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文トレDAY86 59-プロジェクト編(3)三笠公園『音楽噴水』

この現場の写真、数十年前私が現場で偶然撮影したものだ。自分でも気に入っていて当時のフェイスブックに載せていた。すると不思議なもんで広告代理店から連絡あり、JRの広告に採用された。車内広告のごく一部だったが用も無いのにJRを利用した覚えがある。電車内の写真を撮っておけばよかったがちょっと失敗。

注文に至る経緯が面白い、ある日、全く動かなくなった音楽噴水のことを地元の「神奈川新聞」が動かないと書いた。
困った役所の人たちがなんとか調整して動くようになった。
そこでまた「神奈川新聞」が取材して「音楽噴水が動く!」という記事を書いた。新聞の効果もあり、人がくるようになったのだが・・・・・。
また動かなくなってしまった。
役所の人が直そうと頑張ったのだが、今度は一向に復旧できず。
そこでまた「音楽噴水止まる」と記事を書いた。
困った役所から私の友人の噴水会社に連絡が行き、このプロジェクトがスタートした。
神奈川新聞の記事がなかったらこのプロジェクトはなかったかも知れない。

現地調査して驚いた。完成当初はかなりのコストをかけてこの設備を作り上げたことうかがわれた。この噴水設備のコントロールだけのために約50平米のコントロールルームがあり、制御盤だけでも10面ぐらいあった、音響機材にマルチトラックのオープンリールデッキを使っているところなどかなりの予算をとっていたものと思われる。

だいたいバブルの遺産の回収には予算が無い。ましてお役所となるとなおさらである。それでも、必要最低限の機材と音源装置とタイマーだけはリニューアルし、音楽もお役所のリクエストで6曲新規作成した。


今は見ることができない音楽噴水

この記事を書いてるときにふと今はどうなっているのだろう?と思ってネット検索したら

終わってました。
私が携わったプロジェクトが少なくなっていくのは少し寂しい気がした。

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