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【相場観】いよいよ日本買いが始まる?

 6/22(月)の東京株式市場は現時点で若干のプラス圏。下目線のマーケット参加者が多かったと思われるため予想外という反応があちらこちらで確認できる。

 しかし私は週末にTwitterで呟いていた通り意外感はあまりない

 少し解説する。コロナ対策として全世界で2000兆円のマネーがマーケットに投入される予定であるが、実体経済はまだ悲鳴を上げている状態で一部は止血に使われるが、大半は金融市場に流れ込んでいるのが実態だろう。実際、緩和効果は抜群で全世界の株価がV字回復している。しかしここに来て米国株が頭打ち感を出しており市場参加者の半数以上が“足元の米国株価は過大評価されている”と考え始めている。

 これまで緩和マネーの1番の受入先であった米国株式がアッパー感を出し始めるとマーケット参加者は次のマネー投入先を考え始める。その際、日本株が代替候補として上げられる可能性は充分あるだろう。以下が主だった理由だ。

・先進国/経済大国の中ではコロナ影響の被害が少ない国である(少なくとも欧米よりかは随分マシ)
・日銀買支えという強力な安心材料がある
・製造業株が中心銘柄であり、観光・運輸といったコロナ禍をマトモに喰らう銘柄は比較的少ない
・元々、日本株は相対的に過小評価されているのでは?という論調がある

 他にも幾つか考えられるが、緩和マネー投入先に困っている機関投資家にとって、相対的に日本の株式市場が魅力に見える可能性は高いのではないか。

 もう少し言うと“米国株が上がれば日本株も上がる”という不文律も崩れ出すのでは?とも考えている。コロナでグローバルサプライチェーンが分断され各国経済は他国経済の動向に影響を受けることが少なくなると考えるからだ。

 なお、このシナリオは緩和というカンフル剤が効いている間のみ有効であり、私個人としては緩和マネーが途切れた途端に全世界的に株価は下に向かうと考えている。よって短期での日本株買いは賢い選択肢と捉えるが、短いスパンでの利確を繰り返すことでリスクヘッジする必要が高い点を付け加えておく。

※いずれも私見です。投資判断は自己責任でお願いします。

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