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個人の製作品販売は、いかに売るかよりも、いかに持続するか

個人で何かを作って販売するのは案外難しいものです。実際にやってみると持続ができません。販売を始めた時は、どうしても「いかに売るか」ということを考えてしまいがちですが、「いかに持続するか」ということを考えた方が、後から振り返ったときに結果がついてくることが多いように思います。SNSなどで製作品を公開すると、人気が出て一時的に売れることもあります。しかしそれが持続できなければ手を替え品を替え、次々に新しい商品を出さねばならなくなります。焼き畑農業と同じです。その分対価が得られるならそれも一つの選択ですが、とても大変なサイクルを回し続けなければなりません。経験を積んだり、充実感を得るという場合も、がんばりすぎて燃え尽きてしまうことのないようにする必要があるでしょう。

また、売ることを中心に考えていると、目先をどうやりくりするかという視点になりがちです。次第に焦りがでてくるのでいいアイデアも浮かびにくくなります。余裕のなさは微妙に対応や文章なんかにも出るので、なんとなく伝わってしまいます。案外そういった雰囲気みたいなところも見られているものです。

多くの人は、目に見える結果をすぐに出そうと考えます。あれこれ一生懸命手を打つものの、結果が得られないため、何かの拍子につまづいてフェードアウトしていく場合が多いです。一方で販売をうまくやっている方は、長期目線で物事を見れているなという印象があります。短期的には成果にならなくても、後で帰ってくる打ち手を普段から繰り出している。まずは売ることは置いておいて、先々を見通した対応策の選択ができているということです。

売ることよりも、いかに持続できるジャンルを見つけ、そこに身を置けるかが重要だと思います。持続さえできれば、ゆっくり時間をかけ、冷静になって次の手を考えることもできます。積極的に動くというよりも、やめないことを続けるという感じかもしれません。

退場せずに継続していれば、わずかでも何かの成果は得られます。その成果から次の方向性を決めて少しずつ膨らませていけば、後から振り返ったとき、気づかないうちに大きくなっている。そういう感じのやり方であれば大コケせずに長く運営していくことができそうです。

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