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小さいネットショップが生き残るには

今年でネットショップを始めて5年になります。初めはうまくいけばラッキーくらいのおまけ程度の感じで始めました。今はおかげさまで安定してご利用いただけるようになってきています。収益はごくわずかですが…。

ネットショップをやるのはそんなに甘くない、という記事を目にすることがあります。自分もはじめはそう考えていました。でも今はスタンス次第なのではないかと思うようになっています。確かに数売って大きく儲けようと思えば大変です。商品ラインナップを拡充して宣伝を打ち、競合を調査して対抗策を打ち出し、SNSでキャラも作って、増える注文をひたすらさばいていく…。これは大変なことで、最初は維持できても大変さの方が大きくなってきてしまい、何年にもわたって持続することが難しくなりがちです。

でもそれ以外のやりかたもあります。ここにしかない特殊な商品、オンリーワン商品を扱うのがその方法の一つです。そこにしかないのだから、買いたければそのショップに自動的に行くしかないわけです。こうすればそれほど宣伝をしなくても、値引きをしなくてもよくなります。ただ、数売って大きく儲けるということはあきらめる必要はあります。それほど大きくは儲からないけど、損もしないという「ゆるい路線」を目指すということです。

ゆるい路線はイメージ的には楽そうですが、努力が必要ないというわけではありません。ショップに単に商品を並べただけではお客さんは来てくれませんので、何らかの打ち手は必要です。

特殊な商品、オンリーワン商品は、何かしら強い目的を持っている方が多いはずです。どうしてもこういう感じのものが欲しいんだけど、どこかにないかとあちこち探し回っている感じの方です。そういう方は、おそらくメジャーでないキーワード、特殊な用語、技術的な用語で検索されることが多いと思います。こういったところをくみ取るようなワードなりフレーズなりを盛り込むと、求めている方とショップとのチャンネルが合うようになります。チャンネルを外したところで、いくらきれいな画像をとってショップを作りこんでも意味は薄いと思います。特殊な商品、オンリーワンの商品を求めている方はそういう要素を一番目には求めていないからです。

強い目的意識を持つ方とつながるためには、強い目的意識を持つ方に理解されるための情報がそのサイトの中に存在している必要があります。それは的確にポイントをとらえていればよく、あれこれ手を広げる必要はありません。もう一つ知っておいた方がいいのは、打ち手の効果を実感できるまでには時間がかかるということです。繰り出す打ち手は見た目は華々しくはなく、反応も薄いことが多いです。基本は情報を置いてもすぐには手ごたえがありません。でもそれを乗り越えて情報を愚直に置いていくと、何らかのテイスト、雰囲気のようなものがそのショップに出てきます。そのテイストがないとショップは利用されにくいという側面もあります。

反応がない期間を乗り越えられるか、時間を味方につけられるかが、小さいネットショップの生き残り成否を分ける一つの要素だと思います。

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