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ドル円予想(2020年6月22日週)

来週のドル円は予想するには難しすぎて、正直良く分からないというのが本音である。なんのこっちゃ。。あえて言えば“来週も狭いレンジで大して動かない”というのが基本的な考えであるが、もし動くとしたら円安方向ではないか?と考えている

今週のドル円は値幅も狭く「定期的に来る放置プレーの週」という感じになったが、IMMポジション等を見る限り、これはドル円に限った話ではなく、そもそも為替ポジション量が3月以降大きく減っているように見える。コロナ禍の影響で各国の国内経済すら足元覚束ない中、グローバル経済が縮小するのは当然であり、そのままに為替ポジション量に反映されているということだろう。訪日外国人の数が前年比99.9%減という数字などは為替取引ニーズが大きく減っていることをイメージするには格好の話かも知れない。

■IMMポジション:3月以降機関投資家の為替ポジションの絶対量は明らかに減少している(出典:zai fx)

さて、来週のドル円だが、コロナ第二派への懸念・地政学リスク・ブレグジット懸念等、リスクオフを彷彿させる材料に事欠かず円高の流れ、と結論づけることは誠に無難な選択であろう。

しかし、個人的にはそもそも世界的に為替取引量が激減している中、もはやリスクオン/リスクオフという曖昧な材料でドル円は動かないのでは?と考え始めている。実際、ここ最近のドル円は不感症ぶりを益々拗らせてきており、もはやリスクオフ通貨なのかさえも怪しい位だ。※今やリスクオフ通貨はドルとユーロと考えている

よってリスクオフだから円高というステレオタイプ的な発想には懐疑的であり、ここまで不感症を極めてきたドル円はもやは実弾でないと動かないのでは?と考えるのだ。そういう目で見つめ直すと、GPIFに代表される本邦系機関投資家が外国アセットを買う実弾が最もドル円を動かす要因になるだろうし、これだけ為替の板が薄いと思われる今、そのインパクトは相当大きくなるのでは?とも思うのである。※GPIFは4月からポートフォリオを見直ししてヘッジ無外国アセット比率の購入枠を増やしているが、残念ながら現時点の執行状況は私は把握できてない

話は長くなったが、冒頭に申し上げた通り、予想するには難しい局面であるしマーケット参加者も方向感を見出してる気はしない(というか誰も関心無いのかもしれない)。来週も狭いレンジを行ったり来たりというのが1番しっくり来るのであるが、もしトレンドが起きるとするならば、巷で言われてるようなリスクオフによる円高ではなく、チームジャパンによる政治的思惑も入り混じった外国アセット買いによる円安トレンドではないか?と考える次第だ。

■来週のレンジ予想:106〜108.5円

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