仲良く付き合えると思ってた。
だけど今、真逆のふたりが仲良く過ごせてるのは

「お互いがお互いを補完している」
「お互いが相手を尊敬している」

からだと思う。

彼は私のことを「頭が良い」と表現する。
私は彼のことを「器量が大きい」と言う。
私は彼よりは後先を考えて行動するけど、彼のように損得勘定抜きに優しさだけで動くことは出来ない。

結局のところ「相性」なんだろうな。

ちなみに彼は私と初めて会った後
「この人は自分にないものを持ってる」
と思ったそうだ。
だから好きになった、一緒にいたいと思ったと。
彼は最初から見抜いていたのだ。






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