友達を失って
ある友達に絶交された。10日ほど前に。
彼女は会社の元後輩であり、私にしては珍しくプライベートでも会う友達だった。
年は彼女の方が30近く下だけど、女性同士が話すありきたりの話では無い話をするので意気投合して出会って6年ぐらい友達だった。
それがラインでの言葉の行き違いで彼女は怒り出し、もうそのままラインもこなくなった。
私も言葉を端折り過ぎて、彼女を誤解させてしまったが彼女と仲直りするために、これ以上謝る気持ちは尽きていた。
彼女の離婚届の証人にもなり一緒に区役所に提出するのにもついて行くのをお願いされた。その後の結婚の証人にもなった。
彼女が忙しい時には委任状を受け取り、戸籍謄本まで取りに行った。
会う約束を取り付けようとした時に、わんちゃんの誕生日だからと別日にとなったことがある。
わんちゃんの誕生日だとランチ行けないのか?と後から悶々と考えた。
生活が苦しいと聞いていた時に、頼まれもしないのに食材を買って届けたこともあった。
友達関係は見返りじゃない。
けれどこんな別れ方をしたからこそ、色々と思い出される。
嘘をついているとか、本当はこう思っているくせにとか、口には出さない『企み』があるんでしょと言われても、そんなものありはしないのは、何故分からないのだろう。
『私』だよ?あるわけないじゃん、そんなの。
なのにずっと彼女のことが頭から離れない。
忘れたいのに。
そんな彼女は前に
「私が呪った人はみんな不幸になるんです」
と話していた。
私も今頃彼女に呪われているのだろうか。
それなら私は彼女が幸せになるように祈ろうかと思うが、そういうところが、嘘ついてるとか本当はこう思ってるくせにとかと言われてしまうところなんだろう。
でもさ、私はそういう奴じゃん。
そんな私を私以上に知ってたはずなのはあなたじゃん。
あなたは、いつの日か何事も無かったように「ねぇねぇ、しい子さん」と普通に話しかけるように連絡してくるんじゃないかと想像してしまう。
あなたは私をブロックしているかもしれないれど。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?