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FX相場予想力を高める② 〜黄金比率・フィボナッチとは?〜

今回は私がレート予測において最も信頼しているテクニカル指標「フィボナッチ」について書いてみたい。黄金比率がもたらす予測手法とは?
※フィボナッチには複数の種類があるが、本記事ではフィボナッチリトレースメントについて記述する

フィボナッチとは黄金比率である

 FXにテクニカル指標は山程あるが、私がトレードに使用するのはフィボナッチ一択である。過去幾つかのテクニカル指標を試してきたが、フィボナッチ程に精度が高く信頼出来る指標はないと実感しているからだ。

 フィボナッチとは13世紀イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチにあやかって名付けられた数列であり正確にはフィボナッチ数列という。難しい説明は文系の私には出来かねるがこの数列から0.618という数字が非常に大事で意味がある、ということが導かれている。

 そして奇しくも1:0.618、1:1.618は黄金比率という人間が最も安定し最も美しいと感じる比率ともされている。

 つまり0.618という数字は数学的にも人間感性的にも特別な意味を持つ数字であり、であれば数字と人々の心理で成り立つ投資の世界においても同様に重要な意味を持つだろう、と適用したものがフィボナッチ指標である。

フィボナッチ指標をどう使うか?

 では、まずフィボナッチ指標の具体的イメージとして以下図を見てみよう。

 上図は一例としてNZD/USDの日足チャートにフィボナッチ指標を入れたものである。フィボナッチは直近の高値・安値ポイントを探しそこを始点/終点とする。始点と終点をどこにセットするか?は各人が任意で決めることになるが、出来るだけ多くのマーケット参加者が意識しそうなポイントにすることが肝要である。フィボナッチで一番センスが問われるのはこの始点/終点の探索であると言って良いだろう。しっくり来るポイントを丁寧に探してみて欲しい。

【図例の説明】
図の場合4月初旬につけた0.585付近の安値を100%、6月初旬につけた0.66付近の高値を0%と定めた。最近のFXアプリは実に優秀で始点/終点を決めると自動的に23.6%、38.2%、50%、61.8%のフィボナッチラインが示される。この各ラインがレジスタンス或いはサポートラインとしてもみ合う可能性が高くなるポイントになる。図例でもちょうど23.6%ラインで何度も揉み合っておりフィボナッチラインが有効であることが良く分かる。なおフィボナッチは大きな時間軸になればなるほど有効になる傾向がある。日足・週足・月足のフィボナッチラインなどは必ずチェックすべきだ。

 後はこの各フィボナッチラインを参考に反転価格を予測したりトレンドの強弱を予測したり様々な活用が可能となる。なお一般的に23.6%や38.2%で戻る場合は上昇トレンド継続と言われ高値更新していくケースが多い。61.8%で戻る場合は上昇力は弱いとされ、一旦は50%・38.2%ライン近辺まで戻るものの、そこから息切れし再度下に向かうことが多いとされる。フィボナッチは実に分かりやすい指標でありこの辺の感覚もあまり時間を要さずに理解可能であろう。そして信頼性は抜群と来てるのだから、まだ使ってないという方には是非試して頂くことを推奨する。

私がフィボナッチを愛する理由

 最後に余談チックとはなるが、私はフィボナッチが黄金比率に基づくという点に強い魅力を感じている。為替レートがマーケット参加者の心理の総和で形成されるのであれば、多くの人が美しく心地良いと思うチャートを描くように帰着していくことは実に合理的と思えるからだ。マーケットとはアートである。アートであればこそ自然と美しいものを描くことは必然なのだ。

 本記事が少しでも貴方のトレードの参考になれば幸いである。

Love FX, Respect Market!!

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