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なぜ大人になると行きつけの店ができるのかわかった

私は今酔っている。
行きつけのお店に行ったら、たまたまとなりの席にいたおじさんに気に入られて一緒にワイン3杯飲んで帰ってきた。それも自分が頼んで食べてたものも奢ってくれた。

ガッキーのドラマ『獣になれない私たち』で、クラフトビールBarが舞台になり、そこで物語は展開されるが、それを観ている時は、呑兵衛じゃない私には関係ない世界と思ってた。  

でも、気付いたのだ。ただたんにお酒を飲みたいだけではない、と。

そのお店で、仕事関係者じゃない人と世間話する楽しさや、お店の人に愚痴を言って聞いてもらう関係が気持ちいいのだ。

大人はお酒が好きだから次第に常連店ができるのかと思っていたが、年を重ねると、仲良い友人たちは家庭ができたり、住んでる場所も違ったりとわざわざ予定を立てることが難しい。

だったら、よく行くお店の店主やたまたま一緒になった常連客と話していた方がラクで面白い。そうやって大人たちは行きつけのお店ができるんだ、と知った。

そう思うと家庭に居場所のないおじさんたちが居酒屋にいるのもわかる。

最近読んだ予防医学博士石川先生の『フルライフ』という本でも、雑談の有効性や異業種の人たちと飲み会を行うメリットについて、論理的に説明されているのだが、わざわざ友人の異業種を捕まえて予定を合わせるくらいだったら、今日隣に座ったバブル世代のおじさんと話したほうが新たな発見があって楽しかった。

おじさんはいわゆる日本を代表する大企業の人で、未だに銀座で飲んでタクシーチケットを使って横浜まで帰ってると言っていた。

また、テレワークだと本当に仕事してるのかわからないから出社してもらったほうがいいだの、結局は喫煙所で話し合ったほうが早い、みたいなおじさんあるあるを聞いて、逆に面白かった。

こういう普段出会わない人と出会えるから、大人たちは行きつけの店ができるんだな、と気づいた。

フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略 



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