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健康格差のこぼれ話
2022年3月発売の書籍「自然から学ぶ!未来を変える3つのシフト」では、寿命が長い100年時代を満足して過ごすために必要なことを、「健康格差」という切り口から注目し、健康な生活習慣や健康診断の重要性をお伝えしています。
noteでは、本文では書ききれなかったエピソードなどをお伝えしていきます。
私は医療従事者として、健康診断の受診や健康的な生活習慣を持つことを強調しています。
しかし、「健康診断なんて受けたくない」、「どんな生活をしようと自由だ」、という方もいらっしゃると思います。
そこで、60代で胃がんによって亡くなった知人のことをお伝えします。
その方は一度も内視鏡検査(胃カメラ)を受けていませんでした。
病気が見つかってからお亡くなりになるまでの期間も短く、本当に残念でした。
胃がんは胃がん検診を定期的に受けることで、現在では比較的早期発見・早期治療が見込める病気です。
自費診療になりますが、血液検査で胃の健康度診断(ABC検査)を行うこともでき、胃の病気のリスクを評価することもできます。
しかし、亡くなった知人のように検査の機会があっても、受けることなく、がんを進行させてしまい、取り返しのつかないことになる方が大勢います。
亡くなった知人の奥さまからは、「国民年金を受け取り始めたばかりだったのに・・・」とお聞きしました。
残された家族は寂しく切ない思いをするだけでなく、生活にも不安を感じてしまうのです。
また、肥満で糖尿病というような方からお話を聞く機会もよくあります。
糖尿病の改善のためにはウォーキングなどの運動と減量が必要なのですが、「重い体重のために動くのがしんどい」、「体重のせいで膝も悪くしてしまい、痛みで動きたくない」という悪循環ループにはまっています。
みなさんは健康を維持増進することに対して、どのような考えをお持ちでしょうか。
健康診断にしても、健康習慣についても強制するようなものではありません。
ただ、誰も強制しない代わりに、後の後悔を取り除くことも誰もできないのです。
もし、これをお読みになった方が、ご自身や大切な方のために、何かをお気づきいただけると嬉しいです。
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