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子宮体がん体験記 ケア帽子

3回目の投与時の時は副作用が軽めだった。
そしてあっという間の3週間で4回目の抗がん剤投与日だ。

月曜日という事もあり、朝一で血液検査室は満員だった。

今回はお湯で手を温める事もなく一発で採血してもらえた。
その後は診察。そして看護師さんとの面談。

順調に終わり、いよいよ通院治療室に行って投与待ち。
今回は前回事があったので、ちゃんとイメンドカプセルは看護師さんの指示があるまで飲まずに待っていた。

私のポートはズレるらしく、看護師さん二人体制
(この通院治療室ではテストに合格した看護師さんが針を刺す)
で、一人はポートを確保してズレないように抑え
もう一人の方が刺すという感じにやって下さっている。

今回、それだけじゃなく横になって
(私のTC療法は時間が長いのでベッドが空いている時はベットで投与を受ける)
針を刺すと胸の脂肪が上に流れて
鎖骨の少し下に埋められたポートのところまで
脂肪が上がってきてしまい短い針ではポートの底に届かなくなるらしいという事が分かった。

私はデブの割には貧乳なのだけど、それでもデブ脂肪がある分その脂肪が侮れないんだなと思った。
なので長い針で刺してもらう事に。

そういえば前々回に刺して下さったヘルプの先生が長い針を選んで刺していたような記憶が蘇る。次回からは最初から長い針だね。看護師さんたちもそうチェックして下さってたみたい。

こういう事がありながらもポートはやっぱ楽だなぁと思う。
食事する時も、本読む時も、トイレ行く時も邪魔になりにくいもの。


とはいえ毎回前日に、はなんだかんだで緊張してしまうのか毎回あまり寝れなくて抗がん剤にアルコールが入っている事もありいつも投与が始まると寝てしまう。今回も寝た。

抗がん剤に含まれるアルコールはビール半杯程度らしい。
私はお酒はいける口なのでビールでは酔わない。
それでも毎回、眠たくなってしまう。

今回は時間がかかったので四時過ぎぐらいまでかかった。
いつもと同じく、投与後はとてもぼーっとしている。
そういう状態だったけど今回はお迎えがあったので安心して帰れた。

この頃にはもう外出時でも私はケア帽子を使っていた。
季節が夏になりつつあり、暑かったのもある。
体が常に倦怠感があるので、カツラを被って毎回オシャレしてなどとやっている気持ちの余裕がなかったのだ。

どうせカツラは仕事に復帰した時に毎日使うだろうから、今はいいやと優しいコットン素材のケア帽子を家でも外出先でもいつも使っていた。

でもね、がんセンターへの通院をしている人ですら、女性は特にケア帽子だけで外出している人は少ない。

ケア帽子だと、いかにもの病人だし後毛等も無いからちょっと見れば、この人は病気の治療中で毛の無い人だ、というのが分かってしまうのを他の人たちは避けるのだろう。

私はわざとそれでいいやと思った。
身体がだるいからこそ、誰からも見た目で病人だと分かった方が楽だと考えたのだ。

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