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エンジニア系記事まとめ

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エンジニアに関する記事をまとめたマガジンです
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2022年9月の記事一覧

ユーザーの走行ログから目に見えない課題を改善した話

はじめにこんにちは、てぃーまさです。 ナビゲーション向けの測位技術の研究開発を担当しています。 当社では正確なナビゲーションをお届けするためユーザーからいただいたご意見をもとに精度改善に取り組んでいます。 ご意見は多種多様にあるためナビゲーションに関するご意見の内容を分類し、件数の多いものから改善を進めています。 (参考) 一方で、ご意見の少ない課題や、ご意見に表れていない課題がないということではありません。 今回は、そのような目に見えない課題をユーザーの移動ログから発見し

ExternalのApplication Load Balancer(ALB)をAPIGateway+InternalのALBに置き換えてみた

はじめにこんにちは、はまです。 ナビタイムジャパンでインフラ環境の管理・構築・運用を担当しています。 当社はAmazon Web Service(AWS)を主軸としてサービスを構築しており、 今回は、コスト削減を目的として実施した、 外部受付用のApplication Load Balancer(ALB, 以後ExternalALB)を Amazon API Gateway(APIGateway) + 内部受付用のALB(以後InternalALB)に置き換えた話をさせてい

社内制度で学ぶドメイン駆動設計

はじめにこんにちは、キャベたまご と みみぞう です。 今回は、キャベたまごが社内制度の「技術トレーニング」を通してドメイン駆動設計を学んだ体験を対談形式で紹介します。 対象の読者ドメイン駆動設計を勉強したことがある人 ドメイン駆動設計の学習方法に興味のある方 ナビタイムジャパンの社内制度に興味のある方 用語の紹介技術トレーニング (以下、技トレ) ナビタイムジャパンの社内制度のひとつ。トレーニーのスキルアップのために、個別に目標、育成手法を設定し、トレーナーと1

Miroでサクッとチームのタスク管理をする

こんにちは、ふくろうです。 ナビタイムジャパンでAndroidアプリ開発とUXデザイン周りのサポートを担当しています。 本記事では、Miroというオンラインホワイトボード(Webサービス) でチームのタスク管理を実践してみて感じたメリット・デメリットをご紹介します。 以上のような方の参考となれば幸いです! 🚨 注意 🚨 ・Miro有料版を前提としています (2022/9/14現在) ・使ってみての個人的な所感を含みます MiroとはMiroとは、チームで共同作業がで

GTFSリアルタイムのデータを扱う際に気をつけるべき点

こんにちは、441です。ナビタイムジャパンでバスロケーション機能のバックエンドサーバの開発・運用を担当しています。 GTFSリアルタイムとはGTFSリアルタイムとは、Protocol Buffers でシリアライズされた形式で公共交通のリアルタイム情報を格納するためのフォーマットです。 各バス会社から配信されており、運行中のバスの位置や車両の混雑具合、遅れの時間などを参照することができます。 そんな GTFSリアルタイムですが、あくまでもフォーマットですのでデータの過不足

IFの影響を最小限に、降雨レーダーの機能を改善させた話

こんにちは、ふなっこ です。ナビタイムジャパンで地図データの配信システムの開発・運用を担当しています。 今回は、公開済みのアプリへの影響を最小限にして、降雨レーダーの機能を改善させたお話ができればと思います。 開発に至るまでの経緯元々、降雨レーダーを表示する機能は、1kmメッシュ単位でナビタイムジャパンの各サービスで使われておりました。 そして、提供会社からより精度の高い250mメッシュの情報を提供できるお話を受けたことで、導入を検討することとなりました。 また、降雨レベ

社内のAndroid開発者が集まって、Googleのアプリアーキテクチャガイドを読んだ話

こんにちは、ゆっちです。他社との協業事業として提供しているアプリのAndroid版の開発を担当しています。 また、私は社内のAndroid勉強会を運営しているメンバーの一人でもあります。 どのような勉強会をどういった理由で行なっているかについては、別の運営メンバーが作成した「私がAndroid/iOS 社内勉強会を運営する理由」をご覧ください。 本日は勉強会の一環として、Googleの「アプリアーキテクチャガイド」を社内で読み合わせした際のお話をしたいと思います。 Go

バスロケーションシステム開発のテストの話

こんにちは、しょくぱんです。ナビタイムジャパンでバスロケーションシステムの開発・運用を担当しています。 今回はバスロケーションシステム開発で新しく導入したテストについてお話できればと思います。 バスロケーションシステムとはバスロケーションシステムは、バスが今どこを走っているか、定刻に対して何分遅れているか、リアルタイムに確認できるシステムです。バスロケーションシステムのデータは主に二種類あります。一つは静的データと呼ばれ、路線や時刻表など運行計画されたデータを表します。も

SQLiteで運用されてきたAndroidアプリの内部データベースをRoomに置き換えた話

こんにちは、ホンビノス五郎です。ナビタイムジャパンでビジネスナビタイム動態管理ソリューションのAndroidアプリ開発を担当しています。 現在公開しているビジネスナビタイム動態管理ソリューションのAndroidアプリは、2015年に公開されて以来、同じアーキテクチャでメンテナンスされ続けていました。 しかし、公開当初に比べ機能も増え、ビジネスロジックも複雑化したことでコードの見通しが悪くなり、改修や不具合調査が難しいという課題を抱えるようになりました。 そこで、コードの可

DB統合と分離したときのはなし

自己紹介 こんにちは。ぱんだ と ももみです。 二人ともナビタイムジャパンでスポットデータの開発や運用を担当しています。 ぱんだ・・・バックエンド開発(DB系)を担当。直近1か月は毎日1時間歩いています。 ももみ・・・スポットデータのプロジェクトに異動して2年経ちました。 ナビタイムジャパンで行っているDB(データベース)の統合と分離の裏側についてお話ししていきたいと思います。 はじめに所属しているチームでは、スポットデータや住所データ・交通系データなどのデータをDBに登

新卒1年目で案件リーダーをがんばった話

はじめにこんにちは、すぎもんです。ナビタイムジャパンで『トラックカーナビ』アプリのサーバー開発を担当しております。 今回は、新卒1年目で案件リーダーを担当して学んだことを共有したいと思います。これから、大きな業務を任されるであろう新卒1年目の方やナビタイムの業務について興味のある方に読んでいただければと思います。 やったことトラックカーナビ開発チームでは、機能追加や機能拡張といった案件ごとに「案件リーダー」を立てて、その人を中心に業務を進めていきます。案件リーダーの役割は

3チームが絡む運用のリードタイムを半分にした話

はじめにこんにちは、G2です。 ナビタイムジャパンで描画地図データの運用、保守を担当しています。 今回お話する業務とその状況今回お話するのは当社で更新運用をしている、住所検索データについてです。こちらのデータは法人向け『NAVITIME API』の住所検索機能に利用されているデータとなります。 こちらのデータは、 描画データ運用チーム 住所データ運用チーム 検索改善チーム の3チームが連携して更新をしているのですが、各チームの担当者が何度か変わるうちに運用があいま